魂命を継ぐ幽朧の境界:一日目昼

* 邂逅。其れから──、 *
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【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

外套が、風にはためいた。夏の草原の色をした髪が、同時にすくわれてなびく。布靴は足音を立てず、瞳には感情もなく。 ――はずだったのだが、やってきて初めて見た光景がカオスな惨状では、失ってしまうのは言葉だろう。なんだこれは。ひとつひとつツッコミを入れていたら間違いなくキリがない。

2015-06-01 12:56:23
【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

ので、とりあえずすっころんでいる少年少女には手を貸すべきだろうと歩を進めた。近場にいたのは、後頭部を打ったらしき少年?少女?どちらだろう。 「……大丈夫?」 しゃがんで視線をなるたけ同じ高さに。手を差し出す。

2015-06-01 12:56:27
【刃】エナ @snow___wind

「……」 どんどん、音が溢れてくる。 その状況に。 たどり着いた?場所に。 瞬間的な状況把握ができず、、、 とりあえず、半目で、眺めた。 立てなさそうなあの少女?は大丈夫だろうか、などとぼんやり他人事のように考えながら、泥?を吐く者を見なかったコトにしたいと、ただただ願う。

2015-06-01 12:58:06
【刃】ペンデ @pende_AO

@Alma_Seria 後頭部をさすっていれば差し出される手…を伝って、その手の持ち主を見上げた。 数度瞬きをしてから、迷い。 視線をそらしてから、その手を握り体を起こして座りなおす。 「うん、ありがとう、大丈夫。優しいね。」

2015-06-01 12:59:20
【刃】エナ @snow___wind

(立ち尽くす。) 危険がないと判断できるまでは、むやみに動くのは、更なる混乱を招くだろうと、本能が告げていた。 ……ていうか、あまりの惨状に動けない。

2015-06-01 13:00:51
【鞘】大賢者タマゴ・ボーロ @tamagobo_ro_AO

「なんじゃあ!転んだ若人には手を差し伸べて、腰を打った老人は放ったらかしか!?ほれ、そこの……」 ぐるりと見回せば、思った以上にたくさんの人間がいることに、戸惑いつつ。 「……そこの娘、儂に手を貸さんか!」 不躾に杖をその相手……エナへと突きつけながら、憮然と騒ぎ立てる。

2015-06-01 13:00:59
【刃】ペンデ @pende_AO

「でも、自分より。」 大変そうなのは、と目配せをしたのは神様勧誘をしていた少年の方で。 泥水になっていた川にでも呑まれたんだろうか。なんて、小首を傾げる。

2015-06-01 13:01:18
【鞘】エピカ @Epica_AO

「──嗚呼、何時の世でも、老人が口煩いのは変わらないらしい」 いやになるねえ、と嘯くような。くすくすと笑いながら、エピカはそちらを見て。 「それだけ喚く元気がありながら、そこな麗しき女性の手を借りようとは、いやはや、恐れ入るな御老体」 嫌味ではない。──嫌味では、ない。

2015-06-01 13:03:08
【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

@pende_AO 「当然のことをしたまでですよ、お気になさらず」 にこりと笑いかけてから、大丈夫そうと判断して立ち上がる。

2015-06-01 13:05:35
【刃】エクスィ @hexi_6_AO

@Epica_AO 「はうあ……あう?」 じたばたする少女の、額の先に差し伸べられた手。 ぴたり。動きを止めて、首をぐぐっと動かしてその手の先を見詰める。 「きれいな、いろ」 思わず、言葉にしていた。 そらを映した瞳も、きらきらときらめく白金も、まぶしいほどに美しいと。

2015-06-01 13:05:35
【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

「泥を吐いても元気に声を張り上げられたり、老体をたてに人の手を借りようとするご老人は大概放っておいても大丈夫だと相場が決まっていますので」 こちらは、主に老人に対する意図した嫌味である。

2015-06-01 13:05:40
【刃】エナ @snow___wind

@tamagobo_ro_AO 「……ぁ、わたし? ぁ、あぁ、はい、、、」 突然、大きな声で告げられて、反射的に身構えながらも、おそるおそる、手を差し伸べる。 「ご老人…腰は、大丈夫、か?」 差し出した手には、幾つもの印。剣を扱う者特有の、タコがあった。

2015-06-01 13:07:24
【刃】エクスィ @hexi_6_AO

差し伸べられた手に、自分の手を重ねようと苦闘しながら、ぐいと伸ばした首できょろきょろと辺りを見回す。 たくさんのひとがいる。 けれど、ここは、あそこ──どこだったっけ──とは違う気がする。 「ね。ここは、どこ?」 浮かんだ疑問。 少女は率直に、それを音にする。

2015-06-01 13:09:16
【鞘】エピカ @Epica_AO

@hexi_6_AO 「お手をどうぞ、刃鳴りの少女」 柔らかく笑いながら、言って。だからか、少女の口から漏れた言葉には驚いたように、まばたきを二つ。辺りをぐるんっと見回してから、前髪の隙間から見える赤と視線を合わせて。 「──ああ、私の事かい?」 照れるね、などと嘯きつつ。

2015-06-01 13:09:43
【鞘】ヌシ @nushi_AO

「誰が若人ですかこのお年寄りヤロー! こう見えても長生きしてんですよ!」 空から降って来た老人に向かって罵声を投げかける。 「場の名前なんてあっしは把握しとらんです、ただ後継ぎを探せる場所だとしか識らねぇです」 色々とざっくりとしたことを告げ、その場に腰を下ろそうとして。

2015-06-01 13:09:49
【鞘】ヌシ @nushi_AO

アルトの声の主に目をやって目を見開く。 「水たまりがしゃべ、喋った!? 何だお前妖しの類ですかい!? っていうかここ天気もくそもねーじゃねぇですか!?」 驚いてもう一度泥を吐いた。 ペンデの心配の目線には気がつかないままぴゃっと跳ねる。

2015-06-01 13:09:55
【刃】ペンデ @pende_AO

「あぁ、そういうものなんだ。」 若草色の娘の言葉に、御老体にも視線を向けながら、確かに大丈夫そうかもしれないと、頷いた。 それから、改めてあたりを見渡し… 「白いけどカラフルだ。」 真っ白い部屋に、多彩な人の色が鮮やかで零した言葉。 「どこだろうね。」 相槌のように口にする。

2015-06-01 13:09:58
【刃】エナ @snow___wind

つい、言葉に釣られて動いてしまったが、たしかに。 わたしも、あの少女?を助けたかったのだった。 ──まぁ良い。ご老人も、労らねば。

2015-06-01 13:10:27
【鞘】エピカ @Epica_AO

「此処は夢のような場所さ、現だけれどね」 彷徨う小さな手を捉えて、柔らかく握り返しながら、「立てるかい?」と訊ねる。双眸を覆う前髪を軽く払ってやりながら、小首を傾け。 「生きたいものと、残したいものの集う境界さ」 ──微笑みのたまう言葉は、詩的で、回りくどい。

2015-06-01 13:12:15
【刃】エクスィ @hexi_6_AO

@Epica_AO 柔らかな笑顔を、しばしまたじぃと見つめる。 視線が合えば、うん、とうなづいて。 「そう、あなた」 とってもきれい。 同じ言葉を繰り返し。 それから少女は、やっとどうにか自分の手を伸ばすことに成功する。 赤銅色の痣のある、ほそい白い手を、そっと重ねようとして。

2015-06-01 13:13:11
【刃】エクスィ @hexi_6_AO

「ゆめのような、ばしょ」 うたうように繰り返して。こくりとひとつうなづいた。 立てるかと問われれば、またひとつ、こくり。 そうとやわらかく握られた手を頼りに、膝をついて、ゆっくりと立ち上がる。 あいかわらず、ふらりふらりと危なっかしげに頭が傾いではいるが。

2015-06-01 13:16:31
【西の供物】ジュリア @Julia_mua_CFF

がちゃり、と音こそ立てないものの、ドアを開く動作と欠伸を噛み殺した様な表情の少年が現れる。 屋上でのんびりと過ごそうとした矢先の事だった。だが、ドアの先は見慣れた屋上ではなく、数人の見慣れぬ人達の集う場所。

2015-06-01 13:17:11
【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

「少なくともご老人と、そこの竪琴弾きの方はここが何であるかご存じなのでは?」 両手を重ねて揃え、下腹の前に置いて立つ。 「私も泥を吐いている方と同じく、詳細は把握しておりませんが。私は『私』を遺しに来ました」

2015-06-01 13:17:14
【鞘】大賢者タマゴ・ボーロ @tamagobo_ro_AO

「ふん!小生意気なガキどもじゃ!口答えなら、うぬらもあと50年も生きて、年寄りになってから言うもんじゃ!」 ぷんすこと喚きちらす。 さらに差し出された手を握り起き上がりつつ、 「フンッ、大丈夫なもんか!言われる前に手を貸さんか!気が利かぬムスメじゃ!」 この言い草である。

2015-06-01 13:17:43
【鞘】大賢者タマゴ・ボーロ @tamagobo_ro_AO

ーーふと、握ったその手に、少女らしからぬ、違和を覚えて。 「………」 少しだけ考え込むような仕草で口をつぐめば、ローブをパタパタとはたいて土埃を落とす。 「……まったく、なっとらん。最近の若者は」

2015-06-01 13:17:44
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