友人の「失われた時を求めて」読了までの道
- hayakogoto
- 24326
- 2
- 1
- 7
「失われた時を求めて」はとうとう12巻、第七篇「見出された時」に突入 ほんとうに今月まるまる食われてしまってバカじゃないの…とは思うけどここまで到達するとちょっと我ながら感動…するにはちょっと早いか
2015-02-22 20:59:45若干このへんまで来ると、さすがに100年前の本とか言ってもネタバレしすぎるかな?とか気になるくらい話が核心に近づいてきました 11巻はいろいろな関係や事件が動いて面白かったんですが、語り手くんの言動がいちいち「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」っていうかんじで…
2015-02-22 21:03:51少女誘拐の罪に問われかけて賠償金でなんとかかんとか乗り切ったほとぼりもさめないうちにまた別の少女を家に連れ帰ってみたり、娼婦かなっ?!と思って女のあとをつけたら違っててじつは昔好きだった初恋の女だったり、おめーはよーーー
2015-02-22 21:09:13そんなんで、知的で感受性の豊かな男たちがきまって鈍感で劣った女たちに打ち込んでしまうのは云々~~~とか語ってしまう語り手くん、その「知的で感受性の豊かな男たち」に自分入ってますよね うん…あの…
2015-02-22 21:12:3711巻の付箋 女の尻を追う とか バレてた とかいったい何のための付箋なのか… pic.twitter.com/SSiNMn4RC2
2015-02-22 21:32:18仕事しない ていう付箋も立ってる じつは語り手くんはずっと作家になりたいな~~でもそんな才能ないしな~~て思いつつ書いたり書かなかったりだいたい書かなかったりしつつ、文学や芸術についてあれこれ思いめぐらしている人で、でも半プルーストなので最後には作家になるとわかっている
2015-02-22 21:39:05「失われた時を求めて」はいよいよ最終巻(13巻)突入 12巻はかなり面白かった…というかやっぱりこれ死亡フラグ立ってるなーと思ったある人物(なんとなく今さらネタバレを気にして隠す)がお亡くなりになってしまったことが思いのほか悲しかった自分に驚く
2015-02-24 20:10:599巻からが面白いという訳者さんの前書きは確かに正しかった 正直そこまではこのお話の中で誰が死のうが落ちぶれようがとくになんとも思わないし「ナポレオンが1821年に死去した」とか言われてへーそうなんだーと思う程度のことだったんですけど今は思い入れあるキャラには感慨がわく
2015-02-24 20:18:37あと12巻のケツでやっと やっと や っ と 語り手くんがもの書きとしての覚醒をはじめたのがおおおおおおーーーーーーおめーーーーはまじでなげーーんだよーーーーーーーー てちょっとうるっとなったよね
2015-02-24 20:25:19積んでみるとなかなか感無量であります 途中なんだかんだ文句言ってたけど、読み終えてみるととても面白かったし最後のほうはじわ泣きを禁じえなかった まだ目が赤いと思う まあしかし途中なんだかんだ文句言ってたのも嘘ではないというか今も文句言える
2015-02-25 18:01:17なにかものを書いているような人は間違いなくかなり来るものがあると思うし、終盤「(自分のこれから書く話を読む読者は)私の読者ではなくて、自分自身を読む読者だからだ」のあたりではもうだいぶいろいろ身につまされていたのでやめろ予言するなし、て思ったよね
2015-02-25 18:10:26終盤もうすっかり同世代の友人たちの髪には白いものがまじるくらいには老いはじめて、そこから自分にはもう時間が残されているのかわからないと思いながら長い物語をつむぎ始める語り手氏なわけですが、実際プルーストはこの話を完全には完結させることかできておらず、
2015-02-25 18:15:279巻以降は不完全なノートをもとに編集されたものだということで、実際読んでいるとまるでバグの盛大に残ったノベルゲーのように、さっきぽっくり死んだとか噂されてた人が同じ夜会に出ていたりみたいなことがすごく多いんですけど、
2015-02-25 18:18:25そういうことも含めて物語の中の語り手氏から現実のプルーストへの重なりが強まってる感があって、プルーストがこれを不完全な形で遺したことそれ自体がまるで物語のしかけのようにも感じるというところがある
2015-02-25 18:21:41あと訳者さんにはとても感謝したい ブンガク的素養のまるでない、脳がやわらかプリンでできている私のような者にもとても読みやすい文章でしたし、毎巻ごとにまえがきがあって過剰にネタバレにならない程度の解説がされているのがすごくありがたかった
2015-02-25 18:24:31正直1巻の段階で鼻から脳みそがもれそうだったのでこれは小説だけ読んでたらあかんと思い、小説本文・注釈・主なシーンの索引、のすべてを全部ほぼ平行に近いかんじで読んだんですけど、この「主なシーンの索引」がもんのすごいお役立ちでした これがなかったらたぶん4~7巻あたりで挫折してた
2015-02-25 18:27:29あっ あと私たまにあらすじっぽいものをツイートしてましたが、べつに作品内まんべんなくツイートしていたわけではないので「あらすじ」としては機能しないと思いますし、作品の性質上人物の印象が後にものすごく変わったりもするのであまり信じてはいけない… 申し訳ないです
2015-02-25 18:38:37