黄昏町徘徊記、ある少女の記録

「黄昏町の怪物」でロールプレイしたもののログになります。 珍しく一人称
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つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

名前:内原裏観(ナイバラ・ウラミ) 職業:宗教家(巫女)/中学生 年齢:15歳 性別:女性 ステータス:魂9/力0/探索1 所持異形:毛皮(水耐性、探索+1) #黄昏徘徊記

2015-07-06 02:28:07
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 とりあえず、手元から「インセイン」のルールブックを引っ張り出して名前と職業をランダムで決定。 それから年齢を後付け。 なんかそれっぽいキャラにはなった

2015-07-06 02:34:38
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

名前:内原裏観(ナイバラ・ウラミ) 職業:宗教家(巫女)/中学生 年齢:15歳 性別:女性 ステータス:魂11/力0/探索1 所持異形:毛皮(水耐性、探索+1) #黄昏徘徊記

2015-07-08 01:44:12
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 ここはどこだろうか。 おかっぱ頭の少女はぽりぽりと頭を掻いた。 黄昏時の街、ここは明らかにおかしい。

2015-07-08 01:51:32
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 どうしてここに来たのか、どうやって来たのかも彼女の中では曖昧であった。 深呼吸して、いくつかの事柄に思いを巡らせる。 (なまえは内原裏観) ウラミ、などと縁起でもない名前だが、なんのことはないネガティブな言葉を名前にして厄を跳ね除ける、そういう意味を込められた名前。

2015-07-08 01:53:58
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 でも、それが誰によってつけられたかはよくわからない。 (えーっと…、中学生だよね。たしか) 纏った制服に『中』と書いてあるのだからそうなのだろう、と思う。 あとは、自分の家が神社として何かを祀っていたということくらいだ。 それが何だったかは忘却の彼方だけれども。

2015-07-08 01:56:01
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 それから、もう一つだけ気になるものがあった。 手の中にくしゃくしゃになって握り締められていた写真。 男の人と、女の人と、小さな女の子が写っているものだ。 これはわかる、少なくともこれは自分の両親でもなければ、女の子も知らない。両親の顔は思い出せる、まだ。

2015-07-08 01:58:44
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 「ほんとに、誰なんだろう…これ」 何の変哲もない写真ではあるが、背中に氷を入れられた時のように、それを見ていると嫌な気分になった。 それでも。 「誰かの、大切な写真かもしれないし」 皺を伸ばしてブレザーのポケットにしまい込む。 何かの鍵になるかもしれない。

2015-07-08 02:01:25
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 少女改め、内原裏観は記録をつけることにした。 もっていた学校指定のリュックの中にあったノートの余白を使う。 異界の記憶は離れた時に消えてしまうのがお約束のようなものだ。 カチカチとシャープペンの芯を出す。 『第一日目』

2015-07-08 02:05:49
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 『第一日目、フカフカの打ち捨てられたソファを見つけたので寝床に…しようと思ったら殺された。呼吸するみたいに上下してたの早く気がつけばよかった。頭から食べられたけれど、何故か生きてる。それから、毛深くなった凍死の心配はひとまずなくなった』

2015-07-08 02:10:13
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 『第二日目:溜め池で少し顔を洗おうとしたら鎖に足が絡まってどんぶらこ。必死にもがいて浮上。どうやら毛皮が水を弾くので助かったらしい、なんかそういうことを動物番組で聞いた。やったぜ。』

2015-07-08 02:15:14
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#黄昏町の怪物 『第三日目:目が血走った人に追いかけられる。ぼくはわるいみこじゃないよ、毛皮でモフらせてあげるから。毛皮で泳ぎやすいことが判明したのでとりあえず近くにあった川に飛び込んで逃げた。今までにないくらい泳ぎやすいので諦められた後ばちゃばちゃしていたらまたあった』

2015-07-08 02:19:53
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏町の怪物 『「美味いぜ、お前も食えよ」さっきとは別人みたいに何か勧められたので岸にあがって近づくと何か串に刺して焼いた肉を食べていた。とりあえず、泳いでお腹が減っていたからご相伴に預かることに。「味ないですね」「調味料がねえからな」「でも柔らかくて美味しい」』

2015-07-08 02:22:29
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏町の怪物 『今まで食べたことにないふわふわしたお肉でした。「ごちそうさまでした」「ああ」「ご縁があれば、またどこかで」「腹が減っていなければな」「そうですね、おたがいに」その人は優しそうに笑った。こんな町だから、しかたない』

2015-07-08 02:24:22
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 『第四日目:あいかわず夕暮れの空を見ながら歩いていると、どこからかとてもいい匂いがした。これはなんだっけ、嗅いだことがある。「そうだ、カレーだ」おかあさんが作ってくれる、カレーの匂い。肉を食べたのにお腹がすいて仕方がなくなってきた』

2015-07-09 01:23:09
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 『おかあさんのカレーには摺りおろしたリンゴやローリエ、スタンダードな具材にきのこがたっぷりの、濃くて美味しいやつ。夜食べたら、朝ごはんにまた温めて食べるとまた格別。この頃のマイブームは温泉卵を乗せること!これがまたトロッっと溶けて最高。』

2015-07-09 01:25:26
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 『カレーの匂いがする方へ歩く。「チーズもいれよう、溶けるやつ。温泉卵も入れたらスペシャルだからお母さん許してくれるかな?」きっと匂いがする方へ行けば、食べられるに違いない。そこはきっと、ぼくの家だ。』

2015-07-09 01:27:00
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 『どんどんと歩いているうちに、涙が止まらなくなってきた。だって、ここは家の近くじゃない。ここからはまだ出られない。「おかあさん」会いたいなあ、もうずいぶん会っていない気がする。「おとうさん」おなかかがすいたよ』

2015-07-09 01:29:30
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 『結局匂いがどこから来るかわからなかった。「しょうがないよ、気のせいだったかも」それともぼくの郷愁を掻き立てて頭から丸かじりするタイプの怪物がいたのかも。「帰ったら、おかあさんにおいしいカレー作ってもらうから。いいんだもんね!」』

2015-07-09 01:32:08
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

#黄昏徘徊記 『ふわふわモフモフの毛皮、おかあさんとおとうさんは気に入ってくれるかしら』

2015-07-09 01:33:30
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

名前:内原裏観(ナイバラ・ウラミ) 職業:宗教家(巫女)/中学生 年齢:15歳 性別:女性 ステータス:魂10/力3/探索2 所持異形:毛皮(水耐性、探索+1)猫目(探索+1、力+1)牙(力+2) #黄昏徘徊記

2015-07-13 02:03:06
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

『第五日目:相変わらずな夕暮れ空を歩いていると、空から液体が降ってきた。水じゃない。「なんだこれ!」臭い、ものすごく臭い、でもどっかで嗅いだことがある。具体的に言うと車の中とかで。「…ガソリン?」気化性の高い液体、引火すると大変だ。「おねえちゃんは怪物?」』 #黄昏徘徊記

2015-07-13 03:13:36
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

『毛皮があるので物凄いベタベタする。ガソリンが降ってきた方を見ると、何人かの子供がブロック塀に乗ってポリタンクを持ってこっちを見下ろしている。「違うよー」子供は好きな方、へらりと笑って見せても能面みたいな顔がこっちを見下ろすだけで。「ふうん」』 #黄昏徘徊記

2015-07-13 03:15:45
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

『「じゃあ、ゆるしてあげる」冷ややかにこっちを見てくるリーダー格の男の子の手には【スナック、サンセット】と書いてあるマッチの箱が握られていた。火をつける気だったんだ。「…この辺に、なんかこれを落とせる場所ないかな?」「…むこうにまだ使える水道があった」』 #黄昏徘徊記

2015-07-13 03:21:29
つけるのはなしをしんじるな @kinoakira

『「ありがとう。きみたちも、気をつけてね」ああやって怪物に近い異形に火をつけて回ってるのかな。いつか、あの子達自身が異形になっちゃったらどうするんだろ』 #黄昏徘徊記

2015-07-13 03:22:50
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