八尺ヒヅメ決着篇

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―― @tometis_story

……覚えているだろうか?忘れるはずがない。

2015-08-01 02:49:22
―― @tometis_story

抱きしめた時の柔らかい感触の黒い服。

2015-08-01 02:49:47
―― @tometis_story

覚えているだろうか?忘れるはずがない……。

2015-08-01 02:49:57
―― @tometis_story

その薔薇の口づけの感触を。肌の柔らかさを。

2015-08-01 02:50:20
―― @tometis_story

覚えているだろうか?……忘れるはずがない。

2015-08-01 02:50:27
―― @tometis_story

一輪の薔薇が、自由に乱れる姿の、美しさを。

2015-08-01 02:50:44
―― @tometis_story

翫茶白磁は、役目がない。愚かな男だ。自身の愛した一輪の薔薇は、何者でもなく誰のものでもない、自由そのものだ。しかし私が惹かれた薔薇の自由を、私が崩す事は私が認めない。

2015-08-01 02:54:33
白城@五月病 @goga_tis

「嗚呼、まったくもって、残念だ」

2015-08-01 02:54:37
―― @tometis_story

所有物とすることも出来た。彼女は私に惹かれていたことも知っている。私を見ていてくれた事も知っている。故にソレを崩し、暗い感情で満たされる事も分かっている。

2015-08-01 02:55:48
白城@五月病 @goga_tis

呟く。嘆くように、楽しむように、腹立たしいように、悲しいように呟いて、世界はその眼下に広がる東京を見る。 「まったくもって残念だ。」 ざぁざぁと雨の降る中に傘を首にかけて世界は立っている。

2015-08-01 02:55:58
―― @tometis_story

しかし、私は何者にも縛られない少女を尊ぶ。薔薇の自由を愛する事を。自己の中で無意味なものにしないと誓おう。

2015-08-01 02:56:45
白城@五月病 @goga_tis

「悲しいな……ま同じ終わり方だ。つまらない」 ため息をつく。結局今回のところも自分の疑問が晴れることはなかった。

2015-08-01 02:56:59
―― @tometis_story

故、私がローズへの想いへ、自身の答えを出すのは、破棄する。しかし、その思いの果てが居ないのならば……。彼女が、もう居ないというのであれば――。

2015-08-01 02:57:24
白城@五月病 @goga_tis

人が異能を持つ理由。自分にとっての理由。

2015-08-01 02:58:02
―― @tometis_story

高笑いした男が止まる。影で囲んで逃げられないようにした。沈んだもう一つの役割はもう上がってこないだろう。「コレで終わりだ。脳内ぶちまける事になるが、役割を消すってのはそれぐらいしなきゃあな」つまり、チョークが選んだのは、脳の一部を吹っ飛ばして、脳にダメージを与えようというものだ。

2015-08-01 02:58:29
白城@五月病 @goga_tis

「馬鹿ばかりだ」 「だから、良い」 笑う。 「次を探すか」

2015-08-01 02:58:47
―― @tometis_story

影に銃を構えさせる。頭の中は、次のエンターテイメントを考えている。然し、スッキリした。

2015-08-01 02:59:05
―― @tometis_story

――黒い人影が、一つ残らず、爆ぜた。

2015-08-01 02:59:39
白城@五月病 @goga_tis

「全員いなくなって、幕閉じなんざ、くだらなさすぎるぜ」

2015-08-01 02:59:48
―― @tometis_story

ぴたり、と高笑いを辞めた男が立ち上がる。人影が一つ、奥で生まれる。黒い影は、こちらを睨んでいる。包丁を取り出す。

2015-08-01 03:00:24
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