神秘主義は愚民化政策を招く? いやいや、証拠主義のほうが愚民化政策を招くのでは?

基本的に私とtenkyoinさんのやり取りをまとめるつもりだったのですが、欲張って#shiwake3のpostも入れちゃいました。TLで目に付いただけのものも少し入ってます。
5
heis101 @heis101

事業仕分けは、「海外に対する支出」とか、「海外と協力してやってる事業への支出」の削減割合が低い印象。やっぱり日本は内弁慶の外地蔵なんでしょうかね。。

2009-11-14 18:31:11
heis101 @heis101

「削減しちゃっていいの? これジャイアンと一緒にやってる企画なんだけど」と言ってのび太をゆするスネ夫という構図。

2009-11-14 18:32:25
heis101 @heis101

寄付だけで組織運営をやっていくにはどうすればいいのだろうか。ウィキペディア、教会や寺院、市井のNPO、大学…。「善意の寄付」というのは市民目線のための方便で、実態はもっとべつの「宗教がかった求心力」な気がする。

2009-11-14 20:30:58
heis101 @heis101

投資という言葉はどこか現世利益的で、道義的抵抗感を覚える。「回収できる見込みの薄い対象に投資する」という言葉を使えば、宝くじやパチンコにつぎ込みまくるのと、貧しい子のための孤児院をつくったり、金にならない研究に支出したりする行為は、等しい行為ということになってしまう。…いや違うな

2009-11-14 20:34:07
heis101 @heis101

「100年後の人たちを救うために頑張るくらいなら、今の目の前の人たちを救えよ」という言葉はどこまで正しいのだろうか。この主張ばかりがまかり通るとなると、100年後の人たちの生活は大変なことになる。

2009-11-14 20:36:12
heis101 @heis101

「目の前の困っている人を助ける」はパッチワーク的で、今では、全体でみれば合理的でないことが多い。でも、こういう道徳的な縛りが伝統的にあるということは、局所的には、或いはかつては、これがとても合理的だった、ということなのだろうか。

2009-11-14 20:39:01
heis101 @heis101

道徳概念の変容は、身体概念の時空間的な伸縮によって捉えることが出来る。この伸縮を適切に調整しさえすれば、いかなる合理的でない投資にも合理性を与えることができる。と同時に、あらゆる行為は現世利益のためであると言い切ることができる。

2009-11-14 20:42:57
heis101 @heis101

もちろんこれは、「現世利益」という言葉の通常的な用法を逸脱しているので、可笑しく聞こえることは承知だ。ここで言いたいことの本質は、「現世利益を超えたもの」にも合理性を与えることができる、ということである。ただ、目に見えないので合意が難しいだけで。

2009-11-14 20:44:37
heis101 @heis101

身体概念の時空間的な拡張というときに重要なのは、他者に対する信頼の概念とその連鎖である。100年後の人たちのために投資するというのは、100年後の他者と信頼関係を構築するということだし、伝統を尊重するというのは、過去の人たちが私たちに果たした信頼を受け入れるということだからだ。

2009-11-14 20:46:55
heis101 @heis101

信頼関係が構築されていない関係においては、両者を結びつける関係は、支配-被支配の関係でしかあり得ない(もしくは無関係)。あらゆる対人関係は、容易に支配-被支配の関係に堕するが、これは信頼関係の構築の難しさを物語っているように思える。

2009-11-14 20:48:57
heis101 @heis101

信頼関係の構築、と口で言うのはたやすいが、その実態を描写するのは簡単なことではない。これは、支配-被支配の関係がいかなる関係であるかを理解することの容易さと対照的である。

2009-11-14 20:50:58
heis101 @heis101

支配-被支配の関係において自他の境界は、制御主体と制御対象との間に設けられているが、信頼関係においてこの境界は、より外側にある。支配-被支配の関係の文脈で言うと、「制御主体でも制御対象でもないもの」との間にある、と言える。

2009-11-14 20:57:18
heis101 @heis101

したがって肝要なのは、制御主体の構成要件は何かということになる。言い換えると、「俺の中に2人の俺がいて、この2人が喧嘩することによって自滅するような人格の持ち主はなぜ可能とならないのか」ということでもある。尤も精神医学的にはこれを可能ならしめる症例があるかもだが。

2009-11-14 20:58:36
heis101 @heis101

役に立たない学問を上に見る傾向は、役に立たない男を上に見る傾向と一緒だな。下に降ろすと価値の根拠を説明できないことが分かってしまうから、上へ上へとあげて祭り上げておくしかない。逆に役に立つ実学や女は商品になってしまう。あ、人類学との関連の話です。

2009-11-14 22:09:30
heis101 @heis101

商品価値を持たない対象の存在意義を認めるためには、神秘的価値を持たせるしかない。神秘的価値を捨象するという選択もあるが、そういう選択をした民族はあまり残存していない(多分)ことを考えると、あまり適応的ではないのだろう。

2009-11-14 22:11:48
heis101 @heis101

神秘主義への偏重と、実利主義への偏重は、社会全体で見れば釣り合いが取れている気がする。マスメディア的に実利主義へと舵が切られると、神秘主義は社会の裏側に隠れるだけのような気がする。カルト宗教がはやったり、カリスマなんちゃらの信者コミュがあちこちにできたり。

2009-11-14 22:19:59
根岸 慶 Negishi Kei @keimode44

かの白い巨塔と同じ対立軸。どちらも正しいから、どちらをしたいかで選んでよいかと。 RT @mattsunn: RT @heis101: 「100年後の人たちを救うために頑張るくらいなら、今の目の前の人たちを救えよ」という言葉はどこまで正しいのだろうか。この主張ばかりがまかり通ると

2009-11-14 22:55:00
heis101 @heis101

「無駄は減らしたほうがいいよね」「うんうん」みたいなことに、もっと疑問を持ったほうがいいのだろうか。“合理化が手にした利益”http://bit.ly/2DIfrD

2009-11-14 23:13:43
heis101 @heis101

無駄を排除して合理化した結果、教育システムがなくなって後継者育たなくなって消滅、みたいな前例って、歴史上のどっかにあったりしないのかな。

2009-11-14 23:15:19
heis101 @heis101

社会の全リソースに対して、その社会が抱え込んでいい神秘主義の割合、っていうのを、たぶん人間は明証的に見積もることができなくて、これが色んな不和の種になってる気がする。こういうときはゼロかイチかに傾きがち。どっちもよくない。

2009-11-14 23:18:45
薬作り職人 @drug_discovery

こういうのは一番乗りしたくないですね。RT @heis101: 無駄を排除して合理化した結果、教育システムがなくなって後継者育たなくなって消滅、みたいな前例って、歴史上のどっかにあったりしないのかな。

2009-11-14 23:21:54
@kontanimakoto

@heis101 医療で今正にこれが起こりつつあります。

2009-11-14 23:23:26
heis101 @heis101

神秘主義は要るってなると、教会とかに富が集中して権力の温床になる一方で、神秘主義は要らないってなると、今度は教育システムが追放されて後継できなくなってしまう。この辺りの舵取りをすることが、なかなかできない。その原因は神秘主義の本質と関連してる気がする。

2009-11-14 23:23:44
heis101 @heis101

おそらくは、神秘主義は要るのか要らないのか、みたいな問題を人間の前に主題化させないようなシステムが必要なんだと思う。「根拠のないことに金は出せない」「根拠のないことでもやる必要がある」みたいな水掛け論をしている地平では、まだまだダメな気がする。

2009-11-14 23:26:34
heis101 @heis101

統計学のトレードオフについて。「調査数が少なすぎて、こんなのでは何も言ったことにはならない」「でもこれ以上調査するのはコストがかかりすぎる」というやりとりにおいて、合意形成ってどの程度できるのだろう。この手の問題で双方が納得してすっきりするのはとても難しいのではというか…。

2009-11-15 00:39:26