新市場論。一般客が中央地方卸売市場を便利に使う方法と、市場から見る日本の歴史と未来

世間ではあまり知られていない事だけど、今の市場は僕のような普通の一般客でも自由に買い物が出来るので、とても便利だ。 一体どれだけ便利なのか、僕の実体験を紹介した後に、市場から見る日本の歴史と、今の日本の政治・社会・経済の諸問題を、超ミクロ視点(一人の日本人の実体験)から超マクロ視点(日本国全体への提言)への大展開を試みる。
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数との対決。 @vs_kazu

【新・市場論】 一般客が中央卸売市場を便利に使う方法と、 市場から見る日本の歴史と未来。

2015-03-03 05:13:21
数との対決。 @vs_kazu

世間ではあまり知られていない事だけど、今の市場は僕のような普通の一般客でも自由に買い物が出来るので、とても便利だ。先日、市場にある肉屋に豚肉を1キロ注文した。「どんな料理に使いますか?」と聞かれた。

2015-03-03 05:14:07
数との対決。 @vs_kazu

この店には肉をカットする大きな機械があるので、肉を好みの大きさにカットしてくれる。カットの様子もガラス越しで直接見学できる。

2015-03-03 05:14:57
数との対決。 @vs_kazu

市場の海苔屋では、一階が店舗で、二階で海苔を焼いている。だから焼きたてがその場で買える。パッケージも小売店用と全く同じ物が1パックずつ買える。実際に僕も1パックずつしか買わない。近所の年寄りから買い物を頼まれる時だけいくつか買う。

2015-03-03 05:15:29
数との対決。 @vs_kazu

スーパーなどの小売店の中抜きがないから、その分安く買える。正真正銘の製造元からの直販だ。だからインターネットで買うよりも安い。新鮮だから体にも良いだろう。

2015-03-03 05:16:01
数との対決。 @vs_kazu

市場の魚屋は用途に合わせて一匹毎に捌いてくれる。僕は鯛を丸ごと蒸したものが大好きなので、蒸すだけの状態にしてもらう。ウロコとワタを取ってもらう。けど、このままでは家庭用の小さな蒸し器に入らないので、頭と尾も切ってもらう。

2015-03-03 05:16:29
数との対決。 @vs_kazu

氷入りの発砲スチロールに入れてくれる。ここまでやってもらえれば、冷蔵庫にしまう必要も無いし、後は家へ帰って蒸すだけだ。

2015-03-03 05:17:02
数との対決。 @vs_kazu

市場は使い方によっては小売店よりも便利だ。ただ、市場の使い方にはコツが要る。市場の事をある程度理解しないと、お得な買い物は出来ない。まず、四方を大きな壁に囲まれた中の市場(これを場内市場と言う)の中では一般の人は買い物できない。

2015-03-03 05:18:58
数との対決。 @vs_kazu

普通に入ろうとして看守に見つかって怒鳴られると、躁鬱気味の人であれば、もう生涯市場に赴くことは無いだろう。それどころか、これが原因で一週間外出が出来なくなるかもしれない。(本当は一般客でも壁の中に入って自由に買い物する方法もあるのだが、長くなるので、ここでは割愛する)

2015-03-03 05:19:37
数との対決。 @vs_kazu

四方を壁に囲まれた中の市場(これを場内市場と言う)に対して、壁の外の市場(これを場外市場と言う)の場所にある店であれば、誰でも自由に買い物ができる。初めて入る店なのだから、不安かもしれない。そういう場合は、思いっきり目をキョロキョロさせて挙動不審に振る舞えば良い。

2015-03-03 05:31:11
数との対決。 @vs_kazu

一般客の挙動不審な振る舞いは、店のスタッフを喜ばせる。なぜならば、それぞれの店は先祖代々で何かしらの専門的な商品を扱ってきた専門店なので、店で扱う商品に自信と誇りを持っている。だから、一般の人が見に来てくれるだけで嬉しいのだ。

2015-03-03 05:31:43
数との対決。 @vs_kazu

ただし、当然だが市場は業者の出入りも多いので、朝が早い。そして閉店時間も早い。さらに【営業時間中に休み時間がある】店もある。【営業時間中】なのに突然【閉店】する。

2015-03-03 05:32:33
数との対決。 @vs_kazu

入店しようとした時に、いきなりシャッターを閉められてしまうと、躁鬱気味の人であれば、「嫌われた!いじめられた!」と勘違いしてしまい、もう生涯市場に赴くことは無いだろう。それどころか、これが原因で一週間外出が出来なくなるかもしれない。

2015-03-03 05:33:59
数との対決。 @vs_kazu

では、【営業時間中】の【閉店】とはどういうことか。店主と店のスタッフ全員が同じ時間に休んで食事をするのだ。前述した市場の魚屋の場合は、12時から1時まで一斉に食事休憩している。

2015-03-03 20:54:29
数との対決。 @vs_kazu

スタッフが一人もいないので、電話をかけても留守番電話になる「ただいま食事休憩中です。ピーっと言う発信音の後に・・・」というガイダンスが流れる。やつらは本気で休んでいる。

2015-03-03 20:55:38
数との対決。 @vs_kazu

食事休憩のために店を閉めることは、多くの現代人にとっては理解できないだろう。時代に合っていないように感じる。近代の経済合理性からは合点がゆかない。「交代で休めばいいじゃないか」と感じるはずだ。

2015-03-03 20:56:23
数との対決。 @vs_kazu

「公私混同」のようにも感じる。現代人にとって仕事とプライベートは別であり、休憩中は一人の時間だと感じるから、市場の休憩時間を息苦しく感じるかもしれない。

2015-03-03 20:57:09
数との対決。 @vs_kazu

市場の店の多くは老舗の専門店で、仕事の技が代々伝承されてきた。仕事と生活が一体化している。一緒に食事をしながら、仕事の技や、今日来たお客さんの要望を確認し合うのだ。食事中にもみんなで仕事の話をしている。職人仕事は体得するのに長い年月がかかる。バイトやパートに「変え」が効かない。

2015-03-03 21:01:00
数との対決。 @vs_kazu

だから市場で働くスタッフの多くが正規雇用の職業職人だ。社長はスタッフが未熟なうちから正社員として就業させて、スタッフの糧を得る為のお金だけではなく、妻子を養う為の給料を渡して、社長がスタッフを一人前の職人に育成するのだ。そこには、社長を中心とした一家意識が芽生える。

2015-03-04 06:21:13
数との対決。 @vs_kazu

これが魚屋でなく、魚を捕る漁師であれば、この一体感は更に高まる。社長が船を操縦し、社員たちが漁をする。朝の船出の前に、社員の婦人が明け方から一堂に集まって、漁師全員の弁当を作り、漁の成功を祈願して船出を送り迎えるのだ。

2015-03-04 06:21:49
数との対決。 @vs_kazu

船が転覆すれば全員死ぬ。社長一人の舵取りに委ねられている。一家意識はあって当たり前のものだ。市場に限らず、この一家意識は、つい30年前までは、日本中のどの会社にもあった。

2015-03-04 06:22:36
数との対決。 @vs_kazu

こんな感じで、今あなたに市場の便利な使い方と文化をお伝えしている僕は、富士山の御膝元、山梨県は甲府市にある市場の社長の集まりの非営利法人の活動に参加している。

2015-03-04 15:23:45
数との対決。 @vs_kazu

とは言っても、僕は参加者の中で唯一市場の社長ではないし、(そもそも僕は活動の母体が例え非営利法人であれ、何であれ、中間法人の制度そのものに強く反対の立場なのだが。ブツブツ・・・)まあ、昔のよしみで何とやらというやつだ。おかげで市場に詳しくなった。

2015-03-04 15:24:40
数との対決。 @vs_kazu

市場の社長連中と話をしていて思った。やっぱり景気が悪い(笑)! ←笑えない!

2015-03-04 15:25:48
数との対決。 @vs_kazu

景気が良い会社も、あるにはある。その会社は、山梨名物の煮貝を作る会社で、世界に向けて高級品を開発して輸出している。g5,000円以上。世界中の金持ち向けの高級品だ。ひしめき合う市場の中で、僕が知る限り景気が良い会社はここ一社だけである。

2015-03-04 15:26:34
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