友人の「失われた時を求めて」読了までの道

友人がサイコパス繋がりで「失われた時を求めて」マルセル プルースト (著), 鈴木 道彦 (翻訳)を読破したぞ!私も読んだ気になってみたいから、感想をまとめてみました。 なおこの感想は友人いわく、適当なところもあるし、あらすじとしては機能していないとのことです。ご了承ください。
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松本蜜柑 @mican02

まあべつに少女には手は出してないんですけど完全に濡れ衣顔されても困る感というか…  本当にこの男はもうね  すごいあかんやつや…

2015-02-21 02:08:02
松本蜜柑 @mican02

「失われた時を求めて」はとうとう12巻、第七篇「見出された時」に突入  ほんとうに今月まるまる食われてしまってバカじゃないの…とは思うけどここまで到達するとちょっと我ながら感動…するにはちょっと早いか

2015-02-22 20:59:45
松本蜜柑 @mican02

若干このへんまで来ると、さすがに100年前の本とか言ってもネタバレしすぎるかな?とか気になるくらい話が核心に近づいてきました  11巻はいろいろな関係や事件が動いて面白かったんですが、語り手くんの言動がいちいち「それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?」っていうかんじで…

2015-02-22 21:03:51
松本蜜柑 @mican02

少女誘拐の罪に問われかけて賠償金でなんとかかんとか乗り切ったほとぼりもさめないうちにまた別の少女を家に連れ帰ってみたり、娼婦かなっ?!と思って女のあとをつけたら違っててじつは昔好きだった初恋の女だったり、おめーはよーーー

2015-02-22 21:09:13
松本蜜柑 @mican02

そんなんで、知的で感受性の豊かな男たちがきまって鈍感で劣った女たちに打ち込んでしまうのは云々~~~とか語ってしまう語り手くん、その「知的で感受性の豊かな男たち」に自分入ってますよね  うん…あの…

2015-02-22 21:12:37
松本蜜柑 @mican02

11巻の付箋 女の尻を追う とか バレてた とかいったい何のための付箋なのか… pic.twitter.com/SSiNMn4RC2

2015-02-22 21:32:18
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松本蜜柑 @mican02

仕事しない ていう付箋も立ってる じつは語り手くんはずっと作家になりたいな~~でもそんな才能ないしな~~て思いつつ書いたり書かなかったりだいたい書かなかったりしつつ、文学や芸術についてあれこれ思いめぐらしている人で、でも半プルーストなので最後には作家になるとわかっている

2015-02-22 21:39:05
松本蜜柑 @mican02

言ってみればこの作品はおふらんす版「アオイホノオ」なんだと勝手に私は思っている

2015-02-22 21:39:37
松本蜜柑 @mican02

「失われた時を求めて」はいよいよ最終巻(13巻)突入 12巻はかなり面白かった…というかやっぱりこれ死亡フラグ立ってるなーと思ったある人物(なんとなく今さらネタバレを気にして隠す)がお亡くなりになってしまったことが思いのほか悲しかった自分に驚く

2015-02-24 20:10:59
松本蜜柑 @mican02

9巻からが面白いという訳者さんの前書きは確かに正しかった  正直そこまではこのお話の中で誰が死のうが落ちぶれようがとくになんとも思わないし「ナポレオンが1821年に死去した」とか言われてへーそうなんだーと思う程度のことだったんですけど今は思い入れあるキャラには感慨がわく

2015-02-24 20:18:37
松本蜜柑 @mican02

まあそれもたしかに読むのが苦痛だった8巻までの下地あってこそではあると思うけど、でも苦痛なげえよね…

2015-02-24 20:20:25
松本蜜柑 @mican02

あと12巻のケツでやっと  やっと  や  っ  と   語り手くんがもの書きとしての覚醒をはじめたのがおおおおおおーーーーーーおめーーーーはまじでなげーーんだよーーーーーーーー  てちょっとうるっとなったよね

2015-02-24 20:25:19
松本蜜柑 @mican02

積んでみるとなかなか感無量であります  途中なんだかんだ文句言ってたけど、読み終えてみるととても面白かったし最後のほうはじわ泣きを禁じえなかった  まだ目が赤いと思う  まあしかし途中なんだかんだ文句言ってたのも嘘ではないというか今も文句言える

2015-02-25 18:01:17
松本蜜柑 @mican02

なにかものを書いているような人は間違いなくかなり来るものがあると思うし、終盤「(自分のこれから書く話を読む読者は)私の読者ではなくて、自分自身を読む読者だからだ」のあたりではもうだいぶいろいろ身につまされていたのでやめろ予言するなし、て思ったよね

2015-02-25 18:10:26
松本蜜柑 @mican02

終盤もうすっかり同世代の友人たちの髪には白いものがまじるくらいには老いはじめて、そこから自分にはもう時間が残されているのかわからないと思いながら長い物語をつむぎ始める語り手氏なわけですが、実際プルーストはこの話を完全には完結させることかできておらず、

2015-02-25 18:15:27
松本蜜柑 @mican02

9巻以降は不完全なノートをもとに編集されたものだということで、実際読んでいるとまるでバグの盛大に残ったノベルゲーのように、さっきぽっくり死んだとか噂されてた人が同じ夜会に出ていたりみたいなことがすごく多いんですけど、

2015-02-25 18:18:25
松本蜜柑 @mican02

そういうことも含めて物語の中の語り手氏から現実のプルーストへの重なりが強まってる感があって、プルーストがこれを不完全な形で遺したことそれ自体がまるで物語のしかけのようにも感じるというところがある

2015-02-25 18:21:41
松本蜜柑 @mican02

あと訳者さんにはとても感謝したい  ブンガク的素養のまるでない、脳がやわらかプリンでできている私のような者にもとても読みやすい文章でしたし、毎巻ごとにまえがきがあって過剰にネタバレにならない程度の解説がされているのがすごくありがたかった

2015-02-25 18:24:31
松本蜜柑 @mican02

正直1巻の段階で鼻から脳みそがもれそうだったのでこれは小説だけ読んでたらあかんと思い、小説本文・注釈・主なシーンの索引、のすべてを全部ほぼ平行に近いかんじで読んだんですけど、この「主なシーンの索引」がもんのすごいお役立ちでした  これがなかったらたぶん4~7巻あたりで挫折してた

2015-02-25 18:27:29
松本蜜柑 @mican02

あっ あと私たまにあらすじっぽいものをツイートしてましたが、べつに作品内まんべんなくツイートしていたわけではないので「あらすじ」としては機能しないと思いますし、作品の性質上人物の印象が後にものすごく変わったりもするのであまり信じてはいけない… 申し訳ないです

2015-02-25 18:38:37