審神者になった聖闘士BOT、小説パートまとめ

中の人が手動で投稿した小説パートのツイートのみまとめました。
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13話(日付が変わっているのは、作者が寝落ちしたため後日配信をしたから)+スピンオフなりきりアカウント紹介

審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

盟「よっと、お待たせ。審神者になった聖闘士bot、第13話の配信はじめるぜ。今回は一緒に、こちらと連動するなりきり垢も紹介だ。 @cancer_kousetsu 『蟹座審神者本丸の江雪左文字』だ。主に江雪左文字とうちの師匠こと蟹座のデスマスクが出てくる。よろしくしてくれよ」

2016-11-10 23:39:31
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

【前回のあらすじ】 鶴丸国永の本霊から、燭台切光忠と大倶利伽羅の分霊を保護するよう依頼を受けた星矢たち。単身スペインへ渡り、シュラと接触した星矢を遡行軍が襲った。そして、戦闘の際に大倶利伽羅が傷ついた身体を圧して参戦したのだ。

2016-11-10 23:45:47
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

……ごめんね、迦羅ちゃん……僕の本霊が君を巻き込んでしまい、きたこともない国で僕を守り続けてくれて、ありがとう……まさか、襲撃によって離れてしまうとは思わなかったよ……,

2016-11-10 23:51:40
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

……でもね、迦羅ちゃん。僕は信じているんだ。きみが必ず、僕を助けに来てくれると。 ……だから、僕はまち続けるよ…… ーとある、太刀男士の希望ー

2016-11-10 23:57:02
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「傷を直したのか」 スペイン滞在2日目の朝。手入れを終わらせた大倶利伽羅と、星矢たちが向かい合っている。 「あんな痛々しい姿をそのままにしてはおけなかった」 「俺のことなぞ放っておけばよかったんだ」 「燭台切光忠……助けに行くんだろ?ボロボロのまま戦わせるわけにはいかからね」

2016-11-11 00:02:01
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「俺の死に場所は俺が決める」 フイっと大倶利伽羅は窓の外を見やった。 「できれば、うちの本丸の刀剣男士としてこのままいて欲しいのだが……ダメか」 「考えておこう……今はそれより光忠だ」 星矢が地図を見ながら作戦会議を始めた。燭台切がどこに閉じ込められているか話し合っているようだ。

2016-11-11 00:10:06
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「大倶利伽羅、君たちがいた建物がどれだか、覚えているか?」 「……このステンドグラスの模様に見覚えがある」 大倶利伽羅が指差したのは、一件の教会だった。かなり歴史がある建物に2人はいたことになる。 「遡行軍はかなりたくさん来ていたのか?」 「……ああ」

2016-11-11 00:25:53
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「……まだこの教会に燭台切がいる可能性はある?」 「十分に可能性があるな」 「俺はいくぞ?」 大倶利伽羅はそういうとドアへ向かう。山姥切たちはそのあとを追っていった。星矢は小さく呟いた。 「必ず、助け出してみせる」と。

2016-11-11 00:45:44
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「やはりこの教会で当たりのようだな」 目的地まであと数十メートルになったところで、星矢、シュラ、刀剣男士たちは物陰に身を潜めた。見覚えのある敵が協会の周りに配置されている。 「俺がつゆ払いをする。他の刀たちは建物に入って」 蛍丸が言う。屋外での戦闘の方が彼には有利なのだ。

2016-11-11 00:54:19
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「あなただけでは心もとないです」 宗三が言った。 「むう、ならどうするのさー」 蛍丸がむくれる。宗三が少し目を閉じて片手を握ると、光の糸が3本、開いた手のひらに現れた。それを敵に向けて差し出すと、瞬時に糸が伸び、遡行軍の身体に刺さる。しかし不思議なことに遡行軍は気がついていない。

2016-11-11 01:08:40
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「宗三、お前何やった」 「僕の身体は……刀剣男士の縁や霊力を利用して組み上がったもの。今、その一部を利用して、特定の刀が顕現できるよう細工をしました。……倒すなら、まずは縁を伸ばした敵からです」 「それを倒せば、即戦力で新たな仲間が生まれるから有利になるね」 「ああ」

2016-11-11 01:14:51
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「じゃあ、先の予定通り、俺が先陣切って梅雨払いをしてくる」 「私と薬研、鶴丸と大倶利伽羅は教会へ直行します」 「俺と愛染、五虎退はは主を守りながらあんたたちを狙うものを討つ」 蛍丸が刀に手をかけ、敵陣に疾る。 「とうっ」 身体の倍はある刀が敵を薙ぎ払い、作戦開始の合図となった。

2016-11-11 01:23:05
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「走れ!」 蛍丸の背を飛び越えるように織田と伊達の刀が敵陣に突っ込んでいく。 彼らに刀を向けた遡行軍を斬りはらうように山姥切たちが星矢と共に進む。 「 斬る!」 「痛かったら、言ってください……」 道は着々と開かれていくのだった。 【続】

2016-11-11 06:19:41
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

自身の体の倍はあるかという大太刀を振るい、蛍丸が道を切り開いていく。その開かれた道を、鶴丸、薬研、宗三、大倶利伽羅が走っていく。 「目的地は目の前だ!行くぞ!」 その4振の前に新たな遡行軍が進行を妨げるように現れた。そこへ、星矢と修羅を踏み台に人影が躍り掛かる。山姥切たちだ。

2016-11-17 22:09:40
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「邪魔するものは切る、それだけだ!」 山姥切、五虎退、愛染が立ち塞がる打刀と太刀の一部隊と交戦する。彼らの隙間を縫うように短刀と脇差が薬研達を襲った。 「ちっ」 宗三と鶴丸が脇差を、薬研と大倶利伽羅が短刀を討つ。その内の一体は、先程宗三が縁の糸を繋げたものだった。 「出番ですよ」

2016-11-17 22:15:44
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

宗三の呟きに答えるかのように、討ち取った短刀が黒髪の少年に姿を変える。よく見ると、その服装は五虎退や薬研のそれとよく似ていた。2人が叫ぶ、その刀の名を。 『厚(兄さん)!』 「待たせたな、薬研、五虎退!」 「星矢、新しい刀が来たぞ!」 山姥切がそれを見て星矢に告げた。

2016-11-17 22:21:09
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「おお、あんたが大将か?俺は厚藤四郎。兄弟の中だと鎧通しに分類されるんだ」 「厚藤四郎か。俺は射手座の聖闘士にして審神者の星矢だ。さっそくだが、今大事な任務中だ。すぐに援護に入ってもらえないか?」 「任せとけよ、大将!」 事情を説明した結果、厚は短刀が有利な室内戦に加勢を決めた。

2016-11-17 22:25:23
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「厚がいれば、教会内部での戦闘が楽になるな」 「頼りにしてくれよ、みんな!」 「その前に、この打刀と太刀の群、打ち倒すぞ!」 『おう!』 教会の入口を塞ぐように立ちはだかる部隊に、宗三たちが応戦する。 「ペガサス流星拳!」 「聖剣抜刀!」

2016-11-17 22:31:41
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

刀剣男士たちを援護するように、星矢とシュラが技を放つ。遡行軍の一団が星矢の拳で撃ち抜かれ、またシュラが放った鋭い手刀に切り裂かれて行く。刀装を破壊され無防備になった遡行軍を討ち、ついに宗三たちは教会へと進入した。 「兄様、長谷部、助力を」 宗三の微かな呟きを残して。

2016-11-17 22:36:52
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

教会内部。石造りの建物は、少ない灯りでただでさえ薄暗い状態が、戦闘により舞い上がる土埃により更に視界を阻む環境となっていた。 「これは驚いた、俺と伽羅坊にはかなり不利だぞ」 「どうでもいいな」 鶴丸が呟くと、大倶利伽羅はそれを無視するように短刀を討つ。が、やはり手こずっている。

2016-11-17 22:41:11
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「こればかりは仕方ないぜ、戦いは俺と厚、宗三に任せて、太刀の旦那方は燭台切を探してくれないか?」 「……仕方ない、任せたぜ、薬研……っ!」 言い終わる前に、大倶利伽羅と鶴丸を打刀が取り囲む。 「光坊は何処だ……何処だ!」 「鶴丸、今はこいつを倒す方が先だ!」 打刀が抜刀した。

2016-11-17 22:45:46
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

その刹那だった。 「圧し切る!」 大倶利伽羅と鶴丸の前に、人影が躍り出る。瞬時に、打刀が1振り真っ二つに切り倒された。鶴丸たちの目に飛び込むのは……土煙の中でなびくストラ……宗三が小さく笑みを浮かべた。 「これで……勝利は決まりましたね」 「あれは……」 「へし切り長谷部……!」

2016-11-17 22:49:54
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「鶴丸国永!大倶利伽羅!俺がお前たちの盾になる!お前たちは光忠を探せ!」 ストラ姿の刀剣男士、へし切り長谷部が鶴丸たちに告げる。 「わかった……守りは任せた」 「よし、伽羅坊、光忠を探すぞ!」 鶴丸と大倶利伽羅は祭壇に向かって走り出す。向かおうとする遡行軍を、長谷部が阻む。

2016-11-17 22:53:59
審神者になった聖闘士bot @NazunaSeiya

「俺の刃は防げない!」 「見え見えなんですよ」 「柄まで通ったぞ!」 「組み付いちまえば、オレのもんだ!」 長谷部に宗三と薬研、厚が加勢する。外にいた遡行軍が室内へと入り始める……が、それを一刀の元に斬りふせる、雪の色をした人影が宗三には見えた。傍の蛍丸と背中合わせだ。

2016-11-17 23:00:00
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