国立競技場の機能と、審査の背景(片山惠仁さんのツイートを中心に)

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

ちゅうかこの種のコンペ評価では1）各評価軸ごとにウェイト付ける、2）各軸毎に作品を相対評価させる、3）それをウェイト合算し順位を付ける、というのが階層分析法の常道なのだが、JSCはそれを誤って運用している。これは完全に評価設計のミスです @YOSHIMASAKATAYA

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

@takashikiso 　いやあ、間違いなく日本で一番優秀なスタッフの集まる伊東さんの事務所でもあんな無難な提案しか出来てないことで気づきました。このコンペ結論は一つです。完全に時間が足りてません。伊東事務所のコンペ案っていつもは本当にホレボレするんですから。

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

@takashikiso 大型ＳＣ事業コンペとかだと、経営的に数字が分析されてて、比較するファクタが奇麗にスペクトル化できるんです。 　ですが、このコンペは先ず面積要求も変更前提/時間が足りないのも相互了解済みで、大きい変更してもデザインの骨組みが残ることが尊重されたようです。

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

@takashikiso というか、これだけ下部構造が複雑な部屋が並ぶ建築に　世界最大級の開閉屋根を載せる設計を予算レベルで10週間で纏めることの出来る設計者なんか世界中にいません。あくまでもこのコンペは設計のイメージと設計者を決めるモノと割り切るべきでした。

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

最初の評価設計の段階で「工期／予算」の二項目に得点ウェイトがかかるように設計されていれば、必然的に実現性の高い提案が高評価になったはずです。そのウェイトがかかってないので建築物としての実現性が過小評価され、結果デザイン優先の総合得点になってます @YOSHIMASAKATAYA

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

階層評価法に関しては、以下のリンク先あたりを参照。 ritsumei.ac.jp/~inabam/class/… @YOSHIMASAKATAYA

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

@takashikiso そうなんですよ。四角い建築なら想定予算とか集客力とか評価可能ですし、類例あれば昼間人口などで想定売り上げとかも想像可能。 　ソモソモ文部科学省はシンガポールが実現まで10年検討したシンガポールナショナルの企画を真似ただけですからねえ。

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

@takashikiso 日本の官僚制度の本当の劣化は　木曽さんがおっしゃるような定量的検討手法を近年本当に疎かにしているという事だと思います。少なくともその種の数理解析は90年代以降官営都市開発では凄く疎かですよね。

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

まあ正直建築面積7500坪の代々木第1ぐらいまでが　建築デザイン単独を論じる上限。建築面積2万4000坪の新国立になると、伊藤滋さんとか尾島俊雄先生みたいな都市計画家と　松村秀一先生みたいな建築生産／工期コストの専門家を審査員におかなかったのが愚策ですね。

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

@takashikiso 通例これだけデカい物件の審査は　国土交通省か政令指定都市のやるコンペなら必ず審査員に計量都市計画系の先生と構造家または建築生産系の先生必ず入るからご心配なく、周囲に相談無かった文科省の暴走だと思いますよオ。

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

8万人のキャパ/開閉屋根/移動座席/都庁並みの床面積の付帯施設の妥当性は　国民の説明と検証を受けてない。 人工芝ＡＴＴスタジアムの工費1600億円とスッカラカン度合見れば工費がザハのデザインによってお高くなったというのは暴論stadium.dallascowboys.com

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

舛添さんは、有識者会議や、反対運動のある種のコントロールされた情報がＪＳＣ/文部省の隠れ蓑だと気づき始めたようで、流石アタマええわ。 新国立競技場問題マスコミが報じない”有識者会議”の真実 bit.ly/1HrqD47

片山惠仁 @YOSHIMASAKATAYA

このプロジェクトの責任者捜ししても無駄だよ。責任者がいない無責任コマギレ体制でやったからこうなったわけです。 天下り3セクＪＳＣに建築権限を与えた政策判断が凄くヤバかった。