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勉強の苦手な子はなぜ安易に「わかった」と言うのか

勉強のできない子に勉強を教えると、「わかった」を連発することが多い。しかしそれは「分かったことにして説明を打ち切ってくれ」という悲鳴であり、逃避行動だ。しかし指導者はその悲鳴の真の意味を嗅ぎ取り、適切な対処をする必要がある。
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shinshinohara @ShinShinohara
低学力の子供に教えると、安易に「分かった」を連発するケースが多い。煩わしい説明を打ち切るには「分かった」が手っ取り早く、その場をしのげるからだ。
shinshinohara @ShinShinohara
「分かった」を連発すればそのうち先生も「こいつは何度教えても無駄だ」と思うようになり、分からせようとする努力をしなくなる、という見通しもどこかに持っている。「分かった」は分かったのではなく、「面倒だから早くやめてくれ」という悲鳴なのだ。
shinshinohara @ShinShinohara
低学力の子は、自分の理解力に全く自信がない。なのにたやすく「わかった」を口にしてしまうのは、それまでの指導者、あるいは大人たちがしつこく説明を続け、「わかった」を口にするまでやめようとしなかったからだ。辟易しているのだ。
shinshinohara @ShinShinohara
煩わしい説明を打ち切るには「わかった」を口にするのが一番、と学習してしまっている。残念ながら、学力を高めない方向にしたたかさを身に付けさせてしまっている。教育の失敗の証しでもある。
shinshinohara @ShinShinohara
そういう児童には、教師の側に3つの配慮が必要。信じること、教えないこと、見守ること。...
shinshinohara @ShinShinohara
子供はどんな子でも、自分に対しどういう気持ちでいるのかを察するのに敏感。生命維持のためだろうか。懇切丁寧に分かりやすく説明しようと言う先生は、表面上は優しいが、どこか根っこのところで「こいつは学力が低い、教えてもできるかどうか分かったもんじゃない」という思考を嗅ぎ取る。
shinshinohara @ShinShinohara
すると子どもは、その場しのぎの態度をとろうとする。だからまずは、「絶対できるようになる」と信じることから始める必要がある。
shinshinohara @ShinShinohara
そして次に、安易に教えてはならない。もっと言うと、教えてはいけない。教えれば「わかった」を口にしてその場しのぎの逃避を促す。 そもそも、「教える」ことは子どもの力を信じていない証でもある。本人の力で「できた」と言える時が必ず来る、と信じ、教えないようにすること。
shinshinohara @ShinShinohara
最後に、「見守る」ことが大切。これは不可欠。教えてもらえないので、その子はその場しのぎの戦略をとることができなくなる。しかしできるようになることを信じる人がそばにいるので、逃げられない。見守られている間、子供は課題に立ち向かうしかない。教える側と子供の根比べ。
shinshinohara @ShinShinohara
この3つを実践すると、子供は2、3度は泣きじゃくる。できない自分が情けないし、教えてくれないし、でも逃げられないし。しかし「絶対君にはできる、がんばって」と励まされるし、どうも決して逃がしてはくれないようだと観念したとき、はじめて勉学に正面から向き合うようになる。
shinshinohara @ShinShinohara
向き合ってみると、「できた」が来る。しかも自分の力だけで。見守りはあっても、教えられずに「できた」ことで、自分の理解力に対する自信のなさが根本的に変わって、確信に満ちた自信が獲得できる。同時に、強い達成感を得る。自信と達成感が学習意欲をかきたて、その後の成長を大きく促す。
shinshinohara @ShinShinohara
教育は心理戦。学習内容を分かりやすく説明するなどのテクニカルな問題ではなく、心理戦で子供をうまく誘導できるかどうかが、子供の成長を促せるかどうかに関わってくる。
shinshinohara @ShinShinohara
「教えない教え方」については、こちら。 togetter.com/li/798092

コメント

おりじん @origin_t 2015年5月8日
何年も何人も教えてきたが安易に「わかった」と言って避けられた生徒はいない。いや、そうなった場合、本当に分かっているのか自分が確認しているから気づいていないだけか。それとも「わからなくても忘れてもこの人なら安心だ」と思われているのか。わからない。
shinshinohara @ShinShinohara 2015年5月8日
origin_t 勉強のできる人は「わかった=理解も記憶もできたので次から正解を出せる」という意味で言うのですが、勉強が苦手な子は「わかった=理解できたような気が今はするが明日になれば忘れる可能性大」の意味で口にします。ですので「できた=理解も記憶もできた」に達する必要があります。
マク(*´﹃`*)゙ヌス @oa26dl1NAcptdAF 2015年5月10日
分からないから聞いても「ちゃんと聞いてれば分かるはずだ」と逃げる教師の事はガン無視か…
マク(*´﹃`*)゙ヌス @oa26dl1NAcptdAF 2015年5月10日
自分では「分かった」が教師の求める「分かった」でないからといって、その場しのぎに「分かった」と言ってるんだと思い込む教師が居なくならない限り貴方の孤闘は終わらない
shinshinohara @ShinShinohara 2015年5月11日
oa26dl1NAcptdAF 言及していないことがあったら「ガン無視」と評することは、近頃のネットでの揶揄の一手法のようですが、普通の人は「そんなことを言い始めたら百科事典サイズの記述になる」ことが分かっています。ナンセンス。たとえばミミズのテーマだけで何百冊という本が出ているのに、「これが書いていないからダメ」なんて批判するのは、批判としてすでにナンセンス。
shinshinohara @ShinShinohara 2015年5月11日
oa26dl1NAcptdAF なお、「「ちゃんと聞いてれば分かるはずだ」と逃げる教師」というのは、教師としてアカンタレだと思います。分からないと聞いてくる生徒がいれば、「どこが分からないのかな?」と答えるべきですね。教師が生徒に質問を重ねることで、どこが分からないのか突き止める。それが教師の仕事だと思います。
shinshinohara @ShinShinohara 2015年5月11日
oa26dl1NAcptdAF ご指摘の教師は、3つの条件のうち「見守ること(わかるまで付き合うこと)」を満たしていません。生徒ができるまで付き合わずに放置するような教師は、そもそも私の提案から外れています。ですので、ガン無視というご指摘も外れています。ただ、教えない教え方、がそういう誤解を招きやすいことも事実。機会があれば、その違いをまとめてみます。ありがとうございます。
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