８月　チョークと琴羽

―― @tometis_story

@AKR_KTH チョーク】「オーケー、ご主人。俺の命がどう燃えるかなんて知ったこっちゃないが、花火を上げるのは昔っから得意でね。とは言え、すぐにって訳でも無いから、とりあえず――腹が減ったよ」

葛城昇応 @AKR_KTH

@tometis_story 琴羽】「…そう。」そうか、と背を向けたまま何度目か分からぬ相槌をうって、ちらりと目だけで振り返る。ついてこいと促すことも、去れと伝えることもしない。あとは、自分は今日は…このまま夜の更けるまで街で花火をさがすか、帰路につくか、のつもりだったが、

葛城昇応 @AKR_KTH

@tometis_story 琴羽】…道中、なにか食べても、いいだろう。ゆっくり、ゆるやかに揺らめくように、夜のとばりが落ちたビルの谷底を、どこかしれぬ場所を探して歩きはじめよう。

葛城昇応 @AKR_KTH

なめらかにぬるい風が、地面に落ちてすっかり崩れたアイスクリームの棒の表面を吹きすぎていった。

葛城昇応 @AKR_KTH

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