古河市教育ICTフォーラム講演実況中継(午前)/古河市指導課平井課長/文科省情報教育課豊嶋課長 講演編

2015年7月25日に茨城県の古河市で開催されたイベントで、同市のICT化を推進している平井課長と、文科省の豊嶋課長が講演されました。その模様をあますところなくご紹介します。
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:とはいえ、配備しても使われないと意味がない。過去、電子黒板の整備をしたニューディール政策の際、使い方が不明、教えてくれる人が居ないなどの理由で浸透が鈍く、活用をお願いしたことがある。こうなってしまってはもったいない。 pic.twitter.com/rJfZuoFWMl

2015-07-25 10:55:58
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:日本ではスマホなどのICT機器は普及しているが、それが遊び道具で止まってしまっている。手持ちのタブレットやスマホが学びのツールにしていくことが重要。SNSでもそうだ。もともとスマホやパソコンそのものに目的はない。何色に染めていくか。そこに小中学校が果たす役割は大きい。

2015-07-25 10:57:27
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:このグラフは生徒や教員のICT活用能力の推移。一般的にはBの教員のICT指導力を上げていくことが重要と言われるが、実はCの児童生徒のICT活用能力を上げていくことも非常に重要だといえる。 pic.twitter.com/Liog2aH5E5

2015-07-25 10:59:11
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:これは茨城県における小学校のBとCの能力推移。茨城県さんはその水準が高いが、残念なことに下がっていることが気になっている。もちろん教員の入れ替えもあるので一概には言えないが、ぜひともここを向上させてほしい。 pic.twitter.com/pKZRenUZW2

2015-07-25 11:01:03
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:また、主体性をもって学ぶことも重要だが、これはとても難しい。TALISでの調査では日本人がシャイなことを割り引いてもだいぶ低い数値が出ている。だが私は日本の先生は学びの熱心さなど能力面ではズバぬけていると思っている。 pic.twitter.com/JxKE7E8JvB

2015-07-25 11:02:47
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:ただ、その授業に対するプライドが他の先生への情報公開を阻んでいる部分もある。これは教職員の研修への参加状況をしめしたものだが、こうした機会に恵まれているのが日本の良いところなので、ぜひこうした制度をうまく活用してほしい。 pic.twitter.com/41hZDXzi0g

2015-07-25 11:04:50
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:これは今年から始まった制度で、古河市さんは中央のICT活用実践コースに参画。もはや、ある学校のある日のある瞬間を切り取ったものではなく、年間カリキュラムをICTを前提に作るという取り組み。アドバイザー派遣も今後進める。 pic.twitter.com/opnIHrrx0u

2015-07-25 11:07:26
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:ICTの活用はこれまでの取り組みにonするもの。取り替えるものではない。そしてその取り組みは一人ではできない。学校、学年、クラスでどうするか短い時間でも良いので話し合う。そしてタブレットを入れたら、学習規律の確立も重要。 pic.twitter.com/pC3WHGKNB9

2015-07-25 11:10:03
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:ここから「今後の動向」の話にうつる。最初の1−3は遠隔教育関係、4−5は学習指導要領の改訂だ。今後の子供の重要スキルとして情報活用能力を前面に出し、このワードは両方に密接に関連している。 pic.twitter.com/UZazEujhmf

2015-07-25 11:12:21
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:小規模校では協働学習のハードルが高いが、それで学校の統廃合を進めるのは問題もある。それを解決する手段として遠隔授業を真剣に討議している。技術がようやく追いついてきたからだ。前例がまだないためこれを実証実験でやっていく。 pic.twitter.com/6I8l8b8E09

2015-07-25 11:14:53
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:次は情報活用能力についてだ。3分類8要素と言われるが、3分類は情報活用の実践力、情報の科学的な理解(情報リテラシーを含む)、情報社会に参画する態度。これらをカリキュラムの中に入れると、各教科の中に分散させる必要が有る。 pic.twitter.com/UdJz9upeLB

2015-07-25 11:17:22
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:これは情報活用能力の調査。整理された情報を渡せば正答率は高いが、わざと整理していないバラバラな情報を組み合わせた問題ではかなり正答率が下がることがわかった。その対応のため、こうした冊子を作っているので活用してほしい。 pic.twitter.com/koUCTgSNvv

2015-07-25 11:19:58
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:この正答率と、先ほどの資料のCの生徒児童がICTを活用する能力の高さは相関関係がある。つまり、普段の授業でICTを利用することが大きく影響することだ。この調査を今年は高校でも行う。これは高大接続に関わりるため、大学入試改革にも影響する。

2015-07-25 11:21:42
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:そこで大学入試改革と高大接続を意識した学習指導要領の改訂を同時並行で進めている。大学入試は今までの知識重視から、思考力や表現力を問う方向にシフトする。さらに大学がアドミッションポリシーを明確にし、それに合わせた試験を課す。 pic.twitter.com/Jb5OtioSSj

2015-07-25 11:23:47
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:とはいえ、大学に入学した時に高等学校の内容の学び直しを行うことも多い。そうした問題に対応するために、基礎力テストという制度も別途設ける。さらに「合科型・総合型」と呼ばれる科目横断型の出題も用意し、ここに情報活用力という項目を初めて導入した。

2015-07-25 11:25:22
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:情報端末は使うだけではなく、それがなぜ動いているか、どういう仕組みかを知ることも重要だ。そこで、情報科ではこのような方針に向けて動かしていこうと考えている。 pic.twitter.com/zvgWJnQeUR

2015-07-25 11:27:31
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:なお、次の指導要領の完全実施に先行して、現在の学習指導要領で学んでいる平成32年から先行して新しい大学入学者選抜試験を実施する予定。これに対応するための一つの方策として、プログラミング教育を推進している。 pic.twitter.com/nBnuIUtvJS

2015-07-25 11:29:10
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:さらに情報モラルの育成も先行して取り組む。ICTを活用して「どうやって生きていくか」を学ぶことが重要。プログラミングの話は単体ではなくこの一部として進めていく必要が有る。 pic.twitter.com/DvXKaTNjCS

2015-07-25 11:30:43
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:文部科学省は今年度はこのような活動を行っていく。今日は時間の関係で紹介できていないものもたくさんある。また文部科学省では様々な教育ICTの情報をHPや出版物を出しているが、これを参考にするだけでなく独自のものを作ってほしい。 pic.twitter.com/TmOQPWUkyK

2015-07-25 11:32:49
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野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

豊嶋課長:まとめると、早く計画をしましょう。全部わかったから前に踏み出すのではなく、まず踏み出しましょう。それをチームで進めてほしい。できれば保護者の方にも入っていただき、各地域の特色のある教育を進め「うちの地域はこれです!」というものを打ち出してほしい。文科省として応援する。

2015-07-25 11:33:54
野本 竜哉(iOSコンソーシアム文教担当 @ioscedu

以上、午前の部の実況中継を終わります。

2015-07-25 11:34:48