宇宙世紀の艦船を語る騙るの続編2「ムサイ級巡洋艦」

殆ど誰も気にしないであろうムサイ級について http://togetter.com/li/825323からの派生になります
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M-鈴木 甲23 @kapitan_black

追加された2基のメガ粒子砲は1つが前方下面、コムサイの操縦席を窺うような位置に1基、そして上部船体の中央後部(サブブリッジ後方)となっている。(おそらく若干の出力増大は見られるものの)メインスラスターの位置は変わらず、元のムサイに比べて圧倒的に推力比が低下している。

2015-06-06 18:46:21
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

推力比の低下、そして正面集中配置射界を放棄して背面射界にも増設され、側面へこそ最大火力発揮を可能とした武装配置。これはチベ級重巡洋艦の持つ特性そのものだと言って良い。同時にこの艦の特性を実現する為に、これまでのムサイ級では配置していなかった箇所への動力系と熱交換系配備を要している

2015-06-06 18:55:38
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

蛇足ではあるが、多数の対空砲座が増設されている点も見逃せない。後部砲塔より後ろに2基、MS区画の両側に2基づつ、スラスタ外側縁に2基づつ、合計10基の連装120mm砲塔が対空機関砲として配され。チベ級同様の運用が想定されている。(又は連邦のMSの脅威を認識したと言うべきか)

2015-06-06 19:03:02
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

話が随分と逸れた。そう、ムサイ級の生産能力は、その一部を「ムサイ級重巡洋艦」の生産へシフトさせられた事で十全に機能しきれなかったのでは無いだろうか?

2015-06-06 19:09:57
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

数少ない生産ラインが複数の生産形態に圧迫されるのは間違いない。(重巡型ムサイはその殆どのユニットを共通部品としているとしても)仮に巷で言う「メガ粒子砲の不足による簡易型ムサイへの生産のシフト」が存在したならば、この「重巡洋艦型ムサイ」が原因となった可能性がある。

2015-06-06 19:12:23
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

ところで、(私的)本題に戻ろう。ペールギュントを初めとする「後期型ムサイ/ムサイ型重巡洋艦」・・・なんでこれが234mなんだろう?いやさ、前期型ムサイが全長234m全幅103mに対して、後期型ムサイは全幅160mとされている。

2015-06-06 19:18:45
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

それだけを見ても後期型ムサイは全長も拡大されていて然るべきでは無いだろうか?仮に兵装を共通ユニットだとするならば(サイズは目をつむり、兵装区画に於ける配置間隔 小型ミサイルの配置をゲージにするべきだと思うけれど)、船体の大型化は否めない。

2015-06-06 19:20:42
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

そんな苦労までして建造された数少ないムサイ級重巡洋艦はデラーズ紛争時に残り少ないその殆どを失い、ムサイ級軽巡洋艦は二砲塔型が思ったほど建造数が伸びないままに終戦を迎えた上に、十分な訓練期間もとれずに前線に向かった艦は早期に喪失し、初期生産型ともされる三砲塔型が意外な勢力を保つ

2015-06-06 21:35:02
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

接収されたムサイは(恐らく、中でも後期型と最終型)地球連邦軍のその後の宇宙艦艇の設計に大きな影響を与えた。しかし初期型ムサイは(三砲塔型も二砲塔型も)基本的にジオン共和国の防衛戦力として(その全てでは無いにせよ)復帰していく。その過程でムサイ級には限定的な改造が施された

2015-06-06 21:54:52
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

まず、中央胴体から左右に伸びたブレードは船体に沿った放熱板に置き換えられ、ドッグに着底するための着陸脚も整備され、「彼等」が言うところの「フラットランダー仕様」に改修されていると言っても良い。大型ミサイルと小型ミサイルはそのまま残されており、センサー系も強化されている様に見える

2015-06-06 22:03:36
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

大型ミサイル発射口の左右外縁側に小型の単装砲塔があり、サイズ的には対空砲かとも見えるが、詳細は判別できない。だが、一見わかりにくいがもう一か所重要な変更が行われていた。

2015-06-06 22:07:59
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

実は、3基の連装メガ粒子砲は、全て換装されているのだ。

2015-06-06 22:08:37
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

ここは一見するとわかりにくい部分で、搭載位置の都合上砲塔の比較的後部に旋回軸がある形状こそ変わっていないが、砲塔の中心から左右に大きく離れた砲身配置はもう少々砲身が寄った格好となり、砲身単体を見ても先端側に収束帯と冷却システムの大径部を有する元形状から根元に角柱部を持つ形状に

2015-06-06 22:20:10
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

(この主砲換装はムサイだけでは無く、チベにも施されている)

2015-06-06 22:24:34
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

果たして、この主砲換装は出力の向上なのか?それとも熱効率の向上による発熱量削減やエネルギー消費量の低減なのか?ここで思い返していただきたい。グリプス戦役時にティターンズに徴用された時は兎も角、ZZ時に彼らの運用していたMS-06ザクだった

2015-06-06 22:39:31
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

無論ザクが全てではあるまいが、それが急遽用意されたものでは無い証拠に、全天周スクリーンを備えていた。つまり、本気で運用されているMSだったのだ。その意味するところは「半独立国としての体裁は認めてはいても、地球連邦軍はジオン共和国に仮想敵国になれる程の軍備を許すつもりは無かった」

2015-06-06 22:42:56
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

乱暴な表現だが、そうした方針があったと考えるべきだろう。つまり、ジオン共和国のムサイ改、チベ改の主砲は一年戦争当時と同等の威力と射程を備える、よりエネルギー消費と発熱を抑えた(艦の装備に負荷をかけない)仕様に交換されており

2015-06-06 22:58:41
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

追加された放熱板などの効果もあってMSの運用維持能力に限ってはグリプス戦争時のMSの運用にもある程度まで対応可能なものが確保されていた。また、敢えてムサイ改を配備したのは旧式のビームライフル等の最充填などの運用を困難にする意味もあると思われる。

2015-06-06 23:09:46
M-鈴木 甲23 @kapitan_black

そうそう、ジオン共和国に再配備されたムサイ改級の数は不明なれど、もしもその中に二砲塔型が混在していた場合も砲塔の更新に合わせて三砲塔型に換装され、仕様統一を果たした・・・としてムサイの話を一旦締めたい

2015-06-06 23:13:24