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七井史門(ステップジュンが面白い)
@7ishimon
そして一方でジュールは自分はピアノの腕でお抱えの教師として取り立てられただけにすぎない平民だった故に、自分が貴族の女とは不釣り合いだと頑なに拒んでいる。無論ビクトルはジュネビエーブの心あらずを知らず、お互い愛し合っていると社交ダンスでアプローチをしていく姿が気の毒……
2015-08-13 00:00:45
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@7ishimon
そして、フランス軍の敗北、ナポレオン三世が捕虜となった報せが届き、前線に出ていたアンドレイアの生死は果たしてで第1話は終わる……最もそのアンドレイも次回冒頭で無事生きていたというオチなのだが
2015-08-13 00:02:23
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@7ishimon
第2話……アンドレイアが無事戦場から帰還した為、ビクトルはとうとう形だけでもジュネビエーブと結婚式を挙げる事を決意。この状況でジュネビエーブはとうとうジュールという相手がいる事を告白してしまい両者は決闘に発展してしまう。
2015-08-13 00:03:39
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@7ishimon
この話でも三角関係の中で翻弄される人々の心情描写が多い。ロスタン家の当主レオンとすれば、結婚式を挙げる事を勧めた理由として将来の相手がいるとビクトルが自覚すれば、パリ防衛戦でも彼は愛する人の為に無茶をすることはしないだろうという心理を起こさせるというもの。
2015-08-13 00:05:24
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@7ishimon
そこは、自分の義理の息子を死なせたくないちょっと権力的な配慮(というかセコさ)もあるのだが、やはり結婚した娘が相手に先立たれてはというものもあるのだろう。そこは貴族の人間として、父として板挟みになっている様子とも。
2015-08-13 00:06:28
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@7ishimon
また、この貴族達が疎開を始める描写の中で市民が自分達がパリを守らなければいけないと抵抗運動を始めるが、その中でジュールはロスタン家と関係がある事から皮肉を言われてしまうという描写が。
2015-08-13 00:08:28
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@7ishimon
平民ジュールが貴族ジュネビエーブの想いに応える事は身分を超えた不釣り合いな恋愛だけではなく、パリを守ろうとする平民でありながら、パリから逃げていく貴族の味方として仲間達だけでなく故郷を裏切る結果になる事が彼を葛藤させる一因に昇華されている描写もより葛藤を深く描きこむ
2015-08-13 00:09:55
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@7ishimon
また、議会ではおえらい貴族が市民がパリを守るための抵抗運動を起こせば、パリが戦火に包まれ、結果的に自分達が帰る家や財産が焼かれて失われるから、むしろ無条件降伏をした方が良いと言い出す描写が面白い。市民がパリを守ろうとする心、貴族には分からず……
2015-08-13 00:11:26
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@7ishimon
第3話……ビクトルとジュールが本当に決闘を始めてしまう。板挟みになるジュネビエーブは自分の愛を捨ててまでジュールを守るために説得をするも彼の意思は変わらなかった……。 pic.twitter.com/po7uEEJhgV
2015-08-13 00:13:19
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@7ishimon
ここで両者の決闘は軍人ビクトルからすれば、パリ防衛戦の為に尽くす命を一人の女の為に尽くすのかと後ろ指を刺されて、平民ジュールからすれば軍人相手に銃同士の決闘で勝てる訳がないと嘲笑されてもおかしくないようだが……
2015-08-13 00:16:30
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@7ishimon
ただ、両者が決闘へ赴く理由はそれ相応に説得力のある表現がされている。ビクトルの場合自分は女の為ではなく誇りの為に決闘を挑むのだと述べ、「街のピアノ教師に女を奪われた陸軍大尉」として誇りを傷つけられ、自分の誇りを守れない男がフランスの誇りを守れる訳がないと答える
2015-08-13 00:18:10
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@7ishimon
その後に自分はそうしか考えられない不器用な奴だと自虐する点も含めて深みのあるキャラに仕上がっている。女一人、いや自分自身に関してちっぽけなプライドなのかもしれないが、そのちっぽけなプライトすら守れない男がフランスのプライドを背負える訳がないという持論へつなげた。
2015-08-13 00:20:03
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@7ishimon
また、ジュールも決闘を挑まれてジュネビエーブの重さを知ったとして、パリを守る使命を帯びた彼が彼女一人の為にその命を投げ出す覚悟を知ると、パリを守る=ジュネビエーブの愛が同じ重さとして認識したようで……。
2015-08-13 00:21:17
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@7ishimon
彼女一人への愛に応えられない男が平民としてパリの平和を守る事が出来ないと不慣れな決闘へ挑む。無意味、無謀な決闘が両者の誇り、愛を重んじる面からパリを守ることと同じほど大切なことだったとつなげてくれる。
2015-08-13 00:22:28
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@7ishimon
その後の決闘でだが、ジュールが先にビクトルの肩を撃った後「仕留めそこなった、自分の負けだ」と覚悟を決める訳だが、ビクトルが彼の頬をかすめて「手元が狂った」と決闘にあえて敗れた配慮が出来る大人と感じさせてくれる。
2015-08-13 00:23:39
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@7ishimon
このビクトルの行動は平民ジュールが軍人の自分へ挑んで死を覚悟した勇気からジュネビエーヌを任せられる男と認めたのだろう。肩を撃たれたにも関わらず(最も愛する女の為の決闘として両者が同意したのでビクトルが悪いとかの話ではない)遺恨にもたない点も出来ている大人という感じ。
2015-08-13 00:25:32
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@7ishimon
あえて敗れた事が誇りを傷つけてしまわないかとかだが、これはやはり両者が決闘を挑んだ事の時点で誇りは守られたものと考えるべきだろう
2015-08-13 00:26:00
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@7ishimon
第4話……ジュールと結婚する事を選んだジュネビエーブはロスタン家から勘当されてしまう。そしてベルサイユへの避難当日に、プロイセン軍の攻撃に巻き込まれて馬車が破壊されイザベルが孤立無援になってしまう回
2015-08-13 00:27:07
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@7ishimon
前半のイベントとしてジュネビエーブの勘当だが、レオンの配慮が父親として貴族としての間で板挟みになっていた。誇りを汚したとしてジュネビエーブの結婚を許せないものだが、密かに彼女の従者だったガストンへ自分の代わりとして娘達を見守ってくれと頼むあたり。
2015-08-13 00:29:18
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@7ishimon
ここら辺は父親として娘の将来を案じたもので、まるで自分自身も貴族として叶わなかった恋を重ねていたのかもしてない。
2015-08-13 00:30:01
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@7ishimon
また、従者ガリトンは地味ながら良い味をしているキャラ。ジュールとジュネビエーブの仲を極秘裏にしてほしいとの頼みに「自分はジュネビエーブ様の従者でしかない」と答えたり、ジュネビエーブが先に帰っていてと言っても、彼女が孵るまで一人愚直に待っていたり……
2015-08-13 00:31:14
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@7ishimon
また、今回のレオンから暇をいただいてほしいとの頼みに、ガリトンも最初からそのつもりでしたと答える辺りは彼のジュネビーエブへの信頼が見える描写とも。巴里イザは地味にわき役が立っている
2015-08-13 00:32:02
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@7ishimon
そして、ベルサイユへの避難の際、プロイセン軍の攻撃がイザベルの馬車に命中。彼女の目の前で馬車主が死亡し、ジャン、ビクトルと共に敵の包囲網からの脱出劇が描かれる。この辺りは結構リアルに人が死ぬ pic.twitter.com/oeYrjCVj6a
2015-08-13 00:33:23
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@7ishimon
プロイセン兵に襲われそうになる中でお姫様姿のイザベルが彼を相手に戦う描写(最も彼女はおてんばなのだが)、プロイセンの馬車を奪っての脱走でジャンともども初めて銃を手にしてプロイセン軍と応戦したリなどなど
2015-08-13 00:34:33
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@7ishimon
ここら辺は主人公補正もあるのかもしれないが、戦乱の中で無能で逃げてばかりな貴族としても、窮地に追い詰められたら戦う意地を見せる気概が描かれていてよろしい。ただその戦闘シーンは止め絵が多かったのだが
2015-08-13 00:36:08