同性愛とユダヤ人

【関連まとめ】 ・「「ユダヤ国家」に抗うユダヤ人 ― ボヤーリン兄弟におけるディアスポラ主義と反シオニズム」(http://togetter.com/li/697836
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直立演人 @royterek

「『性別の曖昧化』を通してローマ帝国の権力構造に抵抗する中で、初期のラビも初期キリスト教徒もともに、性別自体が政治権力の維持に加担しているのだという自らの洞察を跡づけた。→

2014-03-03 03:11:08
直立演人 @royterek

→かくして、禁欲、従順さ、私的空間への遁世、…割礼といった――ジェンダーに関する特殊体系内で構築されたものとしての――「女らしさ」についての多様な象徴的実践が、男性至上主義的権力を振りかざすローマ文化に対する抵抗手段として、さまざまに身につけられてきたのである。」

2014-03-03 03:12:29
直立演人 @royterek

「ヨーロッパで政治的に無力化されたディアスポラ・ユダヤ人男性の状況から、ユダヤ人男性をクィアとして性的に解釈する慣行が生み出されたが、それは、政治的受動性がローマ世界では女々しさに等しいものとされていたためであった。それが現代において、同性愛として再構成されたわけである。→

2014-03-03 03:21:33
直立演人 @royterek

→ジョン・フートも述べているように、『男性の同性愛は病弱で、女々しく、逸脱し、抑制の利かない人間として描かれており、「正常な」男性が肉体的には頑強で活動的であり、家長にして、国内外で政治という公的世界を司り、自らのセクシュアリティと感情とを完全に制御していたのとは対極にあった。→

2014-03-03 03:25:12
直立演人 @royterek

→男性の同性愛者が具現していたのは、受動性や肉体的・情緒的弱さといった女性的特徴だけであった』。こうした『女性的特徴』はしかも、ユダヤ人の属性として――反ユダヤ主義者とシオニストによって――割り出された特徴そのものであった。→

2014-03-03 03:27:31
直立演人 @royterek

→ディアスポラとは本質的にクィアであり、だからこそディアスポラに終止符を打つことが、まともになることと同義だったのである。したがって、異性愛が生み出された時期にこそ政治的シオニズムが案出されたという事実は、難なく看取できる。→

2014-03-03 03:29:05
直立演人 @royterek

→ヨーロッパの支配的男性像としての『アーリア人』は、もともと『肉体的に頑強で活動的であり、家長にして、国内外で政治という公的世界を司る』者であり、クィアなどではなかった。→

2014-03-03 03:31:50
直立演人 @royterek

→それゆえ、シオニズムのような異性愛化を促す事業は、同化(それによって、こうした特徴がユダヤ人男性に付与されるはずだと考えられた)によって成し遂げられるはずであった。」(同129~130頁)

2014-03-03 03:32:58
KanabunnGilles @AnomalaCuprea

『ラ・ボエーム』が時代と場所を変えて『LENT』になったわけだと勝手に解釈。>@royterek それが現代において、同性愛として再構成されたわけである。

2014-03-03 14:38:42
直立演人 @royterek

@KanabunGilles もしかして、「RENT」のこと?

2014-03-03 14:47:40