そして、ウィーンの音楽界でソロを歌った事は今までチロルから来た田舎娘だったジュリーがウィーンの街の人間だと認められたような描写とも言えなくもない。
2015-08-30 02:12:54その後のナレーションで、ジュリーは本当のウィーン子になった、今日からウィーンでの生活が本当にスタートする、ジュリーは明るく元気にウィーンの街へ溶け込んでいくだろうと締めくくられる事に pic.twitter.com/pyGGDbUsfq
2015-08-30 02:14:19このラストナレーションの映像は希望のように感じさせるが、溶け込んでいくとの表現やジュリーはチロルの頃の彼女ではないと述べられていたネタなどから、良い悪いとは別に”成長するにつれ人は変わっていく”という事を締めくくりたかったのかもしれない。
2015-08-30 02:15:29この結末と共にジュリーもチロルで牧場を開くという夢から、ウィーンで音楽に生きる夢を目指すようになっていく。もしかしたらこの後にその夢が変わる事もあるのかもしれないし、ウィーンから離れることもあるのかもしれない。ただその時に変わる変わらない以前に成長する連れに変わる事は必要と……
2015-08-30 02:16:47といった所で野ばらのジュリーについて書いてみた。視聴感想シリーズでは初の非ロボアニメ・バトルアニメ系であり名作劇場関係はそこまで詳しくなかったのだが、巴里のイザベルが衝撃的だった故に思い切って踏み込んでみた。
2015-08-30 02:17:40流石にハードさはないのだが、1クールの中で切なさと温かさを織り交ぜながら人々の変化が扱われており、少し心に穴が空いたような思いにも、癒されるような思いにもなった。
2015-08-30 02:19:02流石に奇抜な要素や話題になる点は少なそうとは感じたが、1クールの名作・日常ものとしては及第点。なんだかんだそこそこ楽しめた作品だった。金髪のジェニー、さすらいの少女ネルもやはり続けて借りなければいけないだろう。
2015-08-30 02:19:57また、一城みゆ希さんが正統派のお転婆ヒロインを演じていたという事が個人的には衝撃的だった。豪快なおばさん役が多かったが、正直ジュリーのような女の子役はもっと聞きたかった(オーガスの頃から既にそういう役が多かったような……)
2015-08-30 02:22:23また、納谷六朗さんの演技に近いが、山下啓介さんがハーペイ先生役で美形を担当されていたという事も、他の作品ではあんまり見られないことのような。
2015-08-30 02:23:06また、イザベルのジャンと同じく三ツ矢雄二さんが主人公の相手役アランを演じられていた。ただ、この頃は大金持ちのお坊ちゃんかつ家族も人格者、本人も文武両道でまっとうな性格といった感じで、この頃は少女向けアニメでいう憧れの美少年という印象が強い。
2015-08-30 02:24:38ただ、ガチガチの優等生ではなく時折冗談も言い、おふざけもやる砕けた一面も併せ持っており、その軽さはイザベルのジャンに通じるものが。残念ながらジェニー、ネルには三ツ矢さんは出演されていないのだが。
2015-08-30 02:26:04そしてエピソードとしては、6話のあがり症故に歌手になる夢を挫折せざるを得なかったタニア、チロル時代の思い出とも言えるペペを自然へ返す第10話が個人的に好きな話だった。また中盤はジュリーがチロルの人間、クレメント家の居候であることを葛藤する話が多かったのも印象的。
2015-08-30 02:27:39もう少し敗戦後の雰囲気が出ていても面白かったかもしれないが、苦味を併せ持つハートフルな日常ものとして見ればありといえばありだったかとも。
2015-08-30 02:28:46作画面については大体可もなく不可もなくだが、元々動きが激しいような作品ではないのでそこまで気になる所はなかった。絵柄もイザベルと違って描き慣れている素朴な感じの絵柄だった。
2015-08-30 02:29:51ただ、それとは別にアバンを始め毎回なんかの行事や背景に実写映像を使ってくるので、そこらへんで若干戸惑う所はあるかもしれない。
2015-08-30 02:30:36余談だがOP、EDアニメだがどっちも登場人物が出ず野バラとそのイメージ的な少女達だけしか出ない不思議な印象のアニメだった。タイトルイラストに少女漫画家のまるやま佳さんの名前があるのだが、キャラクター原案とか担当されていたのだろうか。
2015-08-30 02:32:19実際DVDBOXのパッケージにまるやま先生と思われる絵柄のイラストがあり……ただアニメ版は見た印象だと葦プロ・グリーンボックス的な絵柄なので原案の絵柄とはそこまで似ていたかどうかになると難しいのだが……
2015-08-30 02:33:20といった所だろうか。特別衝撃的だったり奇抜だったりする訳ではなくインパクト面はアバンタイトルに反して激しくないのだが。ただ、名作劇場的な作品が好きな方ならばそれなりに楽しめるのではないかと。
2015-08-30 02:36:13最もその後に巴里のイザベルが来る訳だが、ジュリーのハートフル路線に対して、イザベルのハード戦記路線へはぶっ飛んでしまった視聴者の方は結構いそうである(汗)
2015-08-30 02:37:06あと、史実ネタをここで突っ込むのは野暮かもしれないが、第一次世界大戦敗戦後ドイツはしばらくしたら大変なインフレに襲われるそうで、ウィーンに住む人々の今後の生活がどうなるのかは凄い心配である(汗)
2015-08-30 02:38:43そんな訳で野ばらのジュリーについての視聴感想は終わり。9/1からようやく緊急発進セイバーキッズでも(カード払いの都合がつかなかったので延ばしていた)
2015-08-30 02:39:25