- fussoo_moe
- 13061
- 4
- 1
- 5
終戦後、アメリカの造船技術に触れた日本の技術者が「溶接技術の根本的な違い」について述べてて「使う電力量が違う」「鋼の材質が違う」etc電気溶接は話にならんかった、と言う悲しい話がある。
2015-05-09 09:55:00鉄鉱石の産地だった中国他の鉄ではそれに適した鉄が出来なかった、供給出来る電力量がそもそも足りなかったなど、割にクリティカルな部分に隘路があって、戦後復興に於ける解決を待たなければいけなかった。
2015-05-09 09:56:48@JDSDE214 日本における溶接可能な高張力鋼含(含む特殊鋼)生産のネックは、支配権内でニッケル供給が出来なかったというのが大きいと思います。中国産の低燐鋼は、品質で見ればWW1以前に欧州から輸入していた特殊鋼原料と遜色ないです。
2015-05-09 10:12:30@masatoshi_san アメリカ基準の電気溶接で求められる材質に適してなかったって話だったようなのは別の話なのですっけ?
2015-05-09 10:17:00@JDSDE214 造船技術というか溶接技術の未熟、ですね……某社が戦後ボイラ工場を作るにあたり、まず行ったことは米英に技術協力を求めることでしたし。海軍の技術?いえ、知らない子ですね……
2015-05-09 10:14:21@kado_busdev 海軍の技術があったかなかったかというのは、あったっちゃ有ったんです、工員他の教育を受けた要員が居なければ多分その後造船立国って言われる程の体制は築けなかった訳で。>や、着地点そこに持っていこうと思ってた。
2015-05-09 10:18:54(指摘がありまして、中国産の鉄鉱石から作られる鋼は少なくとも当時の欧州産特殊鋼レベルには達していた、との話です。) twitter.com/masatoshi_san/…
2015-05-09 10:20:34@JDSDE214 原資料をあたってないので確証ないのですが、それはそれで正しいと思います。ただアメリカ基準の溶接可能高張力鋼鈑は、事実上アメリカでしか量産出来ないものです。ドイツがニッケル添加に見切りをつけてシリコン添加型のST-52等に舵を切るのもそのためじゃないかな、と。
2015-05-09 10:22:39@masatoshi_san あ。アメリカ基準鋼板か…たしか前間さんの本にあったから話的には合う(アメリカからの導入だから)わ、成る程ありがとうございます。
2015-05-09 10:24:41@JDSDE214 造船自体はあるとは思うんですけど、ただ溶接に関して言えば「殆どねぇ」なんですよねぇ……
2015-05-09 10:24:26@kado_busdev 今指摘を受けたんだが、アメリカ系の指導を戦後受けてるんだけど、アメリカ基準の溶接可能高張力鋼板はニッケルが要り用でコレは日本ではどうしようもないモノなんだけども、ドイツは材質の切り替えに走ったんだそうで、その辺時間があれば解決したのかも知れない。
2015-05-09 10:27:56@JDSDE214 供給量の問題とかはあるのですが、太平洋戦争期の魚雷気室や徹甲弾、大型軍艦の鋼鈑(大和型とか大鳳あたり)の原料となる純銑鉄は、全部、中国の本渓口売鉄公司(だったかな、大倉組資本の会社です)でまかなわれており、少なくとも品質面では海軍の要求をクリアしてます。
2015-05-09 10:35:50@JDSDE214 高品位の特殊鋼に関しては原料となる低燐鋼のレベルでは同等品質のものを供給出来ているとという話です。おそらく汎用の高張力鋼に関しても、ある部分までは同等品品質の原料を供給できていたと思います。
2015-05-09 10:44:43@JDSDE214 ただ、最終製品(高張力鋼)に加工するさいに必要なニッケル等の不足が製品品質に決定的に影響をあたえることになったと思うのです。そしてこれが、日本側技術者に敗北感を抱かせることになったのだろうと想像します。
2015-05-09 10:45:50※一連のツイートにツッコミがありましたんで申し上げときますが「海軍の特殊鋼がダメダメだった」んじゃなくて「戦後、アメリカから導入した電気溶接に向かなかった」って話ですので、そもそも当時鉄鋼生産を出来てる国は限られます。
2015-05-09 10:46:02戦前日本の特殊鋼生産の隘路の一つがニッケルであることは技術者にとっては自明のことでした。ニッケル硬貨の鋳造もそうしたことを背景に戦略物資であるニッケルの平時備蓄として行われており、海軍の史料には「九割を特殊鋼原料として回収する」と書かれたものもあります。ヲイ、陸軍分はどうした!
2015-05-09 10:54:44ニッケルは鉄冶金における「魔法の粉」で、とりあえず入れておけば悪いことはない、というシロモノだったりします。というわけでニッケル添加鋼の用途は大砲や装甲、徹甲弾や魚雷気室を始め艦艇用タービンはもとより排気タービンなど、いくらでもあるのです。日本では全く算出しないのですが(嗚呼)
2015-05-09 11:00:44@masatoshi_san そんなわけなので、きな臭い時代になると陸海軍ともにニッケル添加量を極力減らす涙ぐましい研究を始めます。学振でも専門の分科会まで作って航空用防弾鋼板用に無ニッケルBKの研究をしてますし、海軍も銅添加甲鈑CNCを開発します。いやですね貧乏って。
2015-05-09 11:06:06