キリン名曲ロマン劇場　野バラのジュリーについて

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

さて、先程購入しました野ばらのジュリーの視聴感想でも書いていきます。さわりの1～4話までについて少なからず。 pic.twitter.com/QSDOFJHkXU

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言うまでもなく巴里のイザベルと同じキリン名曲ロマン劇場の作品になる(これが第1作)ロボットもの、それに準じるバトルもの以外の視聴感想は書く予定がなかったが、イザベルが衝撃的だった事とシリーズ自体がかなり珍しいものだと思ったので、キリン名曲ロマン劇場シリーズは書いていこうと思う

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とりあえず出だしだが時代は第一次世界大戦の中。まず冒頭でいきなり空襲に遭ってジュリーの両親が死ぬシーンから始まる。なかなかショッキングな幕開けではある。 pic.twitter.com/TlBbASlNhJ

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ただ、その後第一次世界大戦が終戦を迎えた事でイザベルと違って幸い戦乱に翻弄される人々のハード路線という訳ではない。ただ敗戦後のドイツが物語の舞台となっている点で戦後の不況に翻弄される家庭が扱われている。

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ここら辺はやはりハード路線がどことなく付きまとうこのシリーズらしいというべきか。ただシリーズの中では学園ものの群衆劇として落ち着いた印象があり、シリーズの中では最も穏やかな雰囲気がある路線のような気がしなくもない。

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一応戦時下の混迷は描かれているが(不況問題的なもので)どちらかとなると、ローティーンの生徒達の日常を扱ったものとして穏やかな路線といった印象。

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ちなみに主役のジュリーだが、一条みゆ希さんが主役の女の子を演じられた例はこれが最初で最後になるのだろうか。一条さんとなるとおばさん役が多いので新鮮である(大体吉田理保子さんに近いお転婆系の演技) pic.twitter.com/XoZkdDBXDs

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そんでもって、弟分の少年ハインリッヒ。どうやら田中真弓さんがレギュラーの少年役を務められたのはこの作品が最初らしい。この頃はデビューして1年ちょいしか経たれていないが演技は今とさほど変化はない pic.twitter.com/MHJAoZANIK

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なお、ボーイフレンドポジのアラン役を演じるのは三ツ矢雄二さんだが、イザベルのジャン役で続投されていたり。こちらは二枚目の色が強いがやはり金持ちの少年かつ美形のようで締まらない所もあるキャラとしては共通している pic.twitter.com/DS9rHcnNWv

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ちなみに、音楽教師であるハーベェーを演じられるのは山下啓介さんだが特撮だと怪人役、アニメだと巨漢役が多い山下さんでは珍しい美形キャラ。演技の方は納谷六朗さんに近い感じで若干ふけている所はあるが pic.twitter.com/KrMiCVtAp3

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なお、イザベル以降ではおそらく継がれていないが、ジュリーは第一次世界大戦のアバン映像をはじめ、背景の美術などで実写が多様される。ややアニメ映像と区別がなく節操無く実写シーンを使ってくるのでちょっと教育アニメっぽくもない pic.twitter.com/B79RgdESKc

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第１話……ジュリーが戦火で両親を失い、おじのクレアント家へ迎えられるまでの話。家族との間で特に確執もなくほのぼのとした回だが、オーストリアからドイツへ向かう際に敗残兵達のジープに乗せてもらうシーンが混迷の様子が出てる pic.twitter.com/KpuhQQyj68

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その後のジュリーを姉のように慕うアンナも父が戦死して母が出稼ぎに出て働いている様子が説明されるなどやはり暗い様子をひきずっているものはある。ジュリーが引き取られる事に関して、近所の人々から食いぶちが一人増えるような事を愚痴られていたところもまた……

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第2話……ジュリーがウィーンの学校に転校するといった話。学校の人々を紹介するといったノリの話であり全体的に普通。ただジュリーが自分の服が子供っぽいと叔母から苦言されたり、彼女がおしゃれして転入初日を飾ろうとしたら様々な人から変だと突っ込まれる辺りなど

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ここら辺の、ジュリーが田舎娘だというネタについてはそこそこ面白い。ただジュリーの為に新しい服を買ってあげようとする叔母のネタは後の話であんまり活かされなかったような気がするｋれども。

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あー、そういや終戦直後のドイツって賠償金の支払いの関係で経済が大変な事になっていた事を忘れていた。ジュリーの描写を見ているとまだ大分まともな方に落ち着いているといった感じ(そこまで深刻でないように緩和されているなぁと)

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第3話……ジュリーからすればアプローチをかけるアランはちょいウザい存在として扱われていたが、偽善者と呼ばれたアランが他人を救う為に必死になったり、クラスメイトのお嬢様カロリーヌにダンスパーティーで掻かされた恥をフォローしたりと pic.twitter.com/at6rq3LlbV

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ここら辺でまんざらジュリーはアランの事を想うようになっていく。その際下級生を守るために不良と戦ってアランの傷が痛んだ際に、学校を休んでいた事でもしかしたらアランはその傷で死ぬのではないかと誤解する辺りは結構コメディっぽい雰囲気もあるといえばある。

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その後のお見舞いで、アランは自分の代わりに愛犬をベットに寝かせてドッキリを仕込んだりアランからすれば自分は元気だけど親が休めというからとケロリと言い訳したり(ジュリー曰くずる休み)とか、このジュリーに対して道化を演じているような美形という所はやはりジャンっぽい

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その後のジュリーがお見舞いで送られたケーキに対して彼女がケーキ2つをあっさり受け取り、病人にケーキは良くないとケロリと帰っていくシーンはお茶目な所なのだが。

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第4話……ウィーンの森へピクニックに出かけるといったエピソード。ジュリーのサービスシーンが見れる希少なカットだが、下着はドロワーズ状態だった。まぁ物語の時代を考えると仕方がないといえば仕方がない pic.twitter.com/pQLws62htQ

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そしてこの話から若干物語が動き出した印象。戦後の不況によって叔父のカールにガラス細工の工場からリストラの話が出ており、この不安がちらついて仕事ができない彼が立ちくらみを起こした挙句工場で怪我をしてしまう。

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この状況で一家の大黒柱が不在となってしまい、(第3話でカロリーヌから予兆はあったが)そしてその頃ピクニックに出かけていたジュリーが父の危篤を知り、駆けつけた際に兄のヨハンから今までどこへ行っていたのかと辛くなじられてしまう。

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最もハンスからすれば、自分がジュリーに対してきつく当たるのも、クレメント家にお客様としてではなく家族として居続けている事に気付いてほしいという想いの裏返しだったのだが、ただハンスが言いすぎたと反省して真実をあかすまで結構あっさりしておりこのジュリーとハンスの葛藤ネタは今一歩か

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第5話……ジュリーとヨハンが和解した事で一件落着かと思えば、カールがガラス細工の職人として活躍してもあくまで工場のスタッフとして働いているだけにすぎず名前だけはあんまり知られず、工場からあっさり解雇を言い渡されようとする事もある点に疑問を抱くという。