第111回日本精神神経学会学術総会実況北山精神分析室　北山修先生の教育講演「劇的な精神療法」

aikider @sayoarashi

私の「反復」を知る　私は忘れ物が多い。携帯、老眼鏡、財布、鍵などが次々となくなる。エスはのびのび生きたいが、超自我に叱られるのが不安で、私（自我）は神経質につなぎとめる

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新幹線の中の車掌の検札は超自我（会場笑い）でありこれをつなぎとめているのが不安あるいは防衛である

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私達（日本人）の反復　日本の「見るなの近視」「イザナキ・イザナミ神話」　生と死の二重性の悲劇

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イザナミは多数の神を産み、最後に火の神を産んで死ぬ　黄泉の国に行ったイザナミは「な見たまいそ」（婉曲的禁止、できれば見ないでほしい）見畏みて逃げ・・・

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日本神話では見るなと言われても守らない

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覗きこんだイザナキはきたなき国に行ってきたと語る　イザナミが追いかけてくる「醜女の追跡」→死者の国と生者の国を分ける→ミソギを行う。日本最初の神経症（不潔恐怖）の記述である

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「見るなの禁止」の悲劇　鶴の恩返し

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与兵ののぞき方は日本人の作法（笑）

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ちなみにアメリカに輸入された鶴の恩返しは堂々と覗いている。環境問題として解釈されているらしい

aikider @sayoarashi

鶴の禁止は、出産シーンではないのか？産屋を覗く比喩？

aikider @sayoarashi

恥じて去る（自殺、自傷、バーンアウト、薬物、・・・）→立つ鳥後を濁さず

aikider @sayoarashi

物語の最後で鶴は別のところに行き与兵はまた別の鶴を助ける・・・ 冒頭の鶴を助けたというシーンは江戸時代に追加された。因果律というべきか・・・延々と反復することになる

aikider @sayoarashi

悲劇（＝反復）をかえるには　 面接の意義：慌てない。希望：＜つう＞が去って行かないなら＜与兵＞が変わるかもしれない。その逆は？

aikider @sayoarashi

日本人の潔く諦めるというところを変えて、今この場にとどまる

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「醜い」「汚い」から潔く去る、それを変える

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「潔く」の意味　二重性葛藤を「生きる」ときの矛盾、不純が恥、醜悪を生む。これが「あきらめ」につながる

aikider @sayoarashi

６：４で勝っていたのが４：６で負け始めた瞬間に「潔く」諦める→失敗につながる

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治療者が失敗するときも　恥をかいて反省してそこに居続けること

aikider @sayoarashi

人間で生産性が高いものだけが生きているのではない・・・「汚いもの」が出てくる物語が何度も反復され読み継がれている

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世話する側が変われば世話される側も変わるかもしれない。

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精神分析の視点は３点観測　遠い過去（母）　最近の自分　いまここ

aikider @sayoarashi

Scientific truthとNarrative truthは異なる・・・Scientific truthではなくてもNarrativeな物語としても説得力を持ちうる