腐敗する血液 ~敗血症~
@Butayama3 意図的に(?)入ってきたのなら、それも貪食細胞に食べられて駆逐されるはずですが、そのヒトの免疫を上回ってしまった状態がコーヒー先生の言うところの敗血症ではないかと思います。
2015-04-03 19:40:31@Butayama3 増殖のために鉄イオンが必要な細菌がいるんですが、ヒトの赤液にはわりと鉄イオンが含まれているので、うまいこと侵入すると爆発的に増殖しちゃうんじゃないすかねー。
2015-04-03 19:47:19@Butayama3 鉄イオンはヒトもいろいろと利用してるのですが、量的に一番多いのが赤血球の中のヘモグロビンの一部になってます。すごく大事なイオンなので足りなくならないように、肝臓なんかの臓器にタンパクと結合したかたちの「貯蔵鉄」としても蓄えられてます。んで…
2015-04-03 20:09:42@Butayama3 その他に、血液中にもタンパクと結合したかたちで鉄イオンが存在していて、それを「血清鉄」と言ってます。鉄の消費が供給を上回ると臓器の貯蔵鉄から使われるんですが、それもなくなってくると血清鉄を使いはじめ、少なくなっていきます。この状態がいわゆる貧血のひとつです。
2015-04-03 20:12:13@Butayama3 @yoh2 血清中の鉄が多いとこんな怖いことも。「鉄欠乏性貧血などで鉄剤を内服している人」bit.ly/1MKzmWB
2015-04-03 21:40:09さて、マクロファージに潜んで体中をに広がるリステリアなどの細菌もおりますが、それは敗血症とはいいません。こちらは、菌血症。
面白いですねえ。
@yoh2 @Butayama3 マクロファージの細胞内に感染して全身を巡るリステリアとかは「菌血症」の状態であって「敗血症」とは呼ばないのよな。 面白い(?)ことに、同じようにマクロファージに寄生する腸チフスとかも、高熱でるけど、「菌血症」と表すのが普通。
2015-04-03 19:59:17また、細川さんより、歯科治療では、口の中の細菌が治療の傷口から入り込む可能性もあるという話。
@Butayama3 歯石をとると、口中の常在細菌が血液中に入り込むことがあるそうです。(そのため歯石除去とか出血を伴う歯科治療をしたら、3日間は献血お断り、と日赤は書いてますね)
2015-04-03 20:04:21さらに髄膜炎についてryoko先生から。
@Butayama3 菌血症から引き続き髄液腔(脊髄や脳の周囲の髄液が流れてる場所)に菌が入ると髄膜炎。小児ではHibとか肺炎球菌が主な原因でワクチンも行われてるわけですね @y_tambe
2015-04-03 20:26:11なんと熱中教室ネタへ。
(後で確認したら確かにスライドにありました。)
@Ryoko_is @Butayama3 菌が血中で生き残りつづけることができれば、菌血症となり、そこから血液脳関門を越えれば、髄膜炎や脳炎を起こす。また血中で菌が増殖したり、ものすごく大量に血中侵入したまま生き残ったりしてると、敗血症なんかにもつながる。
2015-04-03 20:30:09@Ryoko_is @Butayama3 敗血症の原因になる微生物の種類はいろいろあるけど、特に多いのが、グラム陰性桿菌(大腸菌や緑膿菌など)、ブドウ球菌(しかも黄色じゃないやつ=CNS)、髄膜炎菌など。
2015-04-03 20:32:25血液だけでなく、体の中はだいたい基本的に「無菌」だそうです。
すごいよね。世界は菌だというのに。
@Butayama3 身体の「中」は普通は無菌と考えられてる。血液、髄液、脳とか。通常は肺とか腎臓とかも。菌が常在してるのは皮膚と胃腸。膀胱から腎臓、腸から胆嚢とかは「逆行性(普通出て行く尿や胆汁の流れと逆)」に細菌感染が起きる場合もあるし、喉から気管支・肺に行くことはあるけど。
2015-04-03 20:40:15@Butayama3 身体にはいろんな入口があるけどふつうはその入口でまずガードしているしちょっと奥まで行っても追い出す機能があるので(はなみずとか咳とか下痢とかもそのたぐい)
2015-04-03 20:41:52@Butayama3 無論みなさん言ってらっしゃるように正確には「いつでも一個も菌がいない」ていうわけではないですが(その正確さに意味があるのかというのは時と場合による)
2015-04-03 20:46:49そしてわいたんべさんがひっくり返した話。
大腸菌などのグラム陰性菌「リポ多糖」について。
グラム陰性菌は、細胞壁の外壁の外層が「リポ多糖」でできているんですね。
この「リポ多糖」はわるもんなのかいいもんなのか。