タロット(大アルカナ)視点からアルドノア・ゼロを解釈する試み:「12・吊された男」…補足「0・愚者」、「8・正義」

ツイッター上で考察したアルドノア・ゼロに関する文章を、若干の補足を加えて再構成し直したものです。
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タロット視点のアルドノア・ゼロ:大アルカナ「12・吊された男」。「0・愚者」、「8・正義」を補足(2015.8.14)

この「12・吊された男」は私のタロット視点のアルドノア・ゼロ解釈の皮切りとなった印象深いカードです。

補足。「12・吊された男」の正位置の意味は「修行・忍耐・奉仕・努力・試練・着実・抑制」等々。

うさ亀 @ark_pt

伊奈帆がオーディンの喩えになってるのはカームのセリフから分かる。オーディンのエピソードに「ルーン文字の秘密を得るために、ユグドラシルの木で首を吊り、グングニルに突き刺されたまま、九日九夜自分を最高神オーディンに捧げた(自分自身に捧げた)…」とある。#aldnoahzero

2015-02-22 19:42:45

2期でのカームのセリフを待たず、1期の時点の考察において、伊奈帆はオーディンの喩えではないかというのはありました。

うさ亀 @ark_pt

イナホが操縦するスレイプニール。北欧神話のオーディンが乗る8本足の馬。た。ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA… オーディンは隻眼。どっちの目なんでしょ。気になるな。 フリズスキャールヴ? これって魔法科にも出てるよね。 #aldnoahzero #mahouka

2014-09-28 08:16:00

伊奈帆=オーディン説についての考察のまとめは別の機会に。

うさ亀 @ark_pt

オーディンはタロットではメジャーの「12・吊るされた男」に配当されるとか。ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8A… 「12」ねえ。アルドノア1期の最終回は「12」話。まさしく、あれは通過儀礼だったようだ。 #aldnoahzero

2015-02-22 21:49:16

通過儀礼。命がかかった修業みたいなものだし。

うさ亀 @ark_pt

そんな流れもあって13話が「13・死神」のリバースで「復活」なのではという考察はこちら。twitter.com/ark_pt/status/… 「13・死神」の前が「12・吊るされた男」…吊るされた男のモチーフはオーディンとも。 オーディンは伊奈帆の喩えでもある。#aldnoahzero

2015-03-28 14:58:04
うさ亀 @ark_pt

伊奈帆のコールサインがマスタング0-0(ゼロゼロ)について少々。13話から復活したというのも興味深い。タロットの13話は「死神」…逆位置では「再スタート、新展開・挫折から立ち直る・再生」の意味が。復活を遂げた伊奈帆が00=∞(無限大)のサインを持つ。#aldnoahzero

2015-03-26 21:11:14
うさ亀 @ark_pt

伊奈帆=オーディン=吊るされた男。ならば、もう少し傍証がないものかと13話を見返してたら、印象深いシーンを発見。12話ラストでスレインに左眼を撃ち抜かれた後に続くシーン。韻子が発見し、ユキ姉も駆けつける。#aldnoahzero pic.twitter.com/99KWGYH0WY

2015-03-28 15:07:25
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うさ亀 @ark_pt

韻子の悲痛な叫びが痛々しい。伊奈帆は頭が下向きに。両脇に韻子とユキ姉がいる。伊奈帆の脚には太いコードが横切る。この構図とマルセイユ版の吊るされた男を比較。吊るされた男を挟む2本の樹。樹は母性のメタファー。#aldnoahzero pic.twitter.com/x0CKYVQLCz

2015-03-28 15:14:32
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うさ亀 @ark_pt

吊るされた男の詳細な説明はこちらで。ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8A… ともあれ、二人の女性(樹)の間に挟まれる男の構図に類似してる。また、足首を横切るコードは「足首を吊るす横木」にも見える。 #aldnoahzero

2015-03-28 15:18:12
うさ亀 @ark_pt

あれでも、「吊るされた男」は片方の足首で吊るされて、反対脚は折れてるけど…伊奈帆はタルシスの激突の衝撃で右腕と左脚を負傷してる。ちなみに、ほえいさんによれば、骨折してるとのこと。twitter.com/wheynyusyou/st… 足が骨折…折れてるじゃん、足。#aldnoahzero

2015-03-28 15:23:09

補足。アルドノアのキーアニメーションズで確認しました。骨折してるとの表記あり。

うさ亀 @ark_pt

マルセイユ版の吊るされた男は右膝を曲げてますが、ウェイト版では左膝を曲げてます。この13話のこの伊奈帆は上下転倒し、手足の自由が利かず、両端に女性に挟まれている構図という点において「吊るされた男」に似ている。#aldnoahzero pic.twitter.com/785xMRq10e

2015-03-28 15:30:57
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「12」で通過儀礼をした伊奈帆は「13」で復活する。それも00(∞無限大)コードを持つ「1」の魔術師として。伊奈帆がタロットの「1・魔術師」の相当するのは先述したので、そちらを参考に。

そういう意味では13話は「13・死神」の意味だけではなくて、「12・吊された男」と「1・魔術師」の意味もある。12+1=13。2重構造になってるわけだ。

このあたりの数字的解釈も、アセ姫の女王即位のタロット解釈のときに重要な意味を持ってくる。

補足(2015.8.14)。スレインも実は「12・吊された男」ではないかという話です。実は大塚英志氏の「ストーリーメーカー」という本を読んでいて、英雄神話の物語論を、アルドノア・ゼロに当てはめたらどうなるか考えていたら、そんなことに。

うさ亀 @ark_pt

大塚センセのキャラクターメーカー。前回の「物語論的」伊奈帆の「欠如と回復」すらまとめてないのに、次のネタが出現。p135。キャンベルの英雄神話。第3幕「帰還」のステップ3「外界からの救出」…「向こう側」で冒険を完了した主人公は地上に帰還する。#aldnoahezero #物語論

2015-07-14 22:52:39

訂正。誤:キャラクターメーカー→正:ストーリーメーカー

うさ亀 @ark_pt

物語は「行って帰ってくる」ことで全うされる。主人公は冒険の成果「霊薬」と伴って帰還することで、世界を再生させる。主人公は「向こう側」からの脱出の際に「外界からの助けを借りる」…こちら側の世界に再生するには「産婆役」が必要。#aldnoahezero #物語論

2015-07-14 22:57:50
うさ亀 @ark_pt

「帰還」の直前、「向こう側」と「こちら側」の「境界」を越えると時に、主人公は「向こう側」の世界で一度死ななくてはならない。24話の海と陸の「境界(海岸)」を越えようとするスレインを思い出す。#aldnoahzero #物語論 pic.twitter.com/G3tlvUYYIM

2015-07-14 23:09:56
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うさ亀 @ark_pt

そして「境界」に佇む者が現れる。境「界」の「塚」=道祖神ならば、さもありなん。伊奈帆は、物語論的にスレインを「こちら側」に再生させる「産婆(境界でスレインを殺す)」役。#aldnoahzero #物語論 pic.twitter.com/uGeixiC9gT

2015-07-14 23:19:38
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