どこにも行けずに消えるはずだった記憶
- shositu_mitubot
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@kiokuno_shiniba もう死んでいる子を見送る旅、かあ。 ……君が死にゆき死んでしまった僕を見送ってくれていたのか……それとも僕が、君の正気が死んでいくのに付き添ったのか。 …………ありがとう、大倶利伽羅くん。最後まで聞けてよかったよ。
2015-04-24 00:52:52(大倶利伽羅) その物語の、結末を変えることが、どうしてもできなかった。 あの日あんたが焼けて死んだ事実を変えられないのと同じように。
2015-04-24 01:06:52@kiokuno_shiniba ……? ズレてるよ、大倶利伽羅くん。 汽車に乗るのは2回目だ。死んでいた”僕”がまた旅ができたんだよ。……ここで、君と。 …………早く気がつかないと終着駅だよ。
2015-04-24 01:11:54@kiokuno_shiniba 一度目は焼け死ぬまでの……二度目は………………死んでいる?……死んでいた?……すでに死んだ僕が…………、 どこまで行けるんだろうね。 ”僕”たち、……今度こそ、ずっと一緒に……
2015-04-24 01:19:14光忠「山の中なら少しは休めるね。大丈夫かい、倶利ちゃん」 倶利「は……あ゛……」 光忠「苦しい? 頭が痛い? ……改変主義者に回る時の副作用かな」 倶利「……は、光忠、……みつ、」 光忠「よしよし。……ごめんね。歴史を変えたいなんて僕のせいだよね。僕のこと鶴丸さんに訊いたのかな、
2015-04-24 21:27:26@kiokuno_shiniba 僕たちの……君たちの"愛"を信じられなくなったら終わりだよ。
2015-04-24 21:40:31あんたにまた置いていかれた。 言いたかったことがたくさんあった。 あんたも俺も同じことを考えていた。続いていくはずだったのに忘れられた記憶はどこへ行くのか。死に場所はあるのか。 それと同じだ。 言うはずだったのに言えなくなった言葉はどこへ行くんだ。
2015-04-29 18:02:31@kotobano_siniba 書こうとして書きそびれた言葉もだ。ここにいる。 もう一回あんたに会いたい。 もう一回あんたに会ったら、今度こそ離さない。ずっと一緒にいる。
2015-04-29 18:04:08@kiokuno_shiniba こんなところで言っても意味がないよ、大倶利伽羅くん。 所詮は箱の中なんだから。ただ僕たちは、この中にいる間だけは生きていられるだけの、 可能性のひとつだったってだけなんだから。
2015-04-29 18:17:40@kotobano_siniba ここは死に場だ。ここに帰った時点でもう死んでいる。言葉も、記憶も。
2015-04-29 18:27:53@kiokuno_shiniba 僕が失ったもの:暖かい布団、幸せな朝、僕だけのために話される物語、君のすべて 君が失ったもの:君の幸せのすべて 君の幸せのためにと僕は消えたのに、しっかりしてほしかったよね、”僕”。 でも死んじゃったのは僕まで少し悲しいよ。
2015-05-01 09:23:16_-___ 鶴丸が部屋に来た。 日記を回収するという。これで最後だ。 俺は覚悟を決めた。 光忠、……あんたがいない時間が長すぎた。 行った先にもあんたはいないのかもしれない。それでも、俺はもう、 愛してた、光忠。
2015-05-03 19:24:55「……耐えられないのか」 「ああ。……もう、いい」 「…………燭台切光忠を……顕現させられるといったらどうする」 「でき、るの、か……刀は折ったと」 「ただし、記憶に関しては蓋を開けるまでは分からない」 「会わせてもらえる……」 「選ぶのはお前だ、大倶利伽羅」 「………たの、む」
2015-05-03 19:29:47@kiokuno_shiniba 言葉が死に損ねたね。 記憶ですらあれなのに、もうたくさんだよ。これ以上箱の中が賑やかになっても、ね。 だけどどうするんだろうね。"僕"は死んじゃったのに。
2015-05-03 19:38:19「……分かった。選んだのはお前だ、大倶利伽羅。話はつけてあるぜ。……燭台切光忠を現世に呼び戻そう」
2015-05-03 19:39:08