大阪都構想の私的総まとめ。

賛否を巡る賛成・反対の意見集約

現在、各メディアの世論調査においても賛否が拮抗しているのは承知の通りであるが、争点をまとめると次のようになると思われる。

賛成派の意見集約

• 現在の大阪市は疲弊しきっている。今のままでは大阪市がダメになる。
• 二重行政の解消のためには、大阪市を5つの特別区に再編しなおす事が必要だ。
• 大阪と言う大都市発展のため。
• 税金の無駄使い解消のため。
• 5区にすることで身近な行政にする。
• 大阪市を再編しなおし、5区になる事で大阪は経済発展を遂げ、さらに住みやすい街になる。（本来は協定書外の話）
• 橋下徹は信頼できるので、細かい話は抜きにして信頼して託したい。
• 反対派の橋下徹への人間性批判に対する批判等。
• 反対派は都構想なしで今の大阪をどうしたいのか問いたい。(危機感を煽っている）
  　

反対派の意見集約

• 二重行政は存在しない（あるいは現状でも解消可能な事）
• 税収や地方交付税は大阪市の時と同じなので、むしろコスト増になり、住民サービスはよくならない。（あるいは低下する）
• 本来の特別区設置協定書から逸脱した説明による賛意の取り付けは異常であると言う批判。（大阪府警に告発されました。）
• 維新の党の年間の政党交付金の内、約1/5にも相当する4、5億円もの広告費を費やしての賛意を促す行為への批判。

  橋下徹の人間性批判

• 強引な手法への批判。
• 討論ではなく口喧嘩であると言う批判。
• 説明に嘘が多く2転3転しているとの批判。
• 7年間の首長として多くの問題点の指摘や実績批判。
• 大阪維新の会・維新の党の議員の質について数合わせの橋下チルドレン議員批判（傀儡のようなチルドレンは不要だと言う批判）※不祥事や選挙違反等による関係者の逮捕者数が政党としても群を抜いている事や離脱議員の多さ、橋下ガールズの問題等も含んでいる。
• 反意を持つ個人や組織に対しての常軌を逸した行為の数々の事象への批判（橋下としては正当性だとの弁）。
• 反対側の意見は頓珍漢・勉強不足として一蹴し取り合わない事への批判。
• 橋下徹に意見を言える者が一部の者だけに限定されており閉鎖的かつ狡猾に行われている問題の指摘と批判（政党として稚拙さの指摘も）。
• 首長に就任後7年間の公務員の労働問題を中心とした訴訟の数の多さ、強引な政治手法に対しての批判と住民訴訟の多さ等）
• 橋下徹の各種人間性批判から生じた信頼できない・託せない事による反意に起因するもの
• 憲法改正や道州制・カジノ法案を巡る政府との互いの政治的目的のためのものであって、大阪都構想はその突破口であって大阪のためではないと言う批判
• 悪者を作り出し、自分が正義であると言う主張への批判。
• インターネット上や街頭演説・タウンミーティング・住民説明会等における橋下徹関係者による露骨な自作自演や世論操作への批判。

特別区設置協定書を巡る住民投票についての考え方。

もちろん、全てでは無いがそういった議論が多すぎるように感じると言うことです。

これは、公開討論や各種討論について、相手側（反対派）の議員や著名人等が、断っている事が「特別区設置協定書」の正当性や賛意を集う理由にはならないと言うことだ。　例えて言えば本当の殴りの喧嘩をする時にプロレスラーや武器を持ったヤクザと誰が喧嘩をするのかと言う事と同じ話に近い。　橋下徹の周辺の人間が「公開討論に応じない！」とかと発言しているのも「橋下徹が喧嘩に勝つ事」を知っているからであって、まともな議論を期待している等と言うのは詭弁であるという事だ。

特別区設置協定書に書かれている内容は「仕組み」の内容であって、「街づくりをどうする」「住民サービスをどうする」等という具体的な話は一切書かれていないと言う事を再認識しないといけない。

総務省の「特段の意見なし」と言う意見が無い意見についての回答は、法的に問題が無いと言うだけのものであって、逆に言えば問題があるような「中身」のある協定書ではないことなのである。　特別区設置協定書は何度も書いているが、政令指定都市である24区ある大阪市を5区の特別区に再編成します、その間の移行期間について、「特別区の設置に伴い必要な事項については、この協定書に示した考え方を踏まえ、処理する事とする。　また特別区の《条例や予算》など特別区の設置の日までに準備すべき事項については、その内容に応じて、大阪府知事と大阪市長が必要な協議を行い、定めることとする。」と書かれているだけなのです。

上記にあげた特別区設置協定書の18ページ、最下段に書かれた「その他」の項目が「白紙委任」と言うことであり、これは本来、特別区の区長が決めるべきものであるが、移行期間については当然、決定権がある区長はまだ存在していないわけであり、こういった「白紙委任」とも言える内容が盛り込まれているのである。

橋下徹や賛成派が求める「討論」の名を借りた喧嘩についての橋下徹への意見

橋下徹相手の討論は意味が無い(1)

橋下徹相手の討論は意味が無い(2)

橋下徹との討論は意味が無い（補足資料）