魂命を継ぐ幽朧の境界:一日目昼

* 邂逅。其れから──、 *
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【刃】ペンデ @pende_AO

跡継ぎを探す場所。夢現。 生きたいものと残したいものが集う境界。 言葉に、あちらこちらへと視線が飛ぶ。 「つまり、あれか。えーっと。  神様勧誘のにーさんとか、じーちゃんは人探しに来たの?」

2015-06-01 13:19:40
【西の供物】ジュリア @Julia_mua_CFF

「ん?……あ、失礼しましたー」 職員室に入ってきたら先生達が会議をしてる最中だった、そんな事を思いだした。自分の姿は見えないはずだが一方的に気まずい。 そそくさとドアを閉めてこの場を去ろうとするが、ドアが無い。 「……ん?んんんんんんんんんんんん!?」

2015-06-01 13:19:56
【刃】エクスィ @hexi_6_AO

ふらふらと。 傾いでいた頭が、ふいに一方を向く。 ゆれる黒髪の間から覗く赤が、あたらしく訪れた少年の姿を捉えた。 こういうとき、どうするのだっけ。 少し考えてから。 少女は、空色のひとと繋いでいないほうの手を、少年に向かってぶんぶんと振る。

2015-06-01 13:19:59
【鞘】エピカ @Epica_AO

@hexi_6_AO 「君も十二分に綺麗さ。──いいや、この三日間を経て、更に綺麗になるのかも知れないね」 くすくす、と立てる笑い声は微か。 少女がバランスを崩して倒れてしまわぬように、とその手は取ったまま。支えになるように立ちながら。

2015-06-01 13:20:13
【鞘】エピカ @Epica_AO

「──御老体の賢人よ。  年功序列を謳うのであらば、見極めは確とせねばなるまいよ。誰も彼もが見目ままとは限らぬのだから」 くすくすと立てる声は悪戯っ気に溢れたもので。扉を開けるようにして空間に現れた少年には、傍にいた少女を真似て片手を振って見せた。

2015-06-01 13:22:26
【西の供物】ジュリア @Julia_mua_CFF

――ひとまず、ずり落ちかけた眼鏡を上げる。一歩後ずさりしながら考える。 何処だここは?何かファンタジー小説の中の人みたいな人いっぱいいるんですけど? あれあの賢者っぽい恰好したオッサンちょっと校長に似てね?コスプレか何かですか?ヅラ金髪にしたの微妙に似合わねーぞ?

2015-06-01 13:22:31
【刃】エクスィ @hexi_6_AO

@Epica_AO 少女は少し困ったように目じりを下げて、自分の肌を指差す。 赤銅色の、あかぎれのような痣。 「きれい、じゃないわ」 きれいじゃないの──言いながら少し目を伏せた、少女の頬はほのかに赤い。 差し伸べられた手は、そのまま縋るように、ぎゅっと握りしめて。

2015-06-01 13:24:49
【刃】エナ @snow___wind

老人、は…労ら、、ねば。労らねば。労ら…殴りたい。 否や、我慢だ、わたし。耐えろ。 相手は、只の老人ではない。先程感じた力は、あの子よりも上─── ──というか。 この場に居るなにもかもに、只ならぬ力を感じる。 「……」 一先ず、皆の話を聴く姿勢で見守ろう。

2015-06-01 13:27:24
【西の供物】ジュリア @Julia_mua_CFF

何だこの超ファンタジー生物達は…と思いつつも、恐らくはこちらに向けて手を振ってくる何人かを見て、何となく手を振りかえしてふと気づく。 「……あれ、オレの事が、見えるのか?」

2015-06-01 13:27:43
【刃】テッセラ @Tessera_AO

奏でる音に、打音が重なり。 驚く声にもつれて転ぶ音、「ほとんどいねー」の大きな声。絶叫と、水音と、音の無い気配と、問い掛ける声と、扉の開く音と、あとなんだかよく分からないけど色々な遣り取りが響いて。 そこでようやくもぞり、と、部屋の隅、そこだけ白く変じたカーテンが揺れた。

2015-06-01 13:28:14
【刃】テッセラ @Tessera_AO

もぞりもぞりと揺れて、めくれ上がるようにして『白い』それが顔を上げる。 「……ん、ぅ……?」 眠そうな灰色の瞳を擦って、色を失った絨毯の上にぺったりと座ったまま何度も瞬きを繰り返す。そして数々の音の方を、見上げて—— 「…………?」 ——『色無し』は、首を傾げた。

2015-06-01 13:28:17
【刃】テッセラ @Tessera_AO

「……え、っと……」 何だろう、なんとなく、邪魔をしてしまっていいのか、解らないけれど。 「えっと、……おはよう、ございます……」 誰かすらわからない、知らない人達ばかりだから、なんて声を掛けたら良いのかも解らなかったから。 浮かんだその『挨拶』を、久方ぶりに他人に向ける。

2015-06-01 13:28:20
【刃】テッセラ @Tessera_AO

——言って、大丈夫だったかな。 手を握っている人達が何組かいるし、何人かは転んでいたみたいだし、なんでか絨毯に吸われていない水溜りもあるし。 ここどこなんだろう。『色無し』の中で、寝起きのぼんやりとしたところから、ゆっくりゆっくり、思考が動き始める。

2015-06-01 13:28:22
【鞘】ヌシ @nushi_AO

若干引け腰になりながらも頷く。 「あっしとお年寄りヤローだけじゃねーですよ。ここに集う半数が人探し。残り半分は――」 ペンデへ指を向けて。 「あんたらみたいな、生きたいはずの、消えかけですよ」

2015-06-01 13:28:29
【鞘】エピカ @Epica_AO

@hexi_6_AO 「何故だい? それは君が生きてきた証の一つだろう」 触れるか、触れないか程度の距離。撫でるような仕草をした後に、小さく笑って首を傾ける。 「今此処に居る君は、磨かれていない原石も同然。それでも美しいのだから、より美しくなるのさ」 握った手を、軽く握り返し。

2015-06-01 13:28:46
【刃】ペンデ @pende_AO

「おはようございます…?」 夜だった気が、しないでもないけど。 この白い空間になじみそうな少年の声に、言葉を返す。 「…ぁー… あぁ、あぁ。うーん。つまり、神様の悪戯で、赤い糸の先の人物を、探せと。」 違う気がしないでもない。

2015-06-01 13:31:34
【鞘】エピカ @Epica_AO

「見えているよ、日出づる国の少年」 くすくす、とやはり立てる笑い声は微か。傍ら、少女の手は握ったまま。 「──おはよう、色泣きの少年。少々賑やかだったからね、昼寝の邪魔をしたかな」 軽く肩を竦めれば、最初に落ちてきた青年の方を向き。

2015-06-01 13:31:58
【鞘】エピカ @Epica_AO

「それで殆ど間違いは無いのではなかろうかね。  浪漫だろうそうだろう。生きたいものと残したいもの。嗚呼、この三日間の内に、数え切れぬ程の詩が出来そうだ」 柄にもなくはしゃいでいる。大はしゃぎである。

2015-06-01 13:32:54
【刃】エクスィ @hexi_6_AO

「みえるよ?」 なにを当たり前のことを、というような顔で少女は言い。 そして、めがねをかけた少年に向かって、手を振り続け…… か細い声の、「おはようございます」を耳にして。 はたと手を止め、今度はそちらに視線を向けた。 「おはよう」 そして、今度はそちらへ手をふりふりと。

2015-06-01 13:34:49
【西の供物】ジュリア @Julia_mua_CFF

メカクレ少女と吟遊詩人みたいな人に言われて眼鏡の奥の瞳を丸くする。 「まじで?ここにいる全員、オレの事が分かるのか?  あーじゃあきっと天国的ななんかでオレは成仏なう……いやいやいやいや!?まだオレそんな訳にはいかねーんだって!」 割と慣れた様子で一人漫才が始まる。趣味である。

2015-06-01 13:42:09
【刃】エクスィ @hexi_6_AO

@Epica_AO 「生きてきた、……」 あかし。確かめるようにつぶやいた。 不思議とその言葉は、すうと素直に胸に落ちた。 けれど、続いた言葉がとても面映かったから、その先の思考も言葉も続かなかった。 頬を染めたままうつむいた。左右にゆらゆら、頭が揺れる。

2015-06-01 13:42:51
【鞘】セリア・サリア @Alma_Seria

「少年、おはようございます」 真っ白な少年に笑顔で返して、さりげなく今の人数を数える。9人?それぞれ対になるには足りない。しれっと水たまりが頭数に入っていない。 眼鏡をかけている少年の方へ、声を張り上げて。 「そんなところで一人ツッコミしてないでこちらに来なさいな」

2015-06-01 13:44:23
【刃】ペンデ @pende_AO

詩のように紡がれる言葉に視線を向けて、少し、口元を緩めた。 「そうだね、ロマンチックだ。  今、11?12?9?」 セリアの言葉に見渡して、あまりにも多くて把握が今一出来ない。 指さし確認、いち、に、さん。 「割れない、気が?半数って言ったよね」

2015-06-01 13:46:10
【鞘】エピカ @Epica_AO

@hexi_6_AO 呟きには、ふふ、と小さく笑うのみで、それ以上言葉を投げ掛ける事は無かった。ただ、その小さな頭を撫でて。 「──君には、君だけの詩がある。  例え彼方に置いたとて、それはとても尊くて、大事なものなんだ」 赤銅のそこへ、触れずとも撫でるようにして。

2015-06-01 13:50:11
【鞘】エピカ @Epica_AO

「中々面白い事を言うね、日出づる国の少年。  斬新だけれど、私も生憎と、まだお空に行くわけには行かないのさ」 ともすれば、笑いださないとも限らない雰囲気でそう零す。 「そう、割れない。──まだ揃っていないんだよ、残したい《鞘》と生きたい《刃》がね」

2015-06-01 13:51:55
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