オリジナル徳パンク小説『黄昏のブッシャリオン』第三章#1

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碌星らせん(ろくせい・らせん) @dddrill

当初の目的、徳エネルギーに詳しい人間と、高い功徳を持った少女が仲間に入った。彼らの街は、救われる。無事に帰り着くことさえできれば。 「……居ない」そう、高い功徳を宿した少女。ガラシャ。彼女の姿が、車内には無い。53

2015-10-02 01:03:12
碌星らせん(ろくせい・らせん) @dddrill

クーカイは外を見やる。そこには、空を見上げる少女が居た。クーカイは胸を撫で下ろす。「……よっと」立て付けが悪くなった車のドアを蹴り開き、クーカイは車外へ出る。「駄目じゃないか、こんなところで外に出ては」「……くるの」「いや、『通り過ぎた』だけだ」54

2015-10-02 01:11:42
碌星らせん(ろくせい・らせん) @dddrill

「もう車に戻れ。ここは冷える」「……なにかが『見てる』気がするの」「気のせいさ」クーカイは上着をガラシャに貸し、戻ろうとする。得度兵器は上空を通過した。それは彼らを見つけはしたが、優先目標であることには気付かなかった。 だが、それは。彼女の予感は『気のせいじゃないんだ』。55

2015-10-02 01:26:48
碌星らせん(ろくせい・らせん) @dddrill

オリジナル徳パンク小説『黄昏のブッシャリオン』第三章#1おわり #2へ続く

2015-10-02 01:27:24
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