【ザ・ボイス　そこまで言うか！】有本香さんの解説 2015/07/29

こと💉💉💉💉 @coto_labo

【井本勝幸氏について】（１）飯田：ミャンマーで旧日本兵の遺骨調査に尽力する日本人、井本勝幸氏。井本氏はお坊さんという話を前回聞いたが……。 有本：お坊さんはもうやめたそうだ。２０１１年からはタイに拠点を移して、いまはタイとミャンマーを拠点にして本格的に活動している。 #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（２）有本：UNFC（ビルマ統一民族連邦評議会）、つまりミャンマーの少数民族の人たちの連合体で、井本氏は現在コンサルタントをやっている。日本人なのに。井本氏は現在５０歳だが、学生時代からボランティアでソマリアなどいろいろなところに行っている。 #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（３）有本：２００８年に大きな台風があり、井本氏はミャンマーへ支援に行く。このときなかなかミャンマーに入れないものだから、お坊さんに化けてこっそり入ってしまう。そんなこともあってミャンマー政府に睨まれて追い出され、しばらく入国許可が出なかった。 #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（４）有本：２０１１年からはタイに行って、タイ側から少数民族の支援活動をやってきた。タイの少数民族というのは、それぞれが自分たちの支配領域を守るために武装している。その武装勢力が１０いくつもあるが、井本氏は部族長のところを全部回り歩いた。 #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（５）有本：そして酒を酌み交わして、このままじゃまずいでしょと。もう少数民族同士で戦うのはやめましょうよと。そして現金収入を得るために農業をやってみませんかと、いうようなことを言って部族間での抗争をやめさせた。 #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（６）有本：逆にブラックリストに載せていたミャンマー政府の側から「お前、入国していいからちょっと来い」と。要するに政府側と少数民族側との停戦というのもある。井本氏はなぜかその橋渡し役にもなっている。 飯田：日本人がそこに橋渡しにいるのがすごい。 #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（７）有本：井本氏はいまはミャンマー政府ともある程度コミュニケーションが取れる立場にあり、なおかつ少数民族の側からは全面的な信頼を得ている。あちらの人からは「ゼロ・ファイター」と呼ばれている。「ゼロ・ファイター」というのは日本の零戦。 #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（８）有本：また「カミカゼ」とも言われていて、つまり特攻のように身ひとつで飛び込んでいくというような意味合いもあったりするが、本人が言うには「全部ゼロにしちゃったから、自分の貯金から何から」と。（飯田アナ、笑う） #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（９）有本：自分には私心はない、と井本氏は言う。そういうことをやったおかげで、向こうの人たちから全幅の信頼を得た。そして何か恩返しを、ということになった。その地域では少数民族がずっと武装闘争をやっていて、今まで調査に入れなかった。 #ザボイス

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【井本勝幸氏について】（１０・了）有本：そこには日本兵の遺骨がたくさん眠っている。その情報を提供するよと。だからもともとは遺骨調査が目的ではなくミャンマーの人たちの抗争を憂えて、なんとか自分が手助けして平和にできないだろうかと。井本氏は本当の意味での平和活動家。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（１）有本：５月に井本氏の報告会に私も招かれて、そこでセッションをした。どんなマッチョな人だろうとかイメージするが、まったくちがう。本当ににこやかで柔らかい、体つきも非常に細くて、ユーモアのあるおもしろい人。全然構えていない。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（２）有本：本人も言っていたが「自分はミャンマー人でもなければ少数民族でもない。自分の分をわきまえつつ、そして現地の人たちのために何がベストかを考えて動いている」と。 飯田：少数民族というと言語もちがうだろう。 有本：文化もずいぶんちがう。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（３）有本：確かに井本氏が言うようにミャンマー人ではないからこそ、それぞれと同じ距離を持ちながら話ができたんだろうと思う。しかし、やはり現地に行く前に井本氏は「そんなバカな。そんなところに乗り込んでいってどうする。」と言われたそうだ。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（４）有本：私も１０年くらい前、タイと日本の半々くらいで生活していた時期があるが、その当時のことを思い返してみても、あの地域に日本人が入っていって、部族間を回り歩いて、なんてことができる人がいること自体がもう驚き。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（５）有本：井本氏の報告会に招かれたとき、もう一も二もなく「すぐ行きます」と。そんな人にぜひ会ってみたいという感じだった。 飯田：タイとミャンマーの国境のあたりというのはどういう場所？山深い？ 有本：山深いジャングルで、それから高地でもある。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（６）有本：入るのに大変苦労するところ。道なき道を行く。井本氏が言うには、自分の味方になってくれたものはいくつもあるが、ひとつはトヨタの車だそうだ。私はこんなすごいところまでは行ってないが、国境地帯に近い山深いところを車で走ったことがある。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（７）有本：某ドイツ車では途中で行き止まった。クーラーをかけて走っていると、途中でもう走らなくなる。だからもう一回引きかえして、トヨタに乗り換えて私も行った（有本氏、笑う）。またこのあたりは非常にあぶないところでもある。山賊も出る。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（８）有本：それと遺骨が眠っているという地域は、まだ完全停戦には至っていない。井本氏がアドバイザーを務めるUNFCに入っている十数の少数民族以外に、歩調を合わさない部族もまだまだある。これはどうも後ろに中国共産党がついている。 #ザボイス

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【続・井本勝幸氏について】（９・了）有本：ミャンマーが最近ちょっと民政移管をしてから、日本やアメリカが入っていくようになったがそれまでは中国のやりたい放題だった。やはりこういう不安定なところに中国が入っていって、ずいぶん搾取をされてきたというところでもある。 #ザボイス