高橋健太郎氏のアラン・ロマックス考
ありがとうございます。RT @balloontell: 今日の講座は面白かった。他ではきけない話がいっぱい!RT @kentarotakahash 1920年代に始まったロケーション・レコーディングがいかに音楽史を震撼させる出来事だったかを明日は紐解きます。
2011-01-27 23:57:48ジョン・メレンキャンプの昨年のインタヴュー。ギュンター・ホテルの414号室での「角」にこだわったロケーション・レコーディングについては5分半過ぎでコメント。 http://www.youtube.com/watch?v=1JvYG0_5HK4
2011-01-28 00:11:27シェラトン・ギュンター・ホテルはこのサイトではガンター・ホテルになってる。外観は1930年代あまり変わらず。いつか泊まってみたい414号室。 http://bit.ly/hiASU4
2011-01-28 00:14:21マミー・スミスの「Crazy Blues」(1920)。黒人のブルーズの歌手の最初のヒット曲〜レイス・レコードの原点は、裏側ではオットー・ハイネマンとラルフ・ピアの出会いでもあった。 http://www.youtube.com/watch?v=qaz4Ziw_CfQ
2011-01-28 00:19:57ラルフ・ピアのOkehでのロケーション・レコーディングの業績を知るにはこのコンピレーション。そういや、Okehをして都会的なレーベルって書いてたブルーズ評論家がいたけれど、このディスク1とか聞いたことあるのかな。 http://amzn.to/eAwazB
2011-01-28 00:30:12ブリストルは音楽史上、きわめて重要な街・・・と書くと、イギリスのブリストルとマッシヴ・アタックやロニ・サイズを思い浮かべる人が多いだろうが、いや、もっと重要なのは米テネシー州のブリストル。1927年にここでラルフ・ピアが行なったセッション。http://bit.ly/auxGv2
2011-01-28 00:39:421927年の夏、ブリストルでジミー・ロジャースとカーター・ファミリーが発見され、カントリー・ミュージックというジャンルがビッグバンを起こす。そのセッションの企画者が何とラルフ・ピア。 http://en.wikipedia.org/wiki/Bristol_sessions
2011-01-28 00:43:59どういうことかというと、1920年にマミー・スミスの「CRAZY BLUES」を録って、ブルーズの商業化の口火を切ったエンジニアが、1927年にはジミー・ロジャースとカーター・ファミリーを録って、カントリー・ミュージックを発進させるのだ。それがラルフ・ピア。
2011-01-28 00:48:54で、本日の間違い訂正。アンゴラ・プリズンをテキサスって言っちゃったがルイジアナの間違いです。申し訳ない。アンゴラ監獄でのレッドベリーの発見は、こんな映像があるんだが、後から作った芝居っぽい。http://www.youtube.com/watch?v=QxykqBmUCwk
2011-01-28 01:00:25ゾラ・ニール・ハーストンからアラン・ロマックスへの手紙。前にもリンク貼ったっかね。 http://www.culturalequity.org/currents/ce_currents_zhn_letters.php
2011-01-28 01:11:38キルヒャーからローマックスまで、勉強になりました。帰り際にお話しした、レッドベリーの恩赦の件、今見直したら「ローマックス選集」の訳者あとがき(371頁)に記述がありました。RT@kentarotakahash: 今日の受講生のために、今から、参考資料についてつぶやくよ。
2011-01-28 01:13:53米議会図書館内のThe American Folklife CenterのAlan Lomax Collectionページ。日本の国会図書館は音響アーカイヴについて、何かやってることあるのだろうか。 http://www.loc.gov/folklife/lomax/
2011-01-28 09:27:45昨日、講義に使ったアラン・ロマックスのドキュメント映画はコレ。「Lomax the Songhunter」。リージョンに気をつけて下さい。 http://amzn.to/hVC7CQ
2011-01-28 09:38:55ところで、ソングハンターって言えば、久保田麻琴さんのやっていることは、まさしく、アラン・ロマックスがかつてやったのと同じソングハンティングだと思う。この21世紀にも、まだ採集/録音されるべき歌はどこかにあるのだ。
2011-01-28 09:46:53僕はと言えば、アラン・ロマックスには憧れるが、野を駆け巡るソングハンティングなんて出来ないなあ、と思う。それは一時期、久保田麻琴さんと旅行した経験から、そう思うな。
2011-01-28 09:50:26あれは90年代の前半だったか、インド洋のリユニオンに行った。そこで麻琴さんとロ・ルワ・カフという老人の家を探しに行ったのは、まさしくアラン・ロマックス的なソングハンティングの経験だった。
2011-01-28 09:53:09リユニオンには、サトウキビ畑のワ奴隷のークソングから発したマロヤという音楽がある。ロ・ルワ・カフはそのマロヤの歌い手。が、そればかりでなく古いフランスのシャンソンやいろんな歌を人々に歌い聞かせ、「歌の王」と呼ばれた人だと言う。
2011-01-28 09:55:52そのロ・ルワ・カフの家を訪ねようと、地図を頼りにドライヴしたものの、道に迷ってしまった。リユニオンは火山島で、斜面にサトウキビ畑がある。その中に迷い込んでしまったり。何とか街まで戻って、人に聞いてもよく分からない。
2011-01-28 09:58:33これは無理かなあ、もうすぐ日が暮れるし、と思った頃に、麻琴さんが「勘で行かせてくれる?」と言い出して、地図を見ずに車を走らせたら、何とロ・ルワ・カフの家に着いてしまった。あの時はびっくりしたというか、この人、「持ってるな」と思った。
2011-01-28 10:00:50あの時、僕達がレコーダーを持っていたら、ロ・ルワ・カフの歌を録れたのにな。しばらくしてから、フランスでこんなアルバムが出たけれども。 http://amzn.to/evfoaG
2011-01-28 10:04:45でも、僕はリユニオンの山の中に歌の王を探しに行って、ある意味、これでもういいやと思ったのだった。世界の果てまで歌を追いかけることがどういうことか垣間見て、でも、自分には出来ない、自分の仕事ではないと思ったというか。
2011-01-28 10:09:43リユニオンの山の中で、二度と来ないだろう場所、二度と会わないだろう人々に別れを告げた時、東京に戻って、自分のローカルで何かやろうって思ったのかもしれない。福岡史朗と出会って、押し入れに入っていたギターを引っ張り出して、グリーディー・グリーン始めたのはその直後だった。
2011-01-28 10:15:02