@HaKo_723 狭間】「…ん、」触っていいのか分からないけど、それでも、そうしたいなと思って…そして、そうするのが自然だろうな、と思って、くしゃりとその髪を撫でる。
2015-06-30 15:23:07@c_yu_n ハイジ】あたぼー、と返す。「ずりぃじゃん。俺もだべりてぇもん」ふんと鼻を高くするも、撫でられてへへへと笑う。「・・・お前シゴト、まだ忙しい?」教科書に目を落として、集中する前に彼に訊ねる。考え事も仕事のことだと思って疑わない。
2015-06-30 15:28:51@HaKo_723 狭間】「……うん。まだしばらく、忙しいな。」触れてしまえばその惰性のまま、ゆるり、さらさらと、その髪を梳くように撫でる。
2015-06-30 15:31:39狭間】あの男が…玉兎が死んだのなら、彼はあの櫛を、持っていけたのだろうか。行けるのだろうか。彼女は、迎えにいっただろうか。…眠ったまま消えたという彼女は、向こうで、目覚めることができただろうか。それとも、眠ったままだろうか。
2015-06-30 15:33:29狭間】…ハイジに、伝えた方が、いいのかな、と、またぼうっと、考える。こういうふうに、想いをめぐらせる権利を、あげた方がいいのかな、と、思う。……伝えない方がいいのか、伝えた方がいいのか、分からない。教科書を持ってきて、自分のそばを落ち着く場所と定めて座った彼にとって、
2015-06-30 15:35:09@c_yu_n ハイジ】「そか」遊んでほしいし一緒にいてほしいと思うけれど負担をかけたくなくて納得する。ただ撫でてくれるのが嬉しいから口元をゆるませながら教科書に向かう。「ライアンがかわりにシケン受けてくれたら一発なんだけどよォ」と冗談を言う。
2015-06-30 15:35:33狭間】『いい』選択がどれなのか、迷う。………水族館で、自分はいちど、もう間違えている。墓参りについてきてくれたことも思う。迷う。ひとの生き死には、大きい。…わからない。
2015-06-30 15:37:20@c_yu_n ハイジ】「年下だケド、エーゴ歴はセンパイじゃん」都合のいい理屈で返す。見たことある単語の意味を拾うくらいしかできないで、テキストの文章が一向に会話文として入ってこない。
2015-06-30 15:43:49@HaKo_723 狭間】「じゃー俺らが、あいつのかわりにニホンゴのテスト受ける…? …負けたら、すーげえ情けないな、」 でももしかして、勝てねえかもなあ、とも苦笑しながら、櫛で梳くようにゆったり、さらさら、髪を撫でている。
2015-06-30 15:45:54@c_yu_n ハイジ】「バァカ、そこは勝つ気でいくしな」ふんと鼻息を荒げる。勝つべきだし勝つし、とどこから現れるのか分からない自信に満ちている様子。ずり、と深く座って居心地を整える。
2015-06-30 15:51:13@HaKo_723 狭間】「あいつすごいよ、」ぽつんと言う。海を渡ってひとりで、違うことばを話す国に来た…それだけにも限らずに、いろんな意味で。金色の髪をひとふさつまんで、ぼうっと眺めながら、さらさらと落とす。
2015-06-30 15:54:49狭間】自分とハイジと風香の関係性を、立ち位置を、いままでを、そのまま、ブライアンときなこと風香の存在でおきかえたとして。 ブライアン・ジョンソンは、風香の死を、自分の大事な相手に伝えるだろうか。
2015-06-30 15:59:58@HaKo_723 狭間】「ん、」ちょっと笑って、頷く。ちらとこちらを見た視線を、ちゃんと捉える。…ちゃんと、捉えているだろうか。少なくとも、その光景は、しっかり見る。髪を、つまんではぱらぱら落とす。またつまむ。
2015-06-30 16:02:03@c_yu_n ハイジ】(俺だって、)すごいと称されて、わずかばかり年下相手に嫉妬する。何がすごいのかは理解していないが、自分もすごくなろうと視線を教科書に戻せば黙々と読み進めようとする。
2015-06-30 16:06:50@HaKo_723 狭間】「おまえは、俺が死んだら、どうする?」深刻な口調ではなく、ごく自然に、たわむれに、たとえばの話をしている口調で、そう訊いてみる。
2015-06-30 16:11:50