自分なりのメソッドを確立しても、ある日突然、それが全く通用しなくなる。問題はそこからどうするかだ…

誰でもどの分野でも経験することだと思うんだけど、時間をかけて手探りで「これなら間違いない」という自分なりのメソッドを確立しても、ある日突然、それが全く通用しなくなる。問題はそこからどうするかだ…とわかっていても、どえらい壁だと本当に何から手をつけていいかわからんですよね
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須賀しのぶ @sugashinobu

誰でもどの分野でも経験することだと思うんだけど、時間をかけて手探りで「これなら間違いない」という自分なりのメソッドを確立しても、ある日突然、それが全く通用しなくなる。問題はそこからどうするかだ…とわかっていても、どえらい壁だと本当に何から手をつけていいかわからんですよね

2015-04-21 21:01:00
須賀しのぶ @sugashinobu

私の場合、最もわかりやすい例を挙げれば、コバルト時代はプロットを書いておけばだいたいその通りに進みました。が、数年前からそのやりかたが全くできなくなった。プロット通りに進めようとすると途中で必ず筆が止まってしまう。今なら理由はわかるけど当時はなぜかわからなくて大混乱でした

2015-04-21 21:04:47
須賀しのぶ @sugashinobu

私がコバルトで執筆していたのは16年。人生の中で最も長い時間を費やしてきたものです。だから、一般で全く同じ書き方ができないことはもちろん承知していましたが、今まで培ったものも大切にしていたいという思いもあって、そこで編集さんと対立したこともありました。今思えばそれは(続く)

2015-04-21 21:13:39
須賀しのぶ @sugashinobu

(承前)自負というよりも、人生の半分近くかけて築いた方法を無駄にしたくないという固執だったのでしょう。それはもう完全に切り捨てねばならない。もう一度、一から組み立てねばならない。正直、いっそやめたいと思うこともあったけど、やっぱり私はまだ物語りたかったので、やるしかなかった

2015-04-21 21:25:11
須賀しのぶ @sugashinobu

そこから試行錯誤の連続で、今もまだ模索中ではありますが、不思議なもので、今まで自分が使ってきた技法のほとんどを意識的に封印して書きあげてみたら、なんか自分の初期の作風にすごく近いんですよ。要するに素に戻ってる感じ?笑

2015-04-21 21:36:42
須賀しのぶ @sugashinobu

昔、ラノベ作家を志望している方や新人さんに、「個性を出そうと考えるな。たいていそれは個性ではなくただの手癖。個性ってのは意識しなくても勝手に出るもので、読み手の認識によって成立するもの」とかえらそうに言ってたんですが、つまり私自身がめっちゃ手癖で書いていただけ。はずか死。

2015-04-21 21:41:50
須賀しのぶ @sugashinobu

自分のテーマは昔から何ひとつ変わってないのに、本来見えてないものを見た気になってしまったことはいっぱいある。たくさん経験することは素晴らしいことだけど、同時によけいなおまけも増える。おまけと自覚しても、切り捨てるのはやっぱり怖い。おまけもたしかに自分の一部だったのだから

2015-04-21 21:57:35
須賀しのぶ @sugashinobu

「きらら」での瀧井さんとのインタビューのお話をきっかけにちょっと語ろうかな~と思ったらなんかえらく長くなってしまった…。と、とにかく、なんかあった時に全部捨てて初心に返るってキツいけどやっぱ最終的に一番近道なのかも! ってだけの話でした実にすみません。

2015-04-21 22:05:31