一日目、交流 - 今様に落つる怪奇譚

2015/04/02から2015/04/05までの、人間とあやかしの語らいの様子です。
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赫滑ねぶる @akanameneburu

「なら、俺と寺ん中、風呂でも探してみねぇかい?見つけたら、濡れた服乾かしがてら、沸かして入れてやっからよ」 笑い、だいぶ日の傾いた黄昏の空を見上げて。 「それに……せっかく今様の下すった、またとないチャンスだからなぁ。俺ぁ、君らとじっくり話してみたいんだ」

2015-04-05 13:22:47
赫滑ねぶる @akanameneburu

「お嬢ちゃんさえよけりゃあ、今夜の逢魔刻ぁ、この俺にエスコートをさせちゃあくれねぇかい?」 掴んでいたびしょ濡れの少女の手を、うやうやしく握り直し。 おどけたような仕草で、跪く。

2015-04-05 13:22:49
不老 蓮 @Lotus_frow

先ほどへたり込んでいた一般人の少女は幾分かまともな精神状態にあるのだろう。僕はそう考えながら目配せするのは一同だ。 夕暮れも近い。いつどこから出られるかも分からないこの空間を、一先ずは探検する必要があった。黒いのさんとねぶるさんは、個々に任せられるけれど。

2015-04-05 18:54:42
不老 蓮 @Lotus_frow

彼らは存外しっかりしているからある程度は対応できるかもしれない。そんな風に考える。 このまま夜を明かすわけにもいかない。寺周りを調べるなり、この辺りの調査も必要だった。ともなれば同行者が必要なんだけども。

2015-04-05 18:56:28
白堀之水藤 @sirafji

手水舎前で繰り広げられるやりとりをぼんやりと眺めていたが、ふいとそれは空へ向けられた。 「日が落ちるな…」 このままこの場から出ることがかなわなくとも、己なら幾らか融通は利く。 が、目の前の人間らはどうだ。 あやかしが実際に見えている以上、更に怪異に巻き込まれる可能性だってある。

2015-04-05 19:14:53
白堀之水藤 @sirafji

これが本当に今様の仕業なら、巻き込んでしまった責任というものもある。 「ともかく今はこうやってぼーっとおしゃべりしている場合ではないだろうな。…なにかしらあるといいが」 ずぅるりと、寺に向けて歩を進める。

2015-04-05 19:15:11
白堀之水藤 @sirafji

人間はもちろんのこと、あやかしでも恐らくこの中で一番年上なのは己なのだから、と動くのは世話焼きの性か。 とはいえやはり手は欲しいもの。あやかしでなく人間であるからこそ気付くものもあるだろう。 「誰か、手を貸せ」 上半身だけくるりと振り向く。向けるのは人間二つ。

2015-04-05 19:15:15
不老 蓮 @Lotus_frow

「……なら僕が」 調べるならば、多少なりとも理解のある僕が行うほうが良いだろう。何かしらに巻き込まれたとしても対応はできる。巻き込まれた形式だが、じっとしたままというのは『こういうものを知っている』人間からすれば燻ってしまう。

2015-04-05 19:38:39
白堀之水藤 @sirafji

「…ん、そうか。何かあったらすぐにあたしに言え。神様でもなんでもないが、多少守ってやれる」 まだまだ先長い若者だ。 霊能力者なら多少知識はあれど、その分巻き込まれやすいともとれる。 力を失いつつあると言っても一人くらいならなんとか見てやれる。

2015-04-05 19:50:29
白堀之水藤 @sirafji

「あとは…」 残る人間とあやかし達。 少々心配だが見た目完全に化物である己が共にいるよりマシだろう。 少なくともあやかし、もしもがあっても何かしら出来るはずだ。 「まぁ一緒に遊ぶなりしとけ。お前たちも何かあったらあたしに言え。まとめてなんとかしてやるから」 ずるりと寺へ向かった。

2015-04-05 19:54:17
不老 蓮 @Lotus_frow

被虐的に、怪異を見やすく認識できるということは、それらを引き寄せやすい誘蛾灯になりえる。その実まさにその通り。僕はそういったものを引き寄せやすいのだ。憑かれたことがあるという黒いのさんもまた、引き寄せやすい体質なのかもしれないけど。 「……あ、……」 わたわたと、僕も駆け出す。

2015-04-05 19:57:31
染井 恭子 @Swamp_swap

「わ………くしゅっ。」 春先とはいえ冷えてきた風にくしゃみを一つ。 「……わかった。」 何事もなかったかのように言い直す。 それから、ねぶるをみて。 「おふろ、あるといいね。」

2015-04-05 19:58:00
不老 蓮 @Lotus_frow

「……どうか、お気をつけて」

2015-04-05 19:58:22
染井 恭子 @Swamp_swap

一つ懸念があるならば。 日が沈めば少々自分は口が軽くなる程度か。 まぁ、話がしたいといってるぐらいだし。 いいか。 そんなことを考えながらぼんやりと腕を握られていて。

2015-04-05 19:59:27
赫滑ねぶる @akanameneburu

「よっしゃあ、決まったな!」 ひょいと立ち上がり、自分に今宵を預けてくれた少女の手を優しく引くようにして、寺へと歩き出す。 正面の扉を入ってもいいが……しかし、坊さんらの生活区が本尊の前にあるとも思えないので、向かって右の廊下を少し入った奥にある、簡素な扉を目指すことにする。

2015-04-05 20:43:14
赫滑ねぶる @akanameneburu

なんかあったら……という、危険なことが起こりかねないという前提の白蛇の言葉を聞いて、ひぇっ、と小さく息を呑み。 「ま……まぁ、何かあった時にぁ、お嬢ちゃん抱えて水藤の姐さんとこまで逃げ切ってみせるからよぉ、し、心配いらねぇぜ!へへ!」 実に頼りなく笑う。

2015-04-05 20:43:16
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