2013年8月アニメスタイルイベント「少女革命ウテナを語る」
「ビーパパススタジオは27平米で結構広かった。ただ駅から遠くて、地下なのが難点。 長谷川君の机があって、入るか分からないコンテマンの机があって、応接セットがあって、一番おかしいのは脚本家の机が監督の隣にあるw」 脚本家は基本的にスタジオで仕事しないからねw
2013-08-15 14:57:47ビーパパススタジオはそこに決める前に色々物件めぐりをした。 「石神井駅の近く(あ、近くじゃなかったかも)で、マンション共有のプールがあって、カッコイイ螺旋階段があって、「うおー!螺旋階段かっけー!ここにしようぜ!」って決まりかけたんだけど、→
2013-08-15 15:03:52→長谷川君が「友達のアニメタいっぱい呼ぶ」って言うから、そこのスペースじゃ呼べないねってことで、そこはあきらめた」 家賃も10万切ってて良かったーって言ってた。
2013-08-15 15:04:48アニメ雑誌の話。 「幾原くんが「声優さんとかはちゃんとしたプロの写真家に撮って貰えるのに、俺たちは小黒さんに撮られるなんて不公平だー」って言うから、俺がちゃんとした写真家呼んで、『セーラームーン』が2年目に入ったとき幾原くんがばーんて載ったグラビア載せたんだよ!!」
2013-08-15 15:18:46そこからアニメージュで連載していた「監督日記」(イクニの連載)の話へ。 「毎月毎月幾原くんのグラビア記事載せて、ちゃんとプロのスタイリストさんも付けて、異例でしたね!これなんか(といってメージュ取り出す)、幾原くんが走って、カメラマンも一緒に走って撮ってるんですよw」
2013-08-15 15:26:00そいえば『ウテナ』でイクニが出演してるCMがありましたが、イクニはあれを必死に見ないように頑張ってたらしい。 見ちゃうと「見ちゃった!今、見ちゃった!!」ってはしゃいでたとか。
2013-08-15 15:33:24当時の『ウテナ』の記事はキレッキレだったよねーという話から。 アニメ様一世一代の渾身のキャプションが劇場版セラムンRのメモリアルアルバムのこれらしい。 小林さんに「こんなの絶対書かないよ!」ってつっこまれてた。 twitpic.com/d8e2ed
2013-08-15 15:36:51そもそもイロイロとはっていう話なんですけど、イクニと比賀昇さんが動物好き仲間で動物病院で意気投合した流れで、比賀さんが『ウテナ』に脚本参加したというコントがあって、アニメ様は「それを本当にしよう!」と奮起。
2013-08-15 15:42:53ペットショップからアライグマ借りてきて、雑誌インタビューに参加させたって話です。借りてくるのに数万円かかったんだって。 「アライグマだからコンテとか原画とか色々洗っちゃって大変なんですよーアハハ」って理解不能なネタをアニメージュ誌上で繰り出してました。まじで。
2013-08-15 15:44:42『ウテナ』の決闘場の城はプラネタリュウムだったというネタに引っ掛けてアニメ様は、 アニメ様「あれ?幾原さん、アライグマはどこへ?」 イクニ「やだなあ、小黒さん。アニメージュにアライグマがいるわけないじゃないですかーアハハ」 という全ては虚構だったというオチを用意してたそうで。
2013-08-15 15:48:22「当時、僕が手がけた記事の中で一番完成度の高かったのはこれですね」とアニメージュ97年11月号を取り出すアニメ様。 これに「バーチャルスター発生学」というタイトルでアキオカーに乗ったイクニとさいとう先生のグラビア付で対談が載ってるんですけどね、
2013-08-15 15:53:11これ、実は車にエンジンが搭載されていなくて、倉庫からイクニやさいとう先生やアニメ様たちで必死に撮影場所まで押していったというエピソードがあって。 なおかつ対談の中で度々「ブァン、ブァン、ブァン、走り出す車」という記述があり、
2013-08-15 15:55:40さらに対談の内容が、いかにアニメが作り物・虚構であるかという話をしているんですよ。 インタビューの冒頭でも「ドライブ対談」やさいとう先生の「すごいスピード!」発言など、煽っていてですね。
2013-08-15 15:57:35同号に誰がとう考えても「頭おかしい」としか思えないページがありまして、実はこれは歌の歌詞だったと。そしてこれを考えたのはアニメ様だと。 アニメ様が「こんな感じかな♪」とノリノリでメロディ考えて作詞したという事実が明らかになりました。 twitpic.com/d8e76j
2013-08-15 16:06:19さらに同号にわけのわからんページがあって、読者の質問にビーパパスメンバーが答えるという企画での、とある一問一答。 小林さんに「普通こういう読者にどうやっても伝わらないような部分って絶対カットするよね!おかしい!」と突っ込まれてました。 twitpic.com/d8e9en
2013-08-15 16:17:27「あの頃はアニメバブル(社会的な背景もあるけれど、アニメのソフトがちゃんと売れるようになった時代)で、前衛的なものをやってもオッケーだった」って話がありまして、それにしても『ウテナ』はキレッキレすぎるよねと。
2013-08-15 16:21:44『ウテナ』の印刷は特殊だったという話。 通常はフルカラー4色刷だけど、『ウテナ』の場合は蛍光色を入れて5色刷りの特色印刷にしていた。 これは「ウテナがそこそこのヒット、言い方悪いとあんまり売れなかったのが良かった」おかげだそうで。
2013-08-15 16:31:02『エヴァ』は売れたせいで(おかげで?)特色印刷は使えなかったそうで。 インクが乾くのに時間がかかるのと、日本中の印刷機回してたので、売れてる作品には特色印刷は不可能だった。 ちなみにLD売上枚数は、『エヴァ』12万、『ナデシコ』6万、『ウテナ』1万8千。
2013-08-15 16:33:11アニメ様「ネットで「フィルムコミックってえ監修ビーパパスって書いてあるけど、ほんとに監修してんの?」って書き込みを見たw」 フィルムコミックは「そのとき樹璃はこう思った」とか、キャラクターの心情が書いてあったりするんですが、一応チェックはした上で通しているので問題は無いそうで。
2013-08-15 16:37:30アニメディア問題の話。 アニメディアというのは独特な空気がある場所で、『ウテナ』が始まる前に「メディアからパン食い競争だろうが、跳び箱だろうが、どんな版権依頼が来ようともちゃんと受けよう!」という打合せをしていたそうでw
2013-08-15 16:43:17『ウテナ』のDVDBOXが出たときに解説書書きますか?という執筆依頼をお断りしたアニメ様。 スケジュール的に厳しかったのもあるけれど、他にも理由があった。
2013-08-15 16:55:04「ファンの人たちに会って話を聞くと、当時のテンションを未だに保ってるんだよね。そんなところに俺が「当時の俺は若かったな~」といった思い出話をしちゃうと、ファンの人たちを裏切ったような気持ちになったから断った。 今回は少しだけ話してもいいかなと思ってイベントを開催しました。」
2013-08-15 16:56:25榎戸さんとマッキーのSF観ってそこそこ一致するけど、マッキーと庵野のSF観って一致しない気がするんだよね。 だからマッキーという名の実質鶴巻榎戸タッグ。 むしろ庵野は箔を付けるための名義貸しかもしれん。 つまり榎戸覇権。勝った。
2013-08-15 17:46:19そうそう、ウテナイベントに行って一番感動したのはやっぱり小黒さんの作品や自分の役割等々に対する誠実さとストイックさだった。ウテナのファンとしては小黒さんに裏話をガンガン語ってほしい所ではあるが、あの真面目さの前では何も言えなくなってしまった。時たまポロッとこぼすのを待つしかない…
2013-08-16 02:05:47