2013年8月アニメスタイルイベント「少女革命ウテナを語る」
小黒:ウテナが本気になったのはせいぜい若葉の回くらい。『ウテナ』は感情とかドラマ以外のところ、つまり、「表現」で作品を成立させようとした前衛的な作品だった。また、それまでの溜めがあったからこそ、ウテナが最終話で暁生とのドラマに本気になるところが映えた。
2013-08-15 01:47:50アニメ様が以前ちょろっと呟いてた長濱さんが未だにデュエリストであるって話。 先日のアニメスタイル004でもちょろっと語られてるらしいけれど(未読)、 長濱さん曰く 「俺が業界にいるのは素晴らしい声優をこの世に残すためなんですよ!」 ってことらしい。
2013-08-15 02:56:44長濱「俺が業界にいるのは素晴らしい声優をこの世に残すためなんですよ!」 アニメ様「え、きみ、なにいってんの」 長濱「だって川上とも子はこの世にいないんですよ!」 ということで、未だに長濱さんは世界を革命するために戦っているデュエリストなんです。うん、わからん。
2013-08-15 02:59:52当時、サトジュンに「小黒くん、幾原っていう見所のある男がいるからアニメージュで取り上げてよ!」ってお願いされたアニメ様。 アニメ様「当時、幾原さんはまだ2本しか演出やってなくて、取り上げるにも取り上げられなくて…無理やりキャプションでちょっと取り上げました」
2013-08-15 03:09:35サトジュンに「小黒君のサイバーフォーミュラの記事が面白かったから、セラムンでも同じことやってよ!」って言われたとか。 んで、メージュのセラムン記事では、アニメの放送前でどんなキャラかも分からんというのに、マーキュリーとマーズの決め台詞募集という前衛的な企画を打ち立てたと。
2013-08-15 03:22:49その前衛的な企画はサトジュン発案らしく、「決め台詞は佐藤さんのコンテ回でちゃんと使ってくださいよ!自分で言い出したんだから!」 で、マーキュリーの決め台詞「水でもかぶって反省しなさい!」が使われたのがネフライトが死ぬ回。いろいろぶち壊し。
2013-08-15 03:24:26企画始動2年目のあたりで、敵は「世界の果て」、憧れの人の名前は「鳳」って決まって、鳳は「背が高くて理知的で優しくて完璧な男」という設定だったのに、それがアニメになるとねじれてねじれてああなっちゃったw アニメ様「ああなっちゃったことで一番悲しんだのはさいとう先生ですw」
2013-08-15 13:19:07ねじれってのがどういう意味かはよく分からんけどw 以前、イベントでイクニが「暁生は『ガラかめ』の紫の薔薇の人っぽい予定だった」ってゆってたなー。
2013-08-15 13:20:02遠くからウテナをそっと見守り、サポートし。 でも冬芽役の子安が怪しい演技をしちゃったから、冬芽より何枚も上手の暁生はもっと怪しくなきゃダメだ!ってなってああなったとか。
2013-08-15 13:22:16小杉さんも小杉さんで自身でキャラを練りこんで演じてきたので、もうどうしようもなくなっちゃったとか、なんかそんな話を以前していた。 「暁生は小杉さんがいい!」って言ったのはさいとう先生だったかな?それも前にどっかで喋ってた。 この辺は今回のイベントでは触れず。
2013-08-15 13:23:33イクニの萌えを全部突っ込んだというアンシー。 イクニ「腕から肌が露出していて、眼鏡っこで、従順で、肌が黒くて・・・完璧だ!!」
2013-08-15 13:28:53「胸から剣が出る」「主人公の名前はウテナ」という2つのアイディアは企画を考えた初期の初期から決まっていた。 アニメ様「胸から剣が出るって全く意味がわからない!幾原さんはクライマックスにそのシーンを置いたら最高だ!って一人で盛り上がってたけど」
2013-08-15 13:34:49企画を立ち上げた頃は、セラムン・ウェディングピーチに連なる女玩(じょがん)物のつもりで企画を進めていた。 アニメ様「『セーラームーン』『ピーチ』それらをちょっとアバンギャルドに作ろうと・・・ちょっとね!!」
2013-08-15 14:05:08暁生とアンシーの過去は作品の落としどころが作られるより前に「こういうことがあってーこういう過去がー」といった風に、榎戸さんによって書面にして既に作られていた。
2013-08-15 14:09:51売れるアニメっていうのはキャラクターに対して感情移入を思いっきりさせてくれるものが多い。 『ウテナ』であれば、ウテナが決闘の中で対戦相手に対し葛藤し、決闘で結実させるかというのが、本来ドラマとして成立する。
2013-08-15 14:17:52なのに、『ウテナ』では決闘行く直前に影絵少女が出てくる→茶化す→絶対運命が流れるーで、ウテナの心理やドラマがうやむやになってしまう。 イクニは「ウテナは泣いたり怒ったりと本気になったりしないキャラなんだ」と言っていたそうだ。
2013-08-15 14:18:30イクニはある日突然「アニメーションというのは作り手と視聴者のキャラへの感情移入や思い入れで成立してる。それはすごく気持ち悪いことだ」と気づいたそうで。 アニメ様「『ウテナ』と『セーラームーン』の間にやった佐藤さんとの対談で幾原さんがその辺りを熱く語ってますよ」
2013-08-15 14:19:45『ウテナ』が他のアニメと大きく違うのは他にもあり、原作集団という存在。 本来ならどんな作品でも後ろ盾が存在する。 たとえば『エヴァ』だったら庵野というネームバリューやGAINAXという存在だったり。
2013-08-15 14:28:27もしくは、社内で企画を立てても、企画を出した人間の名前が原作者になるのではなく、その社名になる。 「東堂いづみ」だったり「矢立肇」だったり。 『ウテナ』は個人の集まりで、そういった後ろ盾が全く無い。
2013-08-15 14:29:13『パトレイバー』のようにクリエイター主導のものもあるけれど、あれは既に名前が業界内に轟いてる人たちが立ち上げたものなので、状況が全く異なる。
2013-08-15 14:30:01「『ウテナ』なんか、幾原さんは実績があったし、さいとう先生も漫画家としての地位を確立していたけど、俺はただの編集者だし、榎戸さんは駆け出しだし、長谷川くんもキャラデザの経験はなかったし」
2013-08-15 14:30:16で、なんだかんだで大月Pのところへ企画書を持っていく。 でも大月Pに通してもらおうと思ってたんじゃなく、誰かスポンサーになってくれそうな伝手を紹介してもらうと思って行ったとか。 企画書を見せたのは『エヴァ』のアフレコスタジオ前。
2013-08-15 14:41:18で、大月Pが企画書を1分も読まずに「これやろうよ!」とOKしてくれたという有名なエピソードが。 大月Pに「君たちの目がキラキラしてた、目が澄んでた」と言われたそうな。 アニメ様「目が輝いてたというより、刺すか刺されるかだったよ」 キラキラじゃなくてギラギラ。
2013-08-15 14:44:21大月Pに「女玩でやりたい」って言ったら「いいよいいよー」って軽くお返事された。 「ウテナの女玩は実際に作りました。監修しました。でも売ってるのは見たことがないw」
2013-08-15 14:48:59