s_locarno さんによる「国語教育」と「学校文法」について #gengo

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ロカルノ @s_locarno

おそらく今後できることは何かというと、現状の体系の中で教材の開発や授業方法の開発が現実的なのでしょう。個人的には、ゲリラ的な方策なのでなんともすっきりしないのですが…。

2010-12-16 00:04:39
ロカルノ @s_locarno

とりあえず、今自分自身の研究課題(…所詮院生なので問題意識ぐらいなものなんだけど)としては、文法教育の意義をきちんと議論したうえで、その議論で示した学力を育てる教材、授業を作ることなのだろうと思う。それが結局手詰っているから今日の後半のような迷走したツイートになるわけです

2010-12-16 00:08:27
ロカルノ @s_locarno

そして、身も蓋もない事を言えば、やっぱり国語教育で文法は脇役、刺身のツマなのです。刺身のツマが少しヘタっていても気にする人が少ないように、文法教育が多少問題あっても「そんなもんだ」と押し切ってしまえるのが現状なのです

2010-12-16 00:10:22
ロカルノ @s_locarno

@dlit どうもです。半分ぐらい研究の手詰まりの愚痴でした。教科教育の研究手法と言語の研究の手法の違いの溝は二足のわらじを履いているとよく感じますし、先に述べたように「文法教育の価値」が論じきれていないので、労力を避けないというのが先生たちの立場でしょうね。

2010-12-16 00:17:10
Takumi TAGAWA @dlit

@s_locarno 労力、厳しいですよね。環境によって違うのでしょうが、最低限度の授業準備の時間の確保さえ難しい教師も多いのではないでしょうか。数人の友人の話からの推測ですが。

2010-12-16 00:36:40
ロカルノ @s_locarno

@dlit 相当に厳しいと感じます。授業前に指導書を読んで乗り切るということも稀ではないようですからね。教師の責任というよりは制度の問題です。だからこそ、教材や授業論の開発を考えなければと思いますね。

2010-12-16 00:43:13
Takumi TAGAWA @dlit

ああ、なるほど、そうですね。しばらくは教育の予算も劇的には増えない気もしますし… QT @s_locarno: dlit 相当に厳しいと感じます。…。教師の責任というよりは制度の問題です。だからこそ、教材や授業論の開発を考えなければと思いますね。

2010-12-16 00:53:48
@morisot422

@s_locarno 一連のツイート興味深く読みました。制度として学校文法は覆しがたい、というのは全く同意です。印象論ですが、国語科ですべきことのなかで、教師も生徒も文法指導・学習にエフォートを割いていられない(割く動機がない)、という感じがしますねぇ。

2010-12-16 00:04:41
ロカルノ @s_locarno

@morisot422 メタ言語能力と文法は密接につながる可能性はあると思うので、現状はやや不当に軽視されているなぁという印象はあります。高校の古典のための中学校の文法では、そりゃ中学生で役に立たないと文法を嫌う生徒は増えますよね

2010-12-16 00:12:41
@morisot422

@s_locarno 中学ではどのような位置づけで導入しているのでしょうか(自分の記憶は定かでない)。「高校で必要」という淡々とした理由なのか、特に説明しないのか。「身の回りの世界のしくみを知る」というので、理科なんかと似たような提示の仕方は可能かなぁ、とも思いますが。

2010-12-16 00:24:36
ロカルノ @s_locarno

@morisot422 まさに先の橋本に出した橋本論文では理科と同じ博物学的な知識としての文法の価値を論じています。中学校の導入においては、先生によって温度差はあるのでしょうが、「何のために」という説明は欠如していることは管見の限りでは多いようです。

2010-12-16 00:26:37
@morisot422

@s_locarno 「何のために」を抜かすというのは、そのことの理解自体がメタ的な能力を要求するからなのでしょうかね。「何のために文法を勉強するか」が理解できる子は、そもそも文法学習につまづかないだろうし、逆に文法につまづく子は「何のために」と言われても「?」という。

2010-12-16 00:32:41
ロカルノ @s_locarno

@morisot422 たしかにその側面はありますね。結果的にどうなるかという見通し自体がメタであることは間違いないですし、その見通しと実際にメタ言語を使って分析することにも差がありますしね。

2010-12-16 00:39:36
@morisot422

@s_locarno かなりの単純化かと思います;あとは教師側にどのようなもくろみが持てるかが気になりますね。私の大学のように、現代日本語学の単位を取らなくても教免が取れるようなカリキュラムでは、学校文法を資格取得前/後に独習することになるわけで、(続く)

2010-12-16 00:49:24
@morisot422

@s_locarno (承前)そこで「正しい」文法教育観を持て、と言われても無理があるように思います。また大学で「日本語の文法」を学ぶと言ってもそれは文法教育に資するものとは限りませんし(国語科教育法で実施している、という話も聞きますが)。

2010-12-16 00:51:58
@morisot422

@s_locarno すみません、「単純化」というのは、3つ前の私自身の発言に対してですので。

2010-12-16 00:52:36
ロカルノ @s_locarno

@morisot422 文法教育を課題にしている研究者の方が少ないですからねぇ…。また、研究者も国語教育出身の人と言語学出身の人でも言っていることが食い違うこともあるので、まだまだ研究自体がこれからの内容なのでしょうね

2010-12-16 00:58:51
@morisot422

@s_locarno 日本語学の文法研究が、学校文法を必ずしも知らなくてもいい状況に変わってきたのでは、と思います。批判的姿勢を取っているなら授業で言及されることもあるでしょうが、もう研究に必要ないとすれば、無視されてもおかしくないかも(教免の単位になっていれば触れるのか?)。

2010-12-16 01:07:57
ロカルノ @s_locarno

まあ、言語学の研究と学校文法に連続性はほとんどないと言ってもいいようなものですからね。教免の単位に言語系は一定数はあった気がするのですが…まあ、それがすなわち学校文法改善の講座にはならんでしょう。

2010-12-16 01:11:51
@morisot422

@s_locarno うちの大学のカリキュラムでは言語系は「日本語学」「国語学」をそれぞれ最低1単位とればOKです。国語教師を目指す人のリソースとしてはやはり…。他に養成する機会は、0.大学の講座、1.採用試験の勉強、2.着任後の勉強、3.自身が受けた教育、ぐらいでしょうか。

2010-12-16 01:18:00
ロカルノ @s_locarno

@morisot422: 教採の勉強ではなかなか学校文法の問題点には気づきにくいのですよね、ただの暗記なので。教師自身が文法の研究する手法を経験して、それを授業に活かしてもらうしかないでしょう

2010-12-16 01:23:57
@morisot422

@s_locarno どんな学説であれ、客観的に言語を観察することの難しさ、おもしろさを実感する機会を持ってほしいですね。という無難なまとめに終わりそうです(笑)

2010-12-16 01:29:20
ロカルノ @s_locarno

そうそういい忘れていたけど、文法の知識の定着は悲惨なものがある。毎年県立高校の入試には文法が出ているけど、千葉県について言えば例年3割から4割の正答率。如何に文法の勉強をしていないかということも分かるし、一度教えたくらいでは定着できないほど学校文法が奇怪であるんだと分かる

2010-12-16 01:04:50