「出口」と「入口」 ~デトックスと薬物代謝~
@Butayama3 あと解毒だけでなくて、いろんなタンパク質作ったり、グリコーゲン作ったり、肝臓にいるマクロファージ様細胞(クッパー細胞)で病原体やっつけたり、いろいろやってるのが肝臓。伊達にデカくないよね。
2015-03-05 20:54:05@y_tambe うーん、すごい。 肝臓で分解して、じん臓でろ過かあ…。 あれ、薬物代謝の「抱合」はどこいったんですか。
2015-03-05 20:54:56そうそう、「抱合」抱き合うとかいてほうごう。
やったあ!あたり。
@Butayama3 そうです。脂溶性の高い薬物の構造のどこかに、水溶性が高いグルクロン酸分子をくっつけることで、分子全体が水に溶けやすくなる。この状態で、胆汁中に分泌する(胆汁酸の界面活性作用でさらに溶けやすくなったりもする)。最終的には尿へ。
2015-03-05 21:03:36@Butayama3 肝臓による薬物代謝は、第I相と第II相、に大別されることが多く、グルクロン酸抱合は第II相の代表。前者は酸化還元酵素を使って、薬物分子の分子構造を一部壊したりしながら、水溶性を高める感じ。シトクロムP450と呼ばれてる酵素群が、それを行う酵素の代表。
2015-03-05 21:09:51@Butayama3 おおざっぱな話なのだけど、ある程度の水溶性があって血中に溶けてる薬物の分子でも、少しだけ脂溶性が高めの方が、別の臓器に作用しやすくなったりする。例えば、血液脳関門を通り抜けやすかったり。そういうのを防ぐために、水溶性の増加が有効なことも。
2015-03-05 21:10:49鎮痛剤
@Butayama3 あと、最初の方にも触れてたけど、こうした薬物代謝は、よくできた仕組みだけど完璧じゃなく、逆に悪い方に働くケースもあるのね。比較的最近あったのでは、鎮痛薬「セデスG」の主成分だったフェナセチンの例とか。 shiga-med.ac.jp/~koyama/analge…
2015-03-05 21:18:47@Butayama3 フェナセチンが体内で代謝されて出来る物質のうち、p-フェネチジンって物質の腎毒性が大きかったとか、そういう話。腎臓に対する毒性を副作用に持つ薬はいろいろあって、その毒性メカニズムもいくつかあるけど、フェネチジンがどれかまではフォローしてなかった。
2015-03-05 21:37:36ちょっとまとめなど。
頭、整理したいですよね。
@y_tambe あのね、身体に蓄積されやすいものというのは、 肝臓や腎臓がどんなに頑張っても①水に溶けにくい ②これ以上分解できない、分子量が小さい でいい?例外はあるんだろうけど。
2015-03-05 22:48:23肝臓や腎臓のチェックをすりぬける奴等がいるんです!
@Butayama3 ああ、そうか。肝臓を通るときの初回通過効果とか腎臓の濾過は、一発で全部、100%が分解したり、除いたりできるわけじゃないんですよ。基本的には、ほら放射性物質みたいに、「半減期」みたいな曲線のパターンで減っていく。
2015-03-05 23:41:46@Butayama3 例えば、肝臓を一回通るとちょうど半分が代謝されるような、そんな毒物があったとする。それが最初に腸から吸収されて、肝臓を通過すると、初回通過効果で最初の50%が血中に回る。それがそのまま、どこにも蓄積しないなら、また肝臓に戻るたび25→12.5%になるけど(続
2015-03-05 23:46:34@Butayama3 承前)脂肪とか骨に蓄積しやすいものなら、そっちに溜まっていって、肝臓に戻ってこなくなる。で、また別のときに同じ毒物を摂取したら、さらにそれがどんどん蓄積されていく。
2015-03-05 23:49:11@y_tambe 肝臓や腎臓に回ってくるんだけど、すり抜けるやつもあって、それが身体中を一回りする間にトラップされるのかな。
2015-03-05 23:44:03