「天に願いを」（5）

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

オレの苛立ちに、響が心配げに見上げてくる。 頑張ってくれたのはこいつだし、折角の戦果の前でこんな態度取るわけにもいかないよな。小さく首を振る。 「ああ、大丈夫だ。ほんとにありがとな、響」 どうにかするしかない。時間は少ない。明日に至っては長門達と演習だ。

正規空母赤城 @AC_akagi

@15tennryuu あら……、夜更けにこんなところでどうしたのです…？

Hibiki_1000 @Hibiki_1000

@AC_akagi @15tennryuu （びくっ）

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

タイミングが良いと言うか、何と言うか。 まぁ、昨晩も会った訓練場だから何も不思議ではないのだが。むしろ、会える事を望んでいた。 赤城はどこまで天城から聞かされているんだろうか。あるいは、箱も手紙もとっくに知ってるかもしれない。 何しろ、妹だ。

正規空母赤城 @AC_akagi

@Hibiki_1000 @15tennryuu ふふっ、そろそろ消灯時間ですよ…？(微笑み

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

天城が遺した箱と手紙、それらの意味と、第十五支援艦隊の危機。 千代田と千歳の壊れた愛憎模様。久瀬の陰謀。 全部全く無関係としか思えないし、どれも解決の目処が立たない。 それをあと３日でクリアしろ、というのが無茶な話なんだ。 「赤城、これなんだが…」 告げかけたところで。

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

新たな問題が音も無く近寄っていた。

日向 @ike_hyuuga

@15tennryuu その通りだ。良い子は寝るべきだと思うね。

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

腰に刀を差した戦艦娘が、足音も気配も無く暗がりから姿を現す。 口元は薄く笑んではいるが、オレは胸がざわつくのを感じた。 驚きを見せる赤城と響を一瞥してから、日向がオレを見詰める。逸らす事もなく、まっすぐに。 ペルが、走って逃げていく。

日向 @ike_hyuuga

@15tennryuu 少し、話をしないか。天龍。 どうせ、良い子じゃないだろう？

正規空母赤城 @AC_akagi

@15tennryuu 日向さん… 私は見周りでここに来たのですけれど…、貴女は…？

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

明日は朝から長門達と、演習をする。それは変えられないし、必要な事だ。 それは直接には関係無い、が。 赤城は勘付いている。響ですら、うっすらと感じているようだ。 なんでだ。何度目かすらわからないが、つくづく嫌になる。どうして、こんなに次々とオレを悩ませる存在が現れるんだ。

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

どうして、こいつは。

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

『殺気を放ってやがるんだ』。

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

【『天に願いを』中断】 【続く】

第十五支援艦隊　天龍 @15tennryuu

【『TEN』条件クリア：天龍のお願いを聞いてくれる駆逐艦娘】