ある話題について

おっぱい問題
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ごうちゃん @hami8foxxx

RT 胸が大きくて得する事は何一つ無い http://togetter.com/li/80752

2010-12-20 17:10:28
@Tirinosuke

欲望される身体を持つこと、あるいは欲望される自己であることに伴う苦しみに関してはある先輩の小説が凄く面白くて、その観点は僕にとって新しい地平を開いたんだけど、その時に考えたのは、欲望される自己と欲望されない自己では自己の在り様が結構違うんじゃないかということ。

2010-12-20 17:26:11
@Tirinosuke

「私」と「私のものではあるが私ではないもの」の境界は凄く曖昧。「あいつは財産目当てだ」という言説には「あいつは私のものではあるが私ではないものを欲望している」という不満がある。しかし、ホリエモンのように「お金を稼ぎうる私を欲望している」という解釈ではお金は拡大された自己だ。

2010-12-20 17:33:43
@Tirinosuke

「身体」も曖昧で哲学や所有論でも議論される。「私の身体」を「私」と看做す人あるいは文脈もあれば「私の身体」を「私のものではあるが私ではないもの」とも看做しうる。「私の体が目当て」とか「私のこと何も分かってない」という古典的な言説はこの辺りの認識の齟齬に由来している。

2010-12-20 17:36:52
@Tirinosuke

僕の勘ではモテモテなのにいつも不幸な恋愛をしている人はこの「私」と「私のものではあるが私ではないもの」の間で苦しんでいることが多い気がする。

2010-12-20 17:38:47
@Tirinosuke

また、「私」と「私のものではないが私ではないもの」の対立を提出するのは常に女性のように思う。小説を書いた先輩もそうだし、内田春菊や臨死江古田ちゃんの問題系もその辺にあるように思う。

2010-12-20 17:40:16
@Tirinosuke

さて、ここで問題は「欲望される主体」は「私」と「私のものであるが私ではないもの」の対立を持ちうるということ。そして、その場合「私のものであるが私のものではないもの」に対する欲望に非常にセンシティブに反応し、かつ嫌悪するということです。

2010-12-20 17:48:07
@Tirinosuke

そして、「欲望する主体」は欲望する対象が「私」なのか「私のものではあるが私ではないもの」なのか容易には判断できないということ。「欲望する主体」の欲望が「欲望される主体」に対してはただの暴力として働きうること。

2010-12-20 17:52:14
@Tirinosuke

「欲望する主体」の取りうる道は二つあり、欲望が暴力ではなく何か肯定的な観念(例えば愛)として受け入れられることを期待し、欲望し続けること。もう一つは欲望しないこと。そして、後者はつまり、去勢されている。「欲望しない主体」である。

2010-12-20 17:56:21
@Tirinosuke

この「欲望しない主体」こそ、「草食系男子」の語の出現期のシニフィエだっと思うが、すでにこの語は全く別の意味内容を得た。そこで、僕が提唱するのが去勢系男子(Hog‐Danshi)という胡椒です。

2010-12-20 18:01:14
@Tirinosuke

ここの議論の対立は「私」と「私のものではあるが私ではないもの」の境界なんじゃねーかって思ったので。RT @hami8foxxx: RT 胸が大きくて得する事は何一つ無い http://bit.ly/gfsmid

2010-12-20 18:08:39
@Tirinosuke

「お前の財産(家柄、血筋)じゃない、お前を好きになったんだ」という言説は一般に美談として語られるけど、それってどこまで置き換え可能なのかな。例えば、グリム童話の「カエルの王子」で「カエル」と「王子」に共通しているものは記憶と人格だけで、しかも記憶は明かせない。

2010-12-20 18:22:12
@Tirinosuke

つまり「カエルの王子」はほぼ純粋にキャラクタだけを愛したのだけど、これもどっちかって言うと美談として語られる。逆に言えばここでは「私」は「キャラクタ」だけで、残りの全ては取り換え可能な「私ではないもの」だったということになる。

2010-12-20 18:25:25
ひゅんぷう亭おち @humptyoti

@Tirinosuke なんかこの言い争いに絶望しました。

2010-12-20 18:25:34
@Tirinosuke

お姫様は「喋るカエル」を愛したのであって、「完璧な王子」を愛したわけではないのだから、その後本当に二人は幸せなだったのか、マジでか?という感想はある。

2010-12-20 18:27:00
@Tirinosuke

@humptyoti 社会的な人格としての自己と主体としての自己の争いでどちらがどちらに従属しているかは価値観だし、だれもそう整理しないから宗教戦争になってるんだよね。

2010-12-20 18:29:23
@Tirinosuke

萩尾望都の「AA'」では事故死した恋人のクローンが恋人になる前の記憶を持って現れるのだけれども、結局上手く愛せない。身体的にも記憶も人格もほぼ同一物にも関わらず。

2010-12-20 18:33:13
@Tirinosuke

ほぼ同一人物でもほぼ別人でも愛せるときは愛せるし、愛せないときは愛せない。この二つも事例から言うと、「私」の領域は本当に狭くなってくる。

2010-12-20 18:34:44
ひゅんぷう亭おち @humptyoti

@Tirinosuke この話考えて思ったんですがこれって、女「じゃあ私のどこが好きなの?」男「え?お、おっぱいとか…」女「あ、そう。(やっぱりかくそ!私は私の胸嫌いなんだよ!でかいし邪魔だしもう少しあるだろ!目だとか手の形とか!)」ってなかんじで

2010-12-20 19:38:29
ひゅんぷう亭おち @humptyoti

女性は自分がチャームポイントだと思ってるところ(性格や、体の各部あれこれ)を好きになってほしい、それこそが「私」であると思ってるんじゃないでしょうか。

2010-12-20 19:40:36
みなみぶちょー @minachinami

@humptyoti そりゃそうだべ。「私のどこが好き?」って訊いて「面白いところ」って言われても嬉しくないよね、そんなに。

2010-12-20 19:42:44
ひゅんぷう亭おち @humptyoti

@minachinami 私は自分のこんなとこが好きでこんなにいっぱいアピールしてるのになんで気づいてくれないの?ってかそんなこといわんでも気付よバカ男。っていわれてもこっちとしては無茶ですわ!

2010-12-20 19:58:08
@misocream

@Tirinosuke 面白そうなので私もかんがえてみました。 http://bit.ly/hfG6Gt

2010-12-20 20:02:33