- karitoshi2011
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0【韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】2013年にまとめられたものの日本語訳が出た。まず韓国カトリック司教会議カン ウイル議長の序文「わたしたちは生命を選ばなければならない」を紹介した。以下、倫理的な議論の紹介に入る。togetter.com/li/828526
2015-06-01 12:39:13【韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』①】
1【韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】Ⅸ章からなる。Ⅰ「核」、Ⅱ「核発電と安全」、Ⅲ「核発電と環境」、Ⅳ「核発電と経済」、Ⅴ「核発電と代替案」では「核認派の主張」と「核反対派の主張」を対比して叙述。Ⅵ~Ⅸが倫理的な議論。togetter.com/li/828526
2015-06-01 12:41:222【韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】Ⅵ「核発電と社会」は3つの節から構成されている。1「核発電政策の非民主性」。これはさらに、3項に分けて述べられている。①「核発電政策の閉鎖性」、②「犠牲と恩恵分配の不平等」、③「情報の非倫理性とアクセス排除」。
2015-06-01 12:41:463【韓国カトリック…『核技術と教会の教え』②】①「核発電の閉鎖性」の冒頭部分紹介。「核発電政策の最も目立つ特徴は、秘密主義・専門家主義・官僚主義・成長至上主義などである。全ての市民の健康と声明、加えて未来の世代に深刻な影響をおよぼす核発電政策が、核関連複合体の主導のもと、内々に」
2015-06-01 12:42:214【韓国カトリック司教協議会…②】「非民主的に決定され、一方的に推進されている。電力需要についての予測、核発電所に建設方式と管理プロセス、放射線廃棄物の処理方式などに関する全ての決定が、透明性をもって民主的に行われていないのである」。「核関連複合体」=日本の通称「原子力ムラ」。
2015-06-01 12:42:545【韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】「正しく民主的な意思決定のためには、正確で客観的な関連情報の透明性のある公開と、意思決定主体の責任ある参画が決定的に重要である。しかし、核発電自体は、危険性。非経済聖、反環境性のために、情報を透明に公開していない」
2015-06-01 12:43:076【韓国カトリック司教協議会…②】②「犠牲と恩恵分配の不平等」の冒頭部「ある問題が起こったら、その問題を起こした人間が解決をしなければならない(汚染誘発者負担の原則)。これは、社会的次元で公平性と正義を実現するためである。韓国の核発電所は、エネルギー消費地から遠く離れた所に」
2015-06-01 12:43:367【韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】「建設されている。」「住民たちには「補償」があるが、その補償は、危険を甘受するよう強要された代価に過ぎず、それすら地域社会を分裂させることになる。」キョンジュの中・低レベル放射性廃棄物貯蔵施設問題の例。金でいのちを贖う仕組み。
2015-06-01 12:44:508【韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】「世界の中で、安全だと評価されている中・低レベル放射性廃棄物貯蔵施設は、ごく少数に過ぎない。その中で最も模範的に運営されているというスウェーデンのフォルスマルク核廃棄場は」市民を含めた諸関係者が「長い時間をかけて議論し」
2015-06-01 12:47:239韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】「交渉・妥結した結果の産物である。これは、核発電をこれ以上拡大しないという国民的な合意を土台としてのみ成り立ったことなのである」。続いて③「情報の非倫理性とアクセス排除」。「核分裂が持つ危険性についての情報は遮断されているので」
2015-06-01 12:47:4610韓国カトリック司教協議会『核技術と教会…』②】「徹底的に矮小化され、混乱している。情報の独占と歪曲、矮小化と意図的な無視は、国際的な機構、国家の「原子力関連」公式機関をしても行われている。これらの機関が核発電の安全と国際基準を提示するといっても、実際には、核関連産業に依存し」
2015-06-01 12:48:1311韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】「核関連産業分野の発展を支援している機構であるため、独立的であることも中立であることもできない。このため、これら機構の基準に信頼性を見出すことは難しいのである」「情報の客観性と信頼性は、国内外の機構の権威や専門家の専門性から」
2015-06-01 12:48:4412韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】「出て来るものではない。どんな背景の専門家(やその組織)が、どのよな目的で情報を発しているか、その情報の発信プロセスが透明性を持って公開されているのかということが、情報の信頼性と客観性、つまり、倫理性を決定するからである。」
2015-06-01 12:49:0513韓国カトリック司教協議会『核技術と教会…』②】「政府の役割は、核発電所の廃炉の主張をはじめとする多様な意見が出され、コミュニケーションが持たれ、その意見が集約される場を提供することにある。核発電所のような危険を伴う技術政策において必要なのは、政策の計画時から実行に至るまでの」
2015-06-01 12:49:3214韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の教え』②】「全てのプロセスにおける市民たちの実質的な参画ということなのである」。「核関連産業を推進している政策当局者たちと、核関連産業分野の関係者たち、経営者たちは、核発電所の建設と運営に対する人々との対話。コミュニケーション・参画を」
2015-06-01 12:49:5515【韓国カトリック司教協議会『核技術と教会の…』②】「徹底して排除している。核発電を継続する限り、民主主義の価値は深刻なまでに傷つけられているのである」。以上、Ⅵ「核発電と社会」の1「核発電政策の非民主性」の①「核発電政策の閉鎖性」~③「情報の非倫理性とアクセス排除」のまとめ。
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