「私をバカにするな」という権利はどうやったら手に入るか？

犬神工房 @nokkaranoumu

「私をバカにするな」とだけ言えばいいのに、「お前のやりたいことは私をバカにすることなんだろう」と続けたら、相手も「なるほど俺のやりたいことはこの人をバカにすることだったのか、俺は邪悪生物と思われてるんだね。ペッ」となるに決まっているので、この論法を使う人は自滅の癖があるのかしら。

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「私をバカにするな」は、かなり高度な要求だが、大事なことだ。「私の可能性を奪うな」の次くらいには。だが、他人をバカにしてゼロサムゲームで奪い合いするような尊厳しか念頭にないと、相手もそんな形での尊厳奪い合いゲームに乗せられたくないから、そういう人との人間関係自体から降りるんだわ。

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「私をバカにするな」をいうためには、「お前は邪悪生物だ」は言っちゃいかん。「相手をバカにしておいて自分はバカにされたくない」というのは、権利かもしれないが、権利主体同士の取引として公平とはぜーんぜん思わないなあ。

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相手を邪悪生物呼ばわりしたら、相手は普通その人を未来永劫許さんのだわ。尊厳も認めない。それは万人が知っておいて損はないと思うし、俺も子供に教える。大事なことだ。

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「その上で、相手に失礼のないようにしなさい。相手をコントロールしようとしてはならない」ということを俺の子供に教えねばならん。子育てはコントロールではない、ということは何となく分かる。俺は食わせて、認めて、示すだけだ。「失礼のないように」ということは、「認める」ということに通じる。

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人々のやっている「相手をヒト扱いしている」は、「相手の尊厳を尊重する」ではない可能性がかなり高い。何せ「何でこんなやつの尊厳を尊重せなならんのでしょうね、そんないわれはない」と言ってしまう人本当に多いの。つまりそういう人々は人を見ていない。美徳を、もっというと機能だけを見ている。

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職場なら相手の尊厳ではなく機能しか見ないのは、それはそれでいいんですよ。ある程度以上の人間関係を結ぼうという人がそれでは困る。まして「この人は本当は私の尊厳を尊重してないのではないか？」と疑っている相手を前に「私は相手の尊厳を尊重している」と平然と思ってたら、まあマヌケですわな。

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だから、面倒でも、相手の尊厳を尊重せなならんのよ。そういうことへのやる気は、ある程度から先は、相手に自分の尊厳を尊重してもらうことで手っ取り早く補充されるものだ。それをしてくれない人は、固定観念でそういう精神構造になってるのかもしれないので、カウンセラーに相談だ。あるいは別れろ。

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尊厳を尊重して欲しかったら、相手の尊厳を尊重せねばならないし、コントロールしようとしてはならない。

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同時に、逆に、相手に自分の尊厳を尊重してもらうよう要求するのは当然の権利だし、コントロールするなという要求も当然の権利だ。敢えて我慢が出来ない人が、他人に止めてもらうのなら別だが、それでも尊厳を踏みにじる抑制がダメなのは当たり前だ。尊厳の尊重のお願いは何にも悪くない。やるといい。

犬神工房 @nokkaranoumu

相手の尊厳を尊重しないで自分の尊厳を尊重してもらおうなんてバカげていると思わんか。そして相手に自分の尊厳を尊重してもらおうと思って何が悪い。この2点に尽きる。

犬神工房 @nokkaranoumu

あと、ついでになるけど、相手には基本的に尊厳を尊重した方が良い。尊厳の尊重を超えて、典型的には自信の付いた相手の可能性を開花させるときに、「敢えて言う」形で、可能性の話をするのがいい。厳しくする必要はない。どうせそいつの今持たない可能性の話をしている時点で、そいつには厳しい話だ。

犬神工房 @nokkaranoumu

自信がないと、人は可能性を開かせる気になりにくいのだな。私がそうだった。スキルは奴隷根性でも身につく。だがそれでは他人に使われるだけで、自分が自分のスキルの主人にはなれない。多分「私は私の人生を送れないまま年ばかり過ぎた」と文句言って一生を終える。自信は絶対に必要だ。

犬神工房 @nokkaranoumu

自信は（よほど突き抜けた才能か、それとも普通は）承認で手に入るし、それは相互承認が望まれている。だから、そうしましょう。