羽仁五郎bot から

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羽仁五郎bot @gorohani

第一歩でふせげ。九十九歩まで行って、証拠がそろってからではもう遅いのだ。そうなってしまってはもう裁判しかできないのだ。破壊されてしまった平和を、侵されてしまった人権を、裁判によってとりかえすことはできないのだ。

2015-05-08 14:23:58
羽仁五郎bot @gorohani

そろそろ、われわれは新聞のボイコットの運動を準備すべきではないだろうか。近い将来において、一般の商業新聞が、ある問題について、だれが見てもこれはひどい、許せない、というような態度をとる時期がくるだろう。

2015-05-08 16:24:15
羽仁五郎bot @gorohani

かつて関東大震災のとき、新聞がしばらく出なかった。国民は不安でしかたがない。しかし今はもっとタチが悪い。新聞が出ていないならわかるが、毎朝配達されてくるのに、知りたいことは何も書かれていない。真っ白と同じだ。

2015-05-08 18:24:05
羽仁五郎bot @gorohani

日本の新聞はこの前の戦争のとき、発行部数や社員を守るためと言って、批判もせずに戦争に協力した。朝日、毎日、読売の記者諸君は、戦争中の新聞を取り出して一度読んでみたらいい。どんな新聞を出していたかを。真珠湾のときからバンザイ、バンザイですよ。

2015-05-08 20:24:17
羽仁五郎bot @gorohani

ポツダム宣言が出た時でさえ、朝日毎日読売は揃って「英米の謀略だ」と書いている。獄中に居た僕は意見を聞きに来た政府に「すぐ受諾しろ」と言った。まだソ連が参戦していなかったんだ。ところが新聞は受諾しろという世論を起こさせないようにした。受諾していれば広島長崎に原爆は落ちなかったんだ。

2015-05-08 22:24:23
羽仁五郎bot @gorohani

ワシントンポストの社長キャサリングレアムは、ウォーターゲート事件を取材していた若い記者に「いざとなれば私が監獄に入ります」と励ました。国防省のベトナム戦争秘密文書の公表に踏み切ったNYタイムスの社主ザルツバーガーは、編集局に”INTO JAIL”つまり「監獄へ入ろう」と貼り出した

2015-05-09 08:24:04
羽仁五郎bot @gorohani

それが記者たちの合言葉になって、社内のすべての人間が”INTO JAIL”「監獄に入ろう」といいながら頑張ったのだ。僕は、いま日本の新聞が掲げる標語があるとすれば、それは”INTO JAIL”しかないと思う。日本の現状を救うには日本の新聞がしっかりしなくてはだめだということだ。

2015-05-09 10:24:21
羽仁五郎bot @gorohani

自分が監獄に行く決意をすれば皆監獄へ行かずにすむ。監獄へ入るのを嫌がった時は結局入れられるハメになる。この間の戦争では、日本人全体ことにインテリは捕まるのは嫌だと言って皆逃げてしまった。捕まった少数の人は三木清のように獄死させられた。皆で監獄へ入る決心をしなかったからなのだ。

2015-05-09 12:23:19
羽仁五郎bot @gorohani

経済闘争ならいいが政治闘争はよくないという考え方がある。一般市民が政治的な発言や行動をすることを、ある種の犯罪であるかのように扱う。政治に口を出さないのが良いことであるかのように、ずっと封建時代からされている。政治はお上に任せておけばいいということで、事態はどんどん悪くなるんだ。

2015-05-09 14:24:12
羽仁五郎bot @gorohani

アインシュタインは言う。「国家が武装することによって安全保障を達成できるということは、世界を破滅に導く幻想である」

2015-05-09 16:23:56
羽仁五郎bot @gorohani

アインシュタインは言う。「戦争の場合に敵に対して絶対の優位を得るにはどうすればよいか。まず国外では戦略拠点の全てに軍事基地を設けること。他方国内では、軍部に財政を集中し、青年を軍人化し、日ましに疑い深くなる市民やとくに文官の忠誠心を警察力によって厳重に監視することである」

2015-05-09 18:23:07
羽仁五郎bot @gorohani

アインシュタインは言う。「さらに、独創的な政治的考えかたをもつひとびとをおびやかし、ラジオや新聞や学校で型にはまった考え方を吹き込み、軍事機密という圧力のもとに一般の報道の範囲をますます制限していく。こうしてはっきりと絶滅にちかよっていくのだ」

2015-05-09 20:23:29
羽仁五郎bot @gorohani

第一次世界大戦の後に、ウィルソン大統領は国民にこう呼びかけている。「市民のみなさん、近代の戦争の原因が産業にあることを、知らない紳士淑女がまだいるのです。」

2015-05-09 22:23:52
羽仁五郎bot @gorohani

アナトールフランスは悲しみを込めてこう書いた。「私は1914年以来の世界大戦の本当の原因がなかなかわからなかった。しかし今それがはっきりわかる。現代の世界戦争の根本原因は資本主義にある。資本主義が戦争を最後の切り札とし、そこに資本をつぎ込み、銀行工場新聞を使って戦争を始めるのだ」

2015-05-10 08:54:57
羽仁五郎bot @gorohani

「この前の世界大戦で死んだ人々は、なぜ自分が死なねばならなかったのかその理由を知らなかった。これらの生贄になった人々の無知は悲劇的である。これらの人々は我が祖国のために死ぬのだと言っていたが、実はみんな資本主義のために死んだのだ。」アナトール・フランスは悲しみを込めてそう書いた。

2015-05-10 10:52:03
羽仁五郎bot @gorohani

関東大震災後に政府が発行した震災復興手形は、恐慌に陥った独占金融資本を救うために使われた。敗戦後の復興金融公庫では、植民地を失い瀕死の独占金融資本の救済のため国家予算の3分の1が投じられ、激しいインフレで人民が犠牲になった。政府がいう復興で人民が救われたためしなどないのだ。

2015-05-10 12:52:13
羽仁五郎bot @gorohani

主観的になるな客観性を失うなという議論がよくある。これと裏返しに主体性を失ってはだめだという議論もある。でも主体性を持とうとすれば主観的にならざるを得ない。主観的がだめなら主体性なんかでてくるわけがない。この二つの矛盾を右往左往して、若い人たちは結局政治に無関心になってしまうんだ

2015-05-10 14:52:14
羽仁五郎bot @gorohani

自分の生き方が主観的でいいじゃないか。客観的な現実は現にそこにあるんだ。無視して忘れることなんてできない。現実とは本来圧倒的なものだ。その上主観的になってはダメだとなったら、現実に圧倒されて倒れるだけだ。だから主観的になるなというのは、お前は現実に圧倒されてしまえという意見なんだ

2015-05-10 16:57:59
羽仁五郎bot @gorohani

歴史はほっておいても進歩すると考えているのは、歴史を知らない人びとである。ほっておけば過去がいつまでも現在を支配し、現在から未来への進歩のみちは開かれない。歴史上のあらゆる進歩が、常にこれを非合法として禁止しようとする力に対する抵抗を通じてのみ、実現された事実がこれを立証している

2015-05-10 18:52:22
羽仁五郎bot @gorohani

もちろん、われわれは合法の手段をつくすのである。しかし、あらゆる合法の手段をつくしても目的が実現されなかったとき、はい、それまでよ、といってあきらめることのできない目的もある。それが歴史である。

2015-05-10 20:52:38
羽仁五郎bot @gorohani

日本国憲法が日本国民に押し付けられたというのは、事実に反する。日本国民は久しく人民主権の憲法を要求し、その要求のために残酷な弾圧をうけてもその要求を続けてきた。

2015-05-11 09:24:16
羽仁五郎bot @gorohani

しかも人民主権が無視されて侵略戦争が続けられ、思想言論集会の自由が弾圧され、日本周辺の国民が非常な惨害を受け、日本国民自体が耐え難い苦痛を受け、この体験からいよいよ人民主権の要求が高まっていた。この日本国民の要求が国際民主主義の援助をうけて実現したのが日本国憲法に他ならない。

2015-05-11 11:23:36
羽仁五郎bot @gorohani

日本の保守勢力も、天皇を象徴として存続させるために、天皇制の廃止を要求する日本国民と国際民主主義の世論に対して、日本国民の人民主権を承認し、かつ天皇と結びついて人民主権を圧迫し侵略戦争をみちびく恐れのある軍事的勢力の廃止に同意したのである。

2015-05-11 13:24:58
羽仁五郎bot @gorohani

日本国憲法は内容は民主的だが、制定の形式が非民主的であった、という保守勢力の主張は、本質的に成り立たない。日本国憲法の本質は人民主権の確立にある。人民主権が人民に押し付けられたなどということは論理に反する。男女の平等が女性に押し付けられた、などということはありえないではないか

2015-05-11 15:23:40
羽仁五郎bot @gorohani

戦争は、今の君の心が起こすのだ。多くの人が平和を望んでいるに違いない。戦争はいやだ、あんな悲惨な思いをするのはもうたくさんだ、と思っているのだろう。それでも、戦争は君の心から起こるのだ。

2015-05-11 17:23:40