2013年10月アニメスタイルイベント「少女革命ウテナを語る」の二回目レポート
自分の「話題と聞き取った言葉の箇条書き」を解読し文脈をつなげたり思い出したりして文章を起こし、内容を精査してから挙げようと思ったけど何日かかるかわからないし話題の鮮度もあるのでとりあえず書けてる分を挙げていこう。アニメスタイルイベントのレポ。
2013-10-30 20:13:03①まず、錦織監督がイクニを意識したのは日アニにいた頃、金注やセラムンを見ていて面白い演出が2人いると感じた。それが佐藤順一と幾原邦彦であった。
2013-10-30 20:13:53②錦織監督はウテナの企画が始まるまでビーパパスの面々と繋がりはなかったが、小黒さんがアニメーターとして加藤裕美をさそった事を知り、友人だった加藤氏に「(オレを幾原に)あわせろ」と頼んだ。
2013-10-30 20:14:13③ 加藤氏とスタジオに行くとソファーに幾原監督と長谷川眞也が座っており、イクニは開口一番「ご相談とは何でしょう?」と言った。小黒さんがイクニに「錦織という人が相談があるらしい」と伝えていたらしい。
2013-10-30 20:14:32④ 相談など無く、「頑張ってください」とか言うだけのつもりだったので、「金注からのファンでしたー」と伝えるとイクニは途端に「あ、そー!?」とメチャ喜んだ。その場でいきなり「コンテやってよ!」と脚本を渡される。
2013-10-30 20:15:03当時を振り返って小黒さんは「天才の集まりだったよね!」と回顧するが、錦織監督「偶然ですよ。偶然をつかまえるのが幾原監督の能力」と意見が対立(?)錦織監督の目には、当時イクニは強固なスタッフを集めてる(求めてる)印象は無かった。初対面の自分を誘うくらいだし。
2013-10-30 20:16:04⑦文脈つながらないけど 錦織「(ビーパパスに)ボクの入る隙間は無いと思ってた」小黒「いや、ガラガラだったよ!?」…初対面の錦織氏を誘うくらいだし。
2013-10-30 20:16:52⑧ちなみに錦織監督は当時五十嵐卓也を勝手にライバル視してた。電車の広告で劇場版セラムンの短編「亜美ちゃんの初恋」のタイトルを見て「俺より先に映画監督になりやがって!」と。だからスタジオ入り口のホワイトボードに風山十五の名前を見つけたときオウッとなった。
2013-10-30 20:18:03⑨ 2話でディオスがウテナに憑依する所をバラで隠す演出はコンテの指示でも演出家の指示でもなく、ビデオ編集の段階で入れた物。 錦織「(幾原監督に)ねえねえ、どうコレ!?とすごく嬉しそうに見せられた記憶がある。」
2013-10-30 20:20:19とりあえずここまで。箇条書きの順にするかスタッフの話題に分けて書くか悩みどころ。会全体の話題の配分はイクニ4、榎戸3、細田2、林明美1、その他細々~くらいでした。
2013-10-30 20:30:02⑩ ウテナレポ続き→ウテナという企画が「ウテナ」になるには幾原監督がギリギリまで悩んでの凄まじい路線変更、紆余曲折の果てにあるというエピソード。
2013-10-31 00:26:01「ウテナ」はもともとは幼女をターゲットにした企画であった。しかし1話シナリオが挙がってから「コレ幼女向けじゃないよね?」と路線変更し、イクニが1年かけてコンテを描いていく間に様々なアイデアが入って行った訳だが→
2013-10-31 00:27:36小黒「四月始まりの作品なのにイクニがJ・Aシーザーを入れると決めたのが前年の暮れだった。」錦織「打ち合わせの時「かくし球がある」と言ってたけど教えてもらえなかった。」
2013-10-31 00:28:26以前アニメージュでセラムンの決め台詞募集企画が放映直前に行われ、その結果が反映されたのが24話頃だった事を考えると物凄くギリッギリだったんだろう事は想像がつく。
2013-10-31 00:28:55⑪錦織「打ち合わせの時、既に1話のコンテが完成してる時点なのに長濱さんの美術設定案を見せて「美術はこっちの方向で行こうと思う」と言っていた。監督は後から出たアイデアをさも初めから用意してたように見せる能力が凄い。自分のアイデアが使われてもうまく料理されているので悔しくなかった。」
2013-10-31 00:33:02⑫ 小黒「ウテナスタッフは当時最年長で33歳くらいで皆若く学生の部活みたいだった」小黒さんはシリーズ製作中一度も橋本カツヨと顔を合わせておらず(でも電話友達だった)カツヨ氏を「まだみぬ恋人」と思ってた。自分はビーパパスに昼から夕方まで、カツヨは深夜から朝までしか居なかったので。
2013-10-31 00:36:00⑬ 錦織氏が打ち合わせ日、七話のコンテを幾原監督に投げ出され「こんな大変なの上がって来ちゃったよ!!」イクニはコストを気にしていて、アクション増し増しの橋本コンテに「こんなの出来るわけ無いだろ!!」と激お子。
2013-10-31 00:36:48⑭ ・・・結局カツヨ氏が自分で原画描くという事で解決ということになり、その時のアクション原画は何度も何度も顔を変え服を変え使いまわされた。錦織「幾原さんはムダをしない!」
2013-10-31 00:37:10⑮ 小黒「橋本カツヨは終盤、榎戸、幾原と打ち合わせ中「あんたはウテナの事をわかってない!!」と叫んだり、小黒さんを電話越しで糾弾したりととにかく熱かった。」
2013-10-31 00:37:50⑯小黒さんは2000年頃同人誌で細田監督にインタビューし「最近カツヨさんはどーしてるかねぇ?」と聞いた所、細田「いまだに「樹里は元気にしてるかなー…」とか言ってますよ。」小黒&細田「あいつぁバカだねー(笑)」と笑い合ったとかや。
2013-10-31 00:38:58⑰樹里回は誰の物でもなくカツヨの物だけど、最終回はイクニの思いが強い。恐らく向かい合ってイクニが指示を出してコンテを描いてたんだろうけど「幾原さんがコンテ描かないの間違ってますよ!」とカツヨがおこってた。暁生がトロピカルドリンクを飲んでるのはカツヨのアイデア。
2013-10-31 00:40:05⑲そこで生徒会のテラスが舞台っぽかったので小道具として椅子を使い、そこには居ない黒幕をイメージさせるようリンゴが剥かれているというコンテを描いた所、イクニが「コスパがいい!皆こうしろ!」と指示→カツヨ悔しがるという流れ。
2013-10-31 00:41:22⑳錦織監督はイクニに裏では褒められている事を一切知らされなかった。 5話の冬芽の服はだけ描写は冬芽と幹が二人で会話してるシーンが思い描けなかったのでああした。 →これが終盤のハダケ祭りにつながり、さいとうちほに「いい加減にしてください!」とおこられる。
2013-10-31 00:42:39