- love_suzume
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26. 彼女は苦笑する。 「付き合ってたんです。昔...」 ほらきた。 やっぱ元カレやんけ...。 「でも彼、すぐ転勤になっちゃって」 彼...ね。 「フられちゃいました。遠距離ムリって」 「ひっどいなぁ...」 「ふふ...ひどいでしょ?」
2014-12-24 22:53:0327. 寂しそう...なのは気のせいなんかな...。 「口説かれてんの?」 「え...?」 「や...なんとなく、そうなんかなぁって」 「...勝手ですよね、ほんと」 「ほんまやなぁ」 彼女は缶ビールをぐいっと飲んで背筋を伸ばした。 「戻りますね。変な話しちゃった」
2014-12-24 22:53:1128. 部屋を出ようとすると、がちゃんって音と一緒に照明が落ちて、足元の常夜灯?みたいなんが点いた。 「わ、あ、ここ10時までなんですよね」 言いながら、ドアに手をかけて...。 「......村上さん、どうしましょう」 「...はい?」 「鍵、かかっちゃったみたい...」
2014-12-24 22:53:2429. ドアは押しても引いても開かなくて。 「ケータイ、持ってます?デスクに置いてきちゃって」 とっさの、ほんの...出来心です...。 「......俺も...下やわ...」 ごめん。 もうちょっとだけ、独り占めさして...? ポケットん中でそっと電源を落とした。
2014-12-24 22:53:5230. どうしようっておろおろする彼女を、そのうち見回りとか来るやろし、サイアク朝んなったら誰か来るからって落ち着かせて...。 「ごめんなさい、私が引き止めちゃったから...」 「いやいや、俺もタイミング悪くて...」 薄暗い部屋で、ふたりで床に座る。
2014-12-25 01:38:4731. 彼女は被ってた帽子で、露わになった太ももを隠して、俺はもう、分かりやすく目が釘付けになる。 「あの、あんまり、そんな、見ないでください。結構恥ずかしいんです、この服」 絶妙にエロい。 このまま間違い冒しそうになるくらい。 「すんません...」
2014-12-25 01:39:0632. スーツのジャケット脱いで、前からかけてあげるとめっちゃびっくりした顔された。 「あ、暖房...止まったみたいやから」 って言うよりも、このままこのかっこで隣におられたら、俺がどうなるかわからん気ぃしてんもん...。 人一人分くらい開けて座り直した。
2014-12-25 01:39:1733. 「ヨリ、戻す感じですか?元カレ...」 どさくさ紛れ。 しつこいけど、気になってたこと聞いてみた。 「...それは...ないと思います...」 ちょっとホッとしてる、俺。 「...あ、彼氏とか...?」 「いえ、そんな...そーゆー人はいないんですけど...」
2014-12-25 01:39:3034. 彼女は恥ずかしそうに顔を伏せた。 「気になってる人...いて...」 気になってる...人? 何? むっちゃドキドキしてきた...。 「社内の...人...?」 「...どうして、そんなこと...聞くんですか?」 それは...。
2014-12-25 01:39:4235. 「...好き、やから」 「...え...?」 もう、ヤケクソっていうか、でもこれ、タイミング絶対今やろ? 「...あの!あんなんした後やし嘘っぽく思うかもしれんけど!」 彼女は俺のジャケットにすっぽり手足を入れてて、顔だけ出てんのがかわいくて。
2014-12-25 01:40:0436. 「防災訓練のときから、ええなぁって思ってて、だからあの日、ああなったのも...あ...あなただからで!」 自分が何喋ってんのかわからんくて、勝手に口が動く。 「誰でもそう、なるわけじゃないって...。あの、俺言うてること分かります?」 彼女は恥ずかしそうに頷いた。
2014-12-25 01:40:1437. その表情で、一発でスイッチ入ってもーて...。 意外にも彼女は無抵抗で、舌入れたらすんなり受け入れて、絡めてきた。 くちゅくちゅってやらしい音が聞こえて...。 体が一気に熱くなって、そのまま押し倒してた。
2014-12-25 01:40:2638. あんなに反省したはずなのに、いざふたりっきりになったら全然あかんやん、俺。 もうビョーキなんちゃうか、これ...。 首筋に顔うずめて、俺のジャケット剥ぎ取って...。 めっちゃええ匂いする...。 あーもう、あかんわ。 水色の半袖の制服のボタンに手をかけた。
2014-12-25 01:40:3639. 「待って...」 無抵抗だった彼女が急に手をつかむ。 「ここじゃ...嫌...」 ここじゃ嫌って...。 ほ、他んとこやったらええってこと? 勢いで押し倒したのは俺やけど、まさかのオッケーに急にテンパる...。 彼女は怯んだ俺をそっと押して、起き上がった。
2014-12-25 01:40:5240. 「村上さん、なんです。気になってる人...」 そう言って、恥ずかしそうに少しだけ笑った。 マジっすか...? 我慢できんくて、ぎゅうって抱きしめる。 「今日で好きにさしたるわ」 ポケットからスマホ出して、ホテルに電話した。 当然、彼女は目を丸くする。
2014-12-25 01:41:1341. 「...もうちょっとふたりでおりたくて...嘘、つきました。ごめんなさい」 エレベーターでホテルの部屋に向かう。 あんな小部屋からふたりで出てきて速攻でチェックインするってホテルの人に完全に変に思われてるよな...。 しかもミニスカポリスやし...。
2014-12-25 01:41:2742. 会社に苦情行ったらどーしよ、っていう不安はこの際見ないことにした。 部屋入ってすぐ、ドア押し付けてキスして。 服脱がしながらベッド行って、スカートのホック外して床に落とした。 ガタって音がして...。 ふたりして、動きが止まる。 見ると、ピンクのスマホが落ちてた。
2014-12-25 01:41:3443. 「ごめんなさい。嘘つきました」 「......」 「...ふたりっきりに、なりたくて...」 そっからはもう...。 「あ...や...んんっ...も...ダメ...」 「っ...はぁ...っ...もーちょい、ガマンして?」 腰くねらせて、かわいい声で喘ぎまくって。
2014-12-25 01:41:4344. 「や...も...ムリ...あ...んっ...」 「ごめ...やっぱ俺も...出るっ...あ...」 2回目は制服着たまましたいってお願いしたら、めっちゃ恥ずかしがってたけど、結局さしてくれて。 恥じらいながら感じてる表情に何度も煽られて、クラクラする...。
2014-12-25 01:41:4845. 一段落して、ベッドで。 「ごめん、俺がっつき過ぎやな」 「...嬉しいです...よ?」 「好きんなってくれた?」 「ん...まだ...もうちょっと、かな...」 えぇぇぇ...。 え? もしかしてそれっておねだり? いや、ちゃうか...。 どっち...?
2014-12-25 01:41:59