2013年8月大阪ウテナ展ファイナル幾原邦彦×さいとうちほトークショー&9月ワタリウム美術館でのJ・Aシーザー×幾原邦彦の対談のレポート

2013年8月大阪梅田阪急で開催されたウテナ展ファイナル幾原邦彦×さいとうちほトークショーと9月にワタリウム美術館での寺山修司に関するJ・Aシーザー×幾原邦彦の対談のレポートです。サルベージがあまりに面倒なので一緒にしました。例によって資料性はありませんがこうしてみると俺の記憶力もなかなかです。
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戸田 @9889141

「・・・自分が十代の頃寺山さんに一発喰らわされたように、今十代のガキどもに一発喰らわせる作品を作るんだ!!」そしてイクニはJ・Aシーザーに掛け合い、その時点でウテナは「売れる作品」ではないことが薄々わかってたけど、一部の人間にトラウマを植え付ける作品にはなるだろうと確信していた。

2013-08-26 02:56:52
戸田 @9889141

大体こんなところかな?あと、JAシーザーの合唱曲はきっと世間を賛否両論騒がせるだろうと確信していたという監督に池Pが「まあ、実際はそこまで騒がれませんでしたけどね。」と突っ込み、イクニは一瞬ヘコんでた。池Pあわてて「でも一部にはものすごい衝撃を与えたでしょう!」とフォロー。

2013-08-26 03:04:09
戸田 @9889141

こう書いて見ると、かなり充実した内容の1時間だったのだなあ・・・。兎に角自分はその時体調最悪だったので帰りにもう一回行こうと思ってた原画展に寄らず、大阪らしいご飯を食べたいと思ったけど町をさまよった挙句新大阪の駅構内で肉うどん食って帰った。新幹線で爆睡していくらか回復。

2013-08-26 03:22:54
戸田 @9889141

ウテナ展ファイナルとトークショーのダメージからやっといくらか回復した。 ウテナ展は東京で何度も行ったのと徹夜の心身の疲労で集中できず。でも今回一番感動したのは劇場版で使われたパルコキノシタさんの絵だった。サイズが想像したより大きくて「物ッ」って感じの存在感にハッとした。

2013-08-26 00:34:04
戸田 @9889141

明日はトークショーだ。野宿しないですむのはありがたい。寝る。

2013-09-12 02:05:04
戸田 @9889141

ワタリウムのJAシーザー×幾原邦彦トークショー行ったー。楽しかったけどあまり記憶に自信がない!今回はマイクも弱いし途中で音楽がかかってさらに聞き取り辛く、しかも段が低いのでシーザー、監督共にほとんど顔が見えなかった。かつ上の壁に野外演劇の映像を流すのでそっちを見て聞きそびれたり…

2013-09-13 01:18:03
戸田 @9889141

幾原監督は東映時代すでにJAシーザー氏と面識があった。その後ウテナで組んだ時にその話をした所、シーザーさんはその事を全く覚えてなかったという。

2013-09-13 01:31:44
戸田 @9889141

幾原監督によれば、当時東映動画の新人の女の子の知り合いが万有引力の団員だと知って「どうにかしてシーザーと会えないか!?」とそのツテを頼って万有の公演の打ち上げの席に潜りこみ・・・

2013-09-13 01:37:45
戸田 @9889141

イクニは飲んでるシーザーさんに近づいて「アニメの監督してます!今度自分が監督する作品で曲使わせてください!」と言った所、シーザーさんは「イイよ~」と頷いてくれたので、監督は「よっしゃ!言質は取った!」と喜んだそうな。

2013-09-13 01:38:05
戸田 @9889141

これがキンチュウの頃かセラムンの頃かは不明。

2013-09-13 01:38:33
戸田 @9889141

シーザーさんはそれ以前にもアニメやテレビに楽曲提供とかしたんですか?という司会の質問に対し「1~2こやった記憶があるけどよく覚えてない」だそうな。

2013-09-13 01:41:05
戸田 @9889141

後半客席から「光宗信吉さんによる合唱曲の編曲についてどう感じたか」という質問があり、イクニによれば当時はシーザーをそのまま使いたかったけど、スポンサーが許さず妥協した結果だった。でも一枚目のCDが結構売れたためにスポンサーも気を良くし、中盤からシーザー録音の曲を使用した。

2013-09-13 01:50:29
戸田 @9889141

初期合唱曲はイクニにとって「キレイすぎてもっとよごした感じにならないか」と思っていたが、シーザーが録音した時プログレの極意をつかんだと感じたそうな。それはシーザーが録音室(?)には入ると、スタッフが調節したイコライザーの幅を全部をあわせてモノラルにしてしまう事。

2013-09-13 01:56:07
戸田 @9889141

シーザー曰く「演劇は箱全体に均等に音楽が鳴ってなきゃダメ、席の右端はギターのみ、左端はドラムのみではまずいので」という事だそうで、これ以後イクニはプログレの真髄をつかんだ!と、自信を持って光宗信吉さんと映画に望んだそうな。

2013-09-13 02:03:22
戸田 @9889141

イクニと寺山演劇の出会いは18の頃高校卒業前後くらいの時。すでに80年代だったかで、寺山さんもかなり晩年の頃。とにかくショックでバットで殴られたようだった。音楽の印象が強く残った。

2013-09-13 02:09:48
戸田 @9889141

寺山さんは60年代70年代とあり、60年代の頃は運動の時代で、客自身にモチベーションが高く何もしなくても客が入ってきたが、70年代にはいると途端に若者たちは違う方向をむき始めた。その頃から寺山さんは無理やり客の顔を向けさせるために「事件性」が強くなってくる。

2013-09-13 02:17:52
戸田 @9889141

寺山さんは自覚的に時代のマッチポンプ的な役割を演じた。頭のいい批評家やサブカル趣味の人達に見てもらうのでなく、演劇という狭いジャンルを越えて大衆にコミットしたがった。演劇と無縁な一般市民を非日常に引きずり込む「市外劇」というのが代表的。

2013-09-13 02:27:45
戸田 @9889141

幾原監督は寺山修二の「事件性」こそが一番面白い所なのに、映画や本はどうしても文学として受け取られてしまう。やはり寺山作品で最も面白いのは演劇である。

2013-09-13 02:28:59
戸田 @9889141

今の若いファンはようつべとかであらゆる情報が並列に手に入り、欲しい本があればアマゾンで手に入りと非常に羨ましい。ボクが若い頃は寺山さんの本を手に入れるのはメチャメチャ大変でどれほどの古書店をめぐったか。昔は本の部数も少なく、一回刷れば絶版で手に入らないし上映情報はぴあしかないし…

2013-09-13 02:40:06
戸田 @9889141

・・・寺山回顧イベントはめちゃくちゃ濃度が高い猛者ばっかで新参者には怖いし、なにより自分以外に寺山好きがおらず大変な孤独感。今回の展示を見て60、70年代には自分と同じものが好きな人、同じ方向をむいてる人がこんなにいたのか、自分も入りたかった!…80年代には全く入れなかったので。

2013-09-13 02:48:13
戸田 @9889141

・・・以上は幾原監督の弁です(言い忘れた。)

2013-09-13 02:51:30
戸田 @9889141

質問コーナーだったかな?シーザーさんにとって寺山を需要する層が変わった!と感じたのが、角川文庫の表紙であった。それまでの横尾忠則とかではなく、カワイイというかキレイなモデルさんが和服を着た写真で(hanaさんでしたっけ?)明らかにいままでの読者とは違う相手を対称にしている・・・

2013-09-13 02:59:26
戸田 @9889141

幾原監督「ボクは角川の新しい表紙知らないからわからないけど、今までは小梅ちゃんの人の絵でしたよね?えーと・・・」そこで林静一の名が出て「林静一だ!ボクの先輩!東映動画の!」と言ったのが感慨深かった。赤色エレジーの作者であり哀しみのベラドンナにアニメーターで参加した人。

2013-09-13 03:06:56
戸田 @9889141

同時期に会社にいた事があるわけじゃないだろうけど幾原監督が「先輩」と称するのに何か感動した。・・・林静一って東映所属なのか。

2013-09-13 03:09:57
戸田 @9889141

あと、イクニは始めのうちはシーザーさんに対して丁寧にしゃべってたけど、後半になるにつれ「だよね」「マジで」と思いっきりタメ口だった。

2013-09-13 03:17:19