『アニメ作家としての手塚治虫 その軌跡と本質』(津堅信之)を批判する --- その6

その5はこちら。 http://togetter.com/li/817229 以下も合わせて読んでいただくとうれしいです。 続きを読む
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It happens sometimes @ElementaryGard

こう考えていくと津堅の狙いがうっすらと見えてきませんか。今の日本の商業アニメのありさまを「世界に誇る文化」と肯定したいわけですよ彼は。その前提で学説を立てて現在の自分の地位を固めたのだし。

2015-05-16 14:24:47
It happens sometimes @ElementaryGard

ところが宮崎の手塚批判はその地位を揺るがせてしまう、のどに刺さった魚の骨。それをなんとしても除去したい。ヒルベルトにすればゲーデルの不完全性定理なんて代物は自分の学説を崩壊させてしまう以上あってはならなかったように。

2015-05-16 14:26:43
It happens sometimes @ElementaryGard

それで先に指摘したように同義反復、すなわちトートロジーに議論を持ち込んだわけです。むろんトートロジーでは何も証明できないし反証もできません。ゲーデルが天才だったのは数学にこのトートロジーを持ち込むことでヒルベルトの夢を打ち砕いたからでした。

2015-05-16 14:29:33
It happens sometimes @ElementaryGard

「育てる」といっても、フィギュアスケートの選手を育てるのと、会社の後継者を育てるのでは全然違うし、漫画家を育てるのとアニメ演出家やアニメーターを育てるのだって全然別物です。

2015-05-16 14:31:22
It happens sometimes @ElementaryGard

とにかく励まして発表の媒体を提供するやり方は、まんが家を「育てる」にはいいのですが、アニメはどうかな?映画を年一本作るよりはテレビアニメを年50本作るほうが、演出家や脚本家や他いろいろ育てるにはよかったのかもしれないけれど。

2015-05-16 14:33:11
It happens sometimes @ElementaryGard

それは「作家」を育てるにはいいんですよ。ですがアニメーションは団体競技なのです。縁の下の力持ちがどっさりいてくれないとまわらない。金メダリストひとりの背後には30人のクルーがいるそうです。

2015-05-16 14:35:00
It happens sometimes @ElementaryGard

虫プロは社員数がとんでもなく多くなっていて、そのうえひとの出入りが激しかった。手塚が「育てた」という杉井ギサブローや出崎や富野らは、虫プロ卒業生ではなく離脱者だった。それを卒業生と言い換えることで「育てた」ことになってしまった。

2015-05-16 14:38:10
It happens sometimes @ElementaryGard

分母が大きければ、逸材が現れる可能性だって数の上では大きくなるのです。

2015-05-16 14:38:43
It happens sometimes @ElementaryGard

杉井はのちに『日本昔ばなし』で活躍。しかしながらまる10年、日本各地をさすらって寺をまわり、絵コンテを東京に描きおくるやり方だったそうです。それは「作家」かもしれないけれど、戦場で現場士官がいなくなるのが果たして褒められることなのでしょうか。

2015-05-16 14:41:09
It happens sometimes @ElementaryGard

こうやって考えていくと ③人材を育てた 論の穴がみえてきますね。

2015-05-16 14:42:11
It happens sometimes @ElementaryGard

歴史問題はやっかいです。ロシアにとっては戦争犯罪人でもウクライナにすれば国の英雄だし。

2015-05-16 20:50:39
It happens sometimes @ElementaryGard

アニメにおける手塚の位置づけもそうですね。現在のアニメ文化を「繁栄」とみたい者にすれば手塚は肯定対象。否定なんかしたらそれこそのび太くんがタイムマシンを使ってご先祖様を抹殺するのと同じで自分が消えてしまうじゃないかドク!

2015-05-16 20:53:37
It happens sometimes @ElementaryGard

反対に「ブラック業界」とみるものにすれば、手塚抹殺、は大げさなのでテレビアニメ阻止で歴史改変したらその後どうなるかは、とても刺激的な思考実験となります。

2015-05-16 20:55:45
It happens sometimes @ElementaryGard

歴史とはしょせん、その編纂時点での最高権力者が自分の存在を肯定するための物語。自己戴冠ですね。

2015-05-16 21:03:49
It happens sometimes @ElementaryGard

ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A… >それまでオスマン帝国やロシアをのぞく欧州の皇帝は教皇から王冠を戴くのが儀礼として一般的な形であったが、ナポレオンは教皇の目の前で、自ら王冠をかぶった。政治の支配のもとに教会をおくという意志のあらわれであった。

2015-05-16 21:04:56
It happens sometimes @ElementaryGard

カミさんに直々に皇后のあかしである冠を授けるの図。ボナパルトはこの絵をたいそう気に入っていたそうです。 pic.twitter.com/envQtOjJwA

2015-05-16 21:06:35
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oyomot @oyomot

@kumi_kaoru 肯定も否定も関係ないんじゃないですかね。

2015-05-16 21:07:20
It happens sometimes @ElementaryGard

自分で説得力ある論を打ち立てられない者は、他人の説に必死に噛みついて上位に立とうとする・・・よくあることです。おお凡庸なる者たちよ、そなたたちの罪を赦そう。@oyomot pic.twitter.com/HL4EPjn1YV

2015-05-16 21:13:03
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