「いいもの」を売る

結局のところ、宣伝が宣伝になってないパターンが多いと思うの。
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米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

「いいものを作れば売れるというのは幻想」という言説は、「いいもの」の「いいもの」が何か「売れる」の「売れる」がどれぐらいかが曖昧なだけで、その言葉遣いが幻想すぎる。ので、そこからおかしなテクニックやマーケティングを言い出すのはさらなる幻想。

2015-07-27 12:10:25
米光一成:ゲーム作家 @yonemitsu

続)「いいもの」を作っていて「なんで売れないんだろう」と思ってる人は多い。だから「いいものを作れば売れるというのは幻想」と言われると「そうだ」と納得して、そのあとのテクニックを信じる。「いいもの」って何だろうという地道な努力部分をスポイルしてしまう危険性をおかして。

2015-07-27 12:13:20
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

「いいもの」を作っても売れないって言い方は良くないんだよなぁ。 才能を発揮して「いいもの」を作る人は沢山いる。 いいもの同士でシェアを競ってるんだから、売れないことがあるのは当然。 販売戦略やターゲットが間違っていれば、当てにすべき人と出会えないからなおさら売れない。

2015-07-28 15:04:02
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

売り上げという経済的な実績を求める場合、「知らない」「興味がない」「出費に見合わない」という3つの要因が不調を招く。 「知らない」はターゲットにたいする宣伝ができておらず、「興味がない」のはターゲットの設定が間違っており、「出費に見合わない」は価格の設定が不適当である。

2015-07-28 15:07:44
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

まず、「知らない」は宣伝不足という点。 これは、単純な不足にとどまらず、告知や広告によって売り込みをかけたのに・・・というパターンも含む。 この場合、宣伝が宣伝になっていなかった可能性を考える必要がある。 広告は注意を惹くためのものなので、ただの進捗報告になってないか確認が必要。

2015-07-28 15:11:34
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

「この作品はどういう内容で、どこが見所で、いつ発売するか」という情報を、限られた時間やスペースで提供する。 それが宣伝である。 尺1分の宣伝動画なら1分で明確に語らなければならない。 300×300のバナーなら、その空間にきっちり情報を収めて、かつインパクトを持たせる必要がある。

2015-07-28 15:14:40
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

売れない人は、これができていないので、まず人を呼び込めていないというパターンが多い。 それどころか、自分のつくった「いいもの」の見所が何かわかっていなかったりもする。 宣伝をするためには、売り込む商品が何物かを知らなければならない。 その点は十分に気をつけよう。

2015-07-28 15:17:13
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

次に「興味がない」。 これは宣伝はできていて、最初の関心は惹けている可能性がある。 ただ、宣伝をしたターゲットと「いいもの」が合致していないので、関心以上の段階に進まない。 興味としてもう一歩踏み込んでこなければ、買うことはないのだ。

2015-07-28 15:19:23
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

「いいもの」を使う人、読む人、見る人、あるいは楽しむ人。 その姿をイメージして宣伝しなければ、肝心なターゲットには言葉が届かない。 需要と供給をマッチさせることができなければ、売り上げには結びつかないのだ。

2015-07-28 15:21:00
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

最後に「出費に見合わない」。 これが厄介で、無料配布が一般化したことでけっこうシビアな状況ができあがっている。 商業作品ですら、お金を出して利用するのがはばかられるほどである。 といっても、これを何とかするのは無理もいいところなので、逆に利用する方法でいこうと思う。

2015-07-28 15:23:31
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

「出費に見合わない」と思う以上は、「見合うリターンがあれば買う」という判断基準がある筈である。 ではそれは何か。 お金を出すことで、限定的なサービスが得られるという点。 つまりはプレミアム感である。 無料での物足りなさを埋めるというプレミア性を与えるのは、ひとつの策と言える。

2015-07-28 15:27:36
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

たとえば、小説家がいるとしよう。 新作を書籍として出す場合、いきなり売り出すのは難しい。 そこで、まずは宣伝を兼ねて投稿サイトで連載をすることにする。 ここで、書籍と連載とでストーリーを変えるという策がひとつある。 マルチヒロインの作品なら、希望の展開を求めて買う人もいるだろう。

2015-07-28 15:31:33
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

内容は(加筆こそあれ)同一でも挿絵をつけるという策もある。 ここで大切なのは、挿絵の画風を「売れ線」ではなく「作品と合致」したものにすることだ。 売り込む相手は、読者やその手の作品の好きな人である。 そういった人達のイメージを壊さず、むしろ発展させる方向で挿絵を付与するのだ。

2015-07-28 15:35:08
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

その他、いろいろな方策が思いつくだろうが、何にせよ「興味を持った購入候補者」に「買ってもいいと思うプレミア性」を認識させる必要がある。 買って得をするものでなければ他人は金を出さない。 それが衝動的な、刹那的なものだとしても、何らかのプラスの面がなければ行動には結びつかない。

2015-07-28 15:37:29
あっきぃ。@いろいろつぶやくやつ @akkiy_ya

「いいもの」を作るのは、個人の努力である。 しかし、商品として売る場合、そこには他人の意思が少なからず関わってくる。 売れ線を追うのはひとつの手だが、それは所詮誰かの意思への追従である。 本当に「いいもの」を売り込むのであれば、「いいもの」が売買で他者に渡る仕組みを作るべきだ。

2015-07-28 15:41:08