審神者になった聖闘士BOT、小説パートまとめ

中の人が手動で投稿した小説パートのツイートのみまとめました。
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審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「退く気はありませんか」 そう言いながら、彼は遡行軍を打ち倒す。 「戦いが嫌いなはずなのに、よく呼びかけに応じたね、江雪左文字」 「……戦いは、嫌いです……しかし、仲間を助けるためでしたら……私は刃を振るいましょう……」 そこにいたのは、厭戦の刀と言われる、江雪左文字だったのだ。

2016-11-17 23:06:17
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

教会の外では、山姥切、五虎退、愛染、蛍丸、江雪が星矢やシュラと共に。 教会の中では、宗三、薬研、厚、長谷部が。 そして、キリスト像が飾られた祭壇に、大倶利伽羅と鶴丸がついにたどり着いた。 「伽羅坊、光忠は何処に隠れていた?」 「俺が最後に見たのは……ここだ」

2016-11-17 23:09:42
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

大倶利伽羅がキリスト像が刻まれたレリーフに触れる。すると、レリーフが横にずれ、空間が現れた。 「……!これは……!」 「……見つからずに済んだようだな」 そこに隠されていたのは、焼けて黒く縮んだ一振りの刀……焼け身として現れた、燭台切光忠だった。霊力はきれ、顕現は解けていた。

2016-11-17 23:14:10
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

光忠の依代を大倶利伽羅が上着で包み、レリーフを元に戻したその時、宗三たちの間を縫って打刀が鶴丸と大倶利伽羅を襲う。 ガキィィィン! 大倶利伽羅を庇うように、鶴丸が抜刀し、打刀の刀を弾き飛ばした。 「行け、伽羅坊!星矢の元へ走れ!」 大倶利伽羅は小さく頷き、外へ向けて全力疾走する!

2016-11-17 23:18:09
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

宗三が道を譲り、江雪も入口から少しずれ、そして…… 「燭台切光忠を保護したぞ!」 大倶利伽羅が星矢に上着ごと光忠を託し、掃討戦に加勢した。 ……数十分後には、全ての遡行軍の討伐が完了していた。 「……任務完了だ、みんな、お疲れ様」 辺りを見回して、星矢が言った。

2016-11-17 23:22:12
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「……それが、焼け身の燭台切光忠か」 「ああ。あいつは、関東大震災により起こった火災で蔵の中で蒸し焼きにされたんだ。これは、その時の記憶や姿を強く残した分霊だ」 「……戦いに出せないわけだ」 焼け身となった刀は再刃されない限り使い物にはならないと、星矢は聞かされていたのだ。

2016-11-17 23:25:06
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「これはあくまで依代だ。そして俺たちは付喪神……信仰の力で再生が多少は進むはずだった……だが、本来降りるべきだった宮城は、大地震で未だ復興途上……簡単に再生はできないと判断した燭台切の本霊は、長谷部の本霊が奪った大倶利伽羅の分霊と共に、この地へ燭台切の分霊を下ろしたんだ」

2016-11-17 23:28:31
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「……本来なら……戦わずに済むよう、分霊を本霊に戻すべきだと……このままの姿で戦わせるのは、残酷です……」 江雪左文字が言った。 「……俺が手入れしたら、依代は再生するだろうか」 「……どうしても、戦いは避けられませんか……?」 「……君達は、刀だろ?」

2016-11-17 23:31:49
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

両手で燭台切を抱えながら、星矢は江雪に聞いた。 「……美術品として飾られたままより、実践で振るわれた方が、君たちの本分を果たせるだろう?」 「……それは同意します……」 「なら、彼を再生させるべきだよ」 「……仕方ありません……この世は、地獄です……」

2016-11-17 23:34:31
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「よし、こんのすけ!刀剣男士たちを先に帰還させてくれ。俺は飛行機で向かうから」 「星矢、俺も同行する。顛末を見届けたい」 「わかった、シュラ」 星矢は厚、長谷部、江雪と契約し、大倶利伽羅に光忠を託すと彼らがゲートを潜るのを見届け、シュラと共に日本へ帰還したのだった……。 【続】

2016-11-17 23:38:03

第15話‪(14話が抜けていました、すみません)‬&刀剣奇譚0

審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

盟「皆さん、お待たせしました。審神者になった聖闘士、本編配信です。今回は、星矢がスペインに行っている間に起きた事案のお話だ。……そして、この話では検非違使が登場するが……まさかの共闘になるぜ!皆さん、ぜひ楽しんでくれ!」

2016-12-13 21:35:26
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

……星矢が山姥切国広や宗三左文字を中心とした部隊をスペインに転送するため、自ら彼の地へ赴いたその頃……。蜂須賀虎徹と城戸沙織は、これから刀剣男士たちが増えることを見込んで必要な生活用品や、蜂須賀の目利きをもって調度品を品定めに赴いていた。骨董屋から百貨店などを巡っていた時だった。

2016-12-13 21:40:57
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「蜂須賀さん、あれは」 沙織が何かに気がついて指をさした。その先にいたものは、遡行軍の短刀だったが、その身体には青白い燐光を纏っていた。蜂須賀と沙織に気がついたそれは、慌てるように公園の茂みに飛び込んだ。 「あれは……検非違使か?」 「検非違使?」 沙織が尋ねた。

2016-12-13 21:44:58
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「遡行軍、刀剣男士、両者を 『歴史を乱す異物』と見なして、排除するべく戦いを仕掛けてくる、かなり強力な第三勢力だよ。まさか……この時代に現れるとは」 蜂須賀は周りに沙織以外に人がいないことを確かめ、戦闘用の服へ一瞬へ変化した。そして、気配を殺して短刀が隠れた茂みに近寄った。

2016-12-13 21:48:31
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

そして、極力音を立てずにそっと茂みを覗き込んだ。沙織も後ろから覗き込む。……そして二人は息を飲んだ。 「……っ!」 ……そこには確かに先程の青白い燐光を纏う短刀がいたが、それは蜂須賀に攻撃する意志を感じさせなかった。代わりに彼と沙織が余計な動きを取らないよう威嚇するように動いた。

2016-12-13 21:52:40
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

……そして、短刀が威嚇するその奥……大木の根元に脇差と打刀が2振り、さらに短刀が一振り、そして彼らに守られるように、陰陽師のような姿をした人物が横たわっていた。男か女かはわからないが、その身体に重い怪我を負っていることがわかる。 「……怪我、しているのですか?」

2016-12-13 21:58:11
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

沙織の呟きに、残りの短刀や脇差、打刀が反応し威嚇してきた。 「……貴方たちに手出しをするつもりはありません。……蜂須賀も、手出しは無用ですよ」 「しかし……」 「蜂須賀」 「……わかりました」 蜂須賀は渋々敵意を押さえ込んだ。 「貴方たちは検非違使なのですか?」

2016-12-13 22:01:30
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

沙織の声に横たわった人物が答えた。 「……そうだ。お前は……審神者か?」 「いいえ。しかしながら私の仲間が審神者をしております」 「……審神者ではないのか……だが、妙な神々しさを感じる……俺を殺すのか?」 「……手負いの者を倒しても意味はありません。私は貴方を助けたい」

2016-12-13 22:04:35
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「?!アテナ、貴方何を?!」 「……他意はありません。しかし、同じ戦うのでしたら、お互い万全な状態である事を私は望みます」 「敵に塩を送るというのか……随分とぶっ飛んでいるな、貴方もその審神者も」 「敵であっても、怪我をしている者を見過ごすつもりはありません。私の心に反します」

2016-12-13 22:07:56
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

傍で聞いていた蜂須賀は、頭を抱えていた。……アテナこと城戸沙織がここまで検非違使に肩入れするとは思わなかったのだ。 「貴方がよろしければ、本丸で治療と、一晩の宿を提供致しましょう……どうですか、検非違使の審神者様?」 ……検非違使の審神者はしばし考えるそぶりを見せると……。

2016-12-13 22:11:20
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

表に出していた短刀たちを取り出した端末にしまい込んだ。 「確かに、検非違使の本部に戻るにもこの体では難しい。ならば、貴殿のご厚意に甘んじようではないか」 その言葉を聞いた沙織は、蜂須賀に検非違使の審神者を背負うよう指示し、彼は不本意ながらも検非違使の審神者を運ぶことになったのだ。

2016-12-13 22:14:39
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

……当然ながら本丸は大騒ぎになったが、沙織が聖闘士たちに検非違使審神者の世話役を任せたため、幸い刀剣男士と検非違使の小競り合いは起きずに、1日が過ぎていった……。 そして、翌日。一晩ゆっくり休み、かつ検非違使の本部から提供された未来科学製の薬により、検非違使審神者は元気になった。

2016-12-13 22:18:12
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「ふむ」 宿として与えられた小さな部屋、テーブルの上に朝食が置かれていた。それを食べようとした検非違使審神者だったが、ふと何気無く端末を手にした。 「……これは……まずいな、本丸が危ない」 彼が開いた画面には、世話になった聖闘士や刀剣男士たちが住む本丸に近づく影が表示された。

2016-12-13 22:22:50
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

食事をとりながら端末と睨めっこしていると、どうやら遡行軍側も刀剣男士たちの様子を伺っているようだ。審神者と一部隊の刀剣男士が不在の時を狙ったのだろう。食べ終わり、空になった食器をテーブルに、未来科学で作られた水を使わずに歯磨きが出来るアイテムを使った。 「恩を返しにいくか」

2016-12-13 22:26:42
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