『ドゥルーズ・コレクション』第Ⅰ巻読書メモ集

『ドゥルーズ・コレクション』第Ⅰ巻(宇野邦一監修、河出文庫、2015)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

島とは、単に人間の夢想であり、人間とは、島が持つ純粋な意識であろう。byドゥルーズ「無人島の原因と理由」

2015-08-03 12:58:00
荒木優太 @arishima_takeo

何であれ何かに反対する書物には何の重要性もない。何か新しいものに賛成する書物だけが重要だ。そんな書物が何か新しいものを生産する。byドゥルーズ「何を構造主義として認めるか」

2015-08-03 12:59:33
荒木優太 @arishima_takeo

「あなた方はフロイトを理解していないのだと言われても、われわれには議論するつもりは毛頭なくて、それでけっこう、やるべきことがたくさんありますからね、と答えるだけです」(ドゥルーズ「ドゥルーズ/ガタリが自著を語る」)。カ、カッケー…。

2015-08-03 13:02:05
荒木優太 @arishima_takeo

「持続、すなわち分割不可能なものは、正確には分割されないものなのではなく、分割によって性質を変えるものである」(ドゥルーズ「ベルクソンにおける差異の概念」)。お、いいこと言ってんじゃん。

2015-08-03 14:15:59
荒木優太 @arishima_takeo

「ルソーの一貫した主題のひとつは、欲求とは接近につながる要素ではないということ、つまり欲求は各人を結びつけるのではなく、反対に孤立させるということである」(ドゥルーズ「カフカ、セリーヌ、ポンジュの先駆者、ジャン=ジャック・ルソー」)。超約ルソー。

2015-08-04 10:46:13
荒木優太 @arishima_takeo

「『社会契約論』は、間違いなく政治哲学の偉大な書物の一つである。ルソーの生誕の日は、『社会契約論』を読み、読み改める機会でしかない」(ドゥルーズ「カフカ、セリーヌ、ポンジュの先駆者、ジャン=ジャック・ルソー」)。この本がいいねと君が言ったから6月28日は契約記念日。

2015-08-04 10:50:14
荒木優太 @arishima_takeo

「個体は個体化の単なる結果ではなく、個体化の起きる環境なのである」(ドゥルーズ「ジルベール・シモンドン 個体とその物理‐生物的な発生」)。これ大事。

2015-08-04 10:53:23
荒木優太 @arishima_takeo

「個体的であることなく特異的であること、これがまさに前‐個体的な存在の状態なのである」(ドゥルーズ「ジルベール・シモンドン」)。ただし、これがよく分からない。

2015-08-04 10:55:58
荒木優太 @arishima_takeo

ヒュームが『人性論』を書いたのは25歳くらいのことだそうだ。早熟だなー。

2015-08-04 11:30:21
荒木優太 @arishima_takeo

今日、人々の病は、もう何も簡単できないことにあります。さもなければ彼らは「反対」します、彼らはすべてを自分の背丈に合わせて位置づけ、おしゃべりをして探りを入れる。こんな風にことにあたってはいけない。byドゥルーズ「ニーチェと思考のイマージュについて」

2015-08-04 12:09:34
荒木優太 @arishima_takeo

つまらなないものを愛すること、人称と個体を越えるものを愛することができなければならない、遭遇に対して身を開き、個体をはみ出る特異性のなかに、人称を越える個体化のなかにひとつの言語を発見しなければならないのです。byドゥルーズ「ニーチェと思考のイマージュについて」

2015-08-04 12:12:26
荒木優太 @arishima_takeo

「ある時期には、ニーチェがファシストによって利用され、歪曲され、完全に曲解されているのを示すことが重要なことでした。それは雑誌「アセファル」でジャン・ヴァール、バタイユ、クロソフスキーがおこなったことです」(ドゥルーズ「ノマド的思考」)。へぇーアセファルってんなこともやってたのか

2015-08-04 12:24:42
荒木優太 @arishima_takeo

「ニーチェを読みながら笑わない人、あまり笑わず、しょっちゅう笑わず、ときに大笑いしたりしない人は、ニーチェを読んでいるとは言えませんよね」(ドゥルーズ「ノマド的思考」)。ニーチェを読んでいなかった。

2015-08-04 12:27:20
荒木優太 @arishima_takeo

『ドゥルーズ・コレクション』第一巻読了。彼のワケワカメにはいい加減慣れてきた。地味にベルクソン論が文庫で読めるってのはすごいんじゃないだろうか(昔、有島論書くのに何故か図書館で借りてきた)。あとはシモンドン評、サルトルを「師」と呼ぶ「「彼は私の師だった」」も見逃せない。

2015-08-04 12:36:12
荒木優太 @arishima_takeo

在野的には、ドゥルーズの「私的な(市井の)思想家たち」と「公的な(公職にある)教授たち」の区別は興味深い。前者はニーチェやサルトルが典型で、「学生たちは、別の師がいるときしか、自分の教授たちの話にちゃんと耳を傾けない」。これすごい深い言葉だと思うよ。

2015-08-04 12:38:38
荒木優太 @arishima_takeo

改めて思ったが、私にはドゥルーズの「特異性」って概念がよく理解できない。「個体性」や「このもの性」の類義語みたいな形で把握してると途端にワケワカメ。逆にいうと、これさえおさえておけば、『差異と反復』だって怖くない…かもしれない。

2015-08-04 12:52:00