腐敗する血液 ~敗血症~
@Butayama3 今の、臨床での「敗血症」の定義はどっちかというと「サイトカインストーム」とか「DIC(エボラの全身出血みたいなの)」とか、そういう全身性の症状に注目するものだけど、元々は「血中で菌が増える=体内の血液が腐敗する」みたいな感じの言葉。
2015-04-03 18:01:06血の腐敗=敗血症。
腐るんですって!血が!
血液中で「生き残りやすい細菌」もいる。
@Butayama3 @Ryoko_is 量もさることながら、血液中で「食菌されずに生き残る」タイプは敗血症起こしやすい。熱中教室で話した、莢膜とかあの辺。
2015-04-03 18:03:17@Butayama3 @Ryoko_is あと、大腸菌とかみたいな、グラム陰性菌が血液中に入ると、細胞壁の外側にあるリポ多糖って分子が「エンドトキシン(内毒素)」として働く。これがちょうど、以前話したスーパー抗原みたいに、免疫系を強力に活性化する毒素でサイトカインストーム起こす。
2015-04-03 18:08:24@Butayama3 @Ryoko_is もちろん、莢膜とかも持たないような菌がわずかに入っても病気は起こさず、何の症状も出ないときもある。けど、菌が入ったことで何らかの「症状」(発熱とか局部の炎症とか)が出た場合には「菌血症」、それがさらに全身性で重篤になるのが「敗血症」
2015-04-03 18:11:15@y_tambe @Ryoko_is 対策は…? 早めにやっつけるしかないのかしら。抗生物質?
2015-04-03 18:12:33ところで・・・そんなに大変なことになるということはやっぱり異常事態で、ということは血液というものは普段はどんな状態なんでしょう。
ここで、微生物学がご専門の腰痛先生@yoh2がご登場です。
ありがとうございます。
@Butayama3 腰痛先生も言ってるように、一部の潜伏感染するようなウイルスを除けば「ほぼ無菌と考えていい」くらいのレベル。
2015-04-03 18:56:22@Butayama3 もちろん一過性に入ってきたり、そもそも、血液培養検査のときとかに表皮の菌なんかがごくわずかに混じってくる可能性とかもあって、言い切っちゃうと微妙にアレなのだけど、まぁ普通に話するときには「ほぼ無菌です」でOKなくらい、というか。
2015-04-03 18:58:35