- Ishimizu008
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そこまで考えたあと我にかえり移動を始めた。見通しが良いということは見つかりやすいということだ。急ぐようにその場を後にして細い道に身を隠す。 #tsgrismz
2015-07-20 10:23:51もちろん警戒を怠らず、いざとなればこの足と腕で… しかし本当に自分に出来るだろうか。技量や力量だけの話ではない。殺す覚悟だ。もちろんそうしたいわけではないがやらねばならない時もあるだろう。重い。心がひしゃげそうになる。 #tsgrismz
2015-07-20 10:25:12タフになれ。できなかったら死ぬだけだ。やるんだ。実感の伴わない覚悟。した気になっているだけだ。そんなことはわかっていたが、しないよりはマシだ。 覚悟完了。一人、空に呟いて宣戦布告してやった。 #tsgrismz
2015-07-20 10:26:14こうやってまた心の鎧を強固にしていく。昔からそうやっていたのだろうか。今となっては届かない過去に思いをはせ、また歩いてゆく。 #tsgrismz
2015-07-20 10:27:02… どれだけ歩いただろう。終わりの見えない黄昏時と町。時間感覚は既に狂っていたが相当歩いたはずだ。 同じ場所を歩いているかのような錯覚さえ覚える、橙色のどれも似たような廃墟群。 それを抜けると一基の鳥居がぽつんと立っていた。 #tsgrismz
2015-07-20 10:27:58変わった位置に立つ鳥居。ところどころボロボロになっているが、何か神聖さを感じさせる相当大きなものだ。あたりに神社らしきものはないどころかそのすぐ背後は深淵を写し取ったように暗い水で満ちていた。 #tsgrismz
2015-07-20 10:29:13いや、よく見ると鳥居のすぐ後ろから一本の橋が伸びている。古く、どこか頼りない。しかしその橋が繋ぐ先は、"夜"だった。 #tsgrismz
2015-07-20 10:29:52橙色でない、世界。黒の中に見える家庭を照らす白い光、ビルなどについている赤い光、電飾の色とりどりの光。あぁ、あそこが帰るべき場所なんだ。記憶がなくったってわかる。私の頬を涙が流れてる。わかるんだ。 #tsgrismz
2015-07-20 10:30:26でも、もうひとつわかってしまってる。私は鳥居を通れない。まだ、あそこに帰れない。鳥居に近づくと腕が、脚が、私の中の歪みが、ザワザワする。 #tsgrismz
2015-07-20 10:31:09でも、帰る方法はあるんだ。その事実が改めて「帰るんだ」と決意を固めさせた。生きて、というのは何処かおかしい気もするが、とにかく帰るんだ。涙を拭って心を強く持ち直す。 #tsgrismz
2015-07-20 10:32:04そうして闇がやってくる。明日になるまでもう少し、もう少しだけ夜を眺めていたい。 一人での宵闇に少しだけ、寂しさを覚えながら。 #tsgrismz
2015-07-20 10:32:38【4日目】 [ハンドアウト]気が付くと、交差点の真ん中で突っ立っている。信号機は君に、どの色をも示さない。 [町]鳥居の向こうに、夜へ続く橋がみえる。だが、目に見えない結界があるようだ。只の怪物には、通れない。《魂5以下で異形なし、もしくは力10以上かつ探索4以上のとき脱出成功》
2015-07-20 10:35:26ウチの黄昏町の『私』は出口があるのかどうかも解らない状態で1日1日を彷徨いながら必死に生きてる感じだからね… 出口があると解った事は精神的には大きなアドバンテージだよ。 まあ、それと同時に簡単には出れない事も悟ってしまうんだけどね…。 #tsgrismz
2015-07-20 10:38:43#tsgrismz たそみずはまだ誰も殺害してないから、殺害するのに躊躇いを覚えまくったりして欲しい。黄昏町にきても他者を殺せない(殺すのに躊躇いを感じるのは弱さだが、それが大事な人間性だから)に良さがある気がする。
2015-07-20 10:44:13