この状況で一度分かれたはずのジュネビエーブからレオン宛に彼の力で市民達を救援する軍隊を結成してほしいとの手紙が届く。だがレオンはティエールから富や名声を守れる保証を突きつけられて躊躇してしまい、レオンが駄目ならイザベラしか頼れないとの文と共に、今回イザベラが麗人へと変身する。
2015-08-13 14:38:52そしてこの話からだが、ジャンもイザベラと行動を共にする事なりジュールの友人がいるロンドンへの逃避行が展開される。彼に関しては頼れない二枚目半のお調子者から徐々にイザベラを守り愛する事には真剣な男として株を挙げていくことはまた見どころ
2015-08-13 14:40:36なお、ティエールの刺客として今回4mほどの男カーロスが登場する。史実・名作的なこの作品の中ではかなりマンガチックな悪役といった所。銃で撃ってもナイフで刺しても死なない不死身すぎる男 pic.twitter.com/eVZfeguVVk
2015-08-13 14:42:04実際今回、カーロスを倒すためにイザベラが手榴弾を投げつけて爆殺しようとする物騒なシチュエーションが用意されているのだが、もう女の子一人が平気で生身の敵を殺す事があっても驚きがないような世界になってきた。そんでもって彼はちゃんと生きてた pic.twitter.com/VljqWNHSGP
2015-08-13 14:43:44第8話……イザベルとジャンのロンドンへの逃避行としてカーロス、パンサーの妨害を乗り越えていくといったつなぎ的な話。そして今回血のコウモリという仮面の美形が登場し、どことなく黒いチューリップを彷彿させる……やはりアンド、いや何でもない。 pic.twitter.com/XeRoYq1Xm1
2015-08-13 14:44:48今回注目したい人間模様としては冒頭のフランス軍を辞職するガンベッタと留まるビクトルの間で描かれる軍人の倫理について。ガンベッタ曰く軍人は命令に絶対ではあるが、その軍人も軍服を脱げば血も涙も会いもある人間だという事に関して。
2015-08-13 14:46:33フランスとパリの為に散れという命令ならば、軍人として誇りある生き方を選ぶが、その命令がティエールの私利私欲でしか動けないのならば、フランス軍が実質ティエールの私兵同然だとガンベッタは引退を選んでしまうという……
2015-08-13 14:47:38その一方ビクトルは命令の善悪について考えることに関しては、軍人である自分が考える範疇ではないとやはり古い人間であると自虐しながら軍へとどまる。命令に従う軍人として命令の是非を考える資格はあるのか否か……。
2015-08-13 14:49:12そして、もう一人共に闘う中でイザベルはジャンを見直すようになっていき第5話ではお似合いと言われて冗談じゃないと怒った彼女も、なんで自分の事へ好意をもってくれるのかとあながち真剣に考えるようになっていく。
2015-08-13 14:50:14それについては、ジャンにとって弱虫だった頃に男勝りなお転婆イザベルへ昔からあこがれていた事、その昔からの気持ちを実現させるため、彼女に認められる男になる為今まで影なりに奮闘していた事。その努力が報われなければ自分は可哀そうじゃないかと自虐気味に述べる
2015-08-13 14:52:10そんでもって相変わらずの二枚目半のお調子者だが、イザベラから自分自身を茶化さないでほしいと指摘されても、自分はイザベルに対して常に真剣でまじめにふるまう事が恥ずかしくて照れくさいという心情がまた良い。こ根がまじめな性格と幼馴染として照れくさい表面が入り混じっている男だとも
2015-08-13 14:54:39そんでもって、この二人のいいムードに対して、彼女に救われたロンドン船の船長が”君達が船から脱出用の小舟を盗んだら自分達はお手上げだ”という密入国へのカモフラージュと共に二人だけの船を貸し与える描写も微笑ましい
2015-08-13 14:56:00といった所で早くも2/3を見た。どっちにしろフランス軍は援軍を結成する計画も失敗して状況は悪化している模様。敗戦に向かう中で彼女達はどういう末路を迎えるのだろうか
2015-08-13 14:56:42巴里のイザベル見終わった。こんなハード戦記アニメが存在していたという事実を私は見落としていた。凄い、そして酷い。70年代末期の埋もれた問題作なのかもしれない。リアルで脳がやられそうなほど危ない鬱さだ
2015-08-14 00:07:02いや、この作品なのだが凄い。というかヤバいし酷いのかもしれない。キリン名曲ロマン劇場というポスト名作劇場路線の皮をかぶった、知られざるハード戦記アニメだったとは考えてもいなかった。というかこれは鬱すぎる。危ない
2015-08-14 00:32:56正直最後まで見ていて終盤の過酷な展開に対してリアルで「もうやめてー!」と心配して声を出してしまうほどだった。頭が割れそうな気がするほど鬱っている作品だった。
2015-08-14 00:34:14いや、かなーりマイナーな作品だが戦記、歴史、鬱アニメファンの方々、また普仏戦争を知っている方や首藤剛志先生のファンという方ならこれは見た方が良い。とにかく凄いしヤバいし酷いし頭がリアルで病むレベルの作品だ。首藤先生が存命のうちにこの作品を知っていたら良かったような気がしてならない
2015-08-14 00:36:39いや、そんな巴里のイザベルについてだが全体の展開をざっと書くと、 1話~4話がセダンの戦い後のパリ包囲網・ロスタン家の三角関係編 5、6話がパリ・コミューン成立・イザベルのベルサイユへの亡命編 7~9話がロンドン編(これだけ史実にない)として美人剣士イザベル編
2015-08-14 00:39:34そして10~13話までがパリ・コミューンでの攻防戦が扱われ……史実の血の一週間がアニメでもある。普仏戦争の終盤半年間を1クールで描いた作品ということになる。
2015-08-14 00:40:39個人的に1クールで描き切ったという所がポイントかもしれない。当時では珍しい1クールのアニメになるのだが今の時代では1クールのアニメが多い時代。昔の1クールアニメはこうだった、1クールで戦記アニメを描くとこうなるのかという点でも新鮮な味わいだったのかもしれない。
2015-08-14 00:41:49第9話……ロンドンの仲間に密書を届け、パリ・コミューン(ジュール、ジュネビエーブらパリの市民)がロンドン軍の協力をこぎつけ、ベルサイユへイザベルとジャンが帰還するまで。ただこのロンドン軍の援軍についてはその後フェードアウトしてしまった所は惜しまれる
2015-08-14 00:43:51なお、この話ではイザベルがカーロフに追いまわされる日を苦に想いながらも、ジャンから巴里の英雄として頑張っているじゃんとイメージシーンと共に乗せられてしまったり、ビクトルに救われると今までのロンドンでの苦労も苦ではないとあっけらかんなど pic.twitter.com/3ds6ypCw2H
2015-08-14 00:45:23この頃はまだイザベルとしてもフランス内部の革命に参加して戦う事は苦としては思っていなかったようである。なお第7話で現れたカーロフはこの話で銃殺されてフェードアウト。この作品の中ではあんまり話の核心に携わっていないが4mほどの巨漢としてはインパクトがあったか。
2015-08-14 00:46:39