「祭・政・教」を巡る、島薗進/中田考の言語空間

2010年末にちょっと発生した、島薗先生・中田先生の応答を採録。 文中でも言及しているが、この前編とでも言うべきまとめが以下: 「中田先生の神道エセー」 http://togetter.com/li/83714 続きを読む
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--- @vanaheimr

( ↓ 下記「応答」に「著者の意図がよく分からないといった類の感想にもしばしば出会いました」とあるが、参考例として、以下文中で中田先生も引き合いに出している大田俊寛@t_otaさんの感想を挙げておく。 ≫島薗進『国家神道と日本人』について http://j.mp/gUpren

2011-01-06 20:04:56
島薗進 @Shimazono

7月刊行の『国家神道と日本人』への疑問等へのとりあえずの応答をブログに掲載。http://shimazono.spinavi.net/。近代国家形成期に組み上がった枠組みはなかなか変わらない。だが、何が近代国家の基本線かの認識は変わっている。「宗教」はその焦点の一つ。 

2010-12-25 09:07:39
--- @vanaheimr

( ↑ すぐ下でも言及されるが、この島薗先生の記事に反応して中田先生が発した諸コメントがこれ → 「中田先生の神道エセー」 http://togetter.com/li/83714

2011-01-06 20:07:10
--- @vanaheimr

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2010-03-11 01:25:49
島薗進 @Shimazono

中田考さんが国家神道についての私のブログにコメントしてくれて垣間見た。大いに関心があるのだが、どこにいったか分からない。ツイッターがうまくいかずツカレッター。まだ馴れてないのですみません。

2010-12-28 12:09:14
中田考 @HASSANKONAKATA

お目汚しですが http://ow.ly/1rYOMY の一番下の方の01:28:51発信からの一連のツイートです。 “@Shimazono: 中田考さんが国家神道についての私のブログにコメントしてくれて垣間見た。大いに関心があるのだが、どこにいったか分からない。”

2010-12-28 12:39:53
にるば @nirvanaheim

@Shimazono @HASSANKONAKATA 既に中田先生が誘導なさっていたようで栓無きことかもしれませんが、外部に件のコメントを無断でおまとめしてみましたので、紹介し申し上げておきます。 http://togetter.com/li/83714

2010-12-28 12:49:00
島薗進 @Shimazono

中田さん、nirva@nirvanaheimさんご案内ありがとう。祭政一致、祭政教一致は日本思想史上の形成物で現在、研究進行中。もともと復古維新主義者の思想的主張を含んでいるので比較政教体制論の用語とするには要注意。

2010-12-28 13:39:15
島薗進 @Shimazono

RT @HASSANKONAKATA: 「祭政教一致」の語がキリスト教型「政教state-church」関係 と違う神道社会の社会分化の型の存在を示唆している点が興味深い。 “@Shimazono:『国家神道と日本人』http://shimazono.spinavi.n ...

2010-12-28 21:33:11
島薗進 @Shimazono

@HASSANKONAKATA 。コメントありがとう。「祭」が重要なのは、東アジア皇帝制に関連。それが日本式にアレンジされました。そのプロセスの解明はまだまだ。近代国家のビジョン形成期に新たに強力なビジョンとして浮上。最近、沖縄やベトナムも研究進んでるよう。

2010-12-28 21:38:17
島薗進 @Shimazono

RT @HASSANKONAKATA: ブログでは明治以降の国家神道における「祭政教一致」が「元来」「一体性をもつ」「自然な明明」と超歴史的連続性を有したように読めるが「祭政一致」の「古代」、「祭政教」分化の完成した「前近代的」、「祭政教」が「国家」を頂点とする国民国家シ ...

2010-12-28 21:39:14
島薗進 @Shimazono

@HASSANKONAKATA 。水戸学者は新儒教的な責任感と危機意識から「祭政教一致」で西洋列強に対抗しようとしたが、そのビジョンのもとに国家神道が形成されたので、天皇が「祭政教」を代表する政治秩序、宗教体制ができた。神社国家だけが神道ではない「明明」は「命名」(恥)。

2010-12-28 21:44:53
中田考 @HASSANKONAKATA

「祭」はキリスト教、イスラームでは政教関係では殆ど無意味ですね。靖国などが政教分離問題の争点になるのも「祭」が政治的に大きな象徴的意味を持つ東洋儒教文化圏の特徴でしょうか。→@Shimazono:コメントありがとう。「祭」が重要なのは東アジア皇帝制に関連。それが日本式にアレンジ

2010-12-29 23:31:52
中田考 @HASSANKONAKATA

その意味では「法学」が国民国家イデオロギーと対立するイスラームより、「神学」の(対抗的)枠組の中で国家イデオロギーが 形成されたキリスト教に(法学的発想を欠く)、神道は近いようにみえます。@Shimazono 水戸学者は新儒教的な責任感と危機意識から「祭政教一致」で西洋列強に対抗

2010-12-29 23:52:57
大田俊寛 @t_ota

▼果たして政教分離は、村上の言うように、国家から宗教性を剥奪するためにのみ機能する原理なのだろうか。否、むしろそれは、従来存在していた宗教を弱体化させ、国家という存在を他に比類なき強力な権力へと仕立て上げるための、まさに近代特有の「宗教的ドグマ」と言うべきものではないだろうか。

2010-10-24 01:09:56
中田考 @HASSANKONAKATA

ナショナリズムが偶像崇拝なのはイスラーム主義にとっては自明の前提、ユルゲンスマイヤのようなイスラーム研究者も気付いている。 “@t_ota: ▼果たして政教分離は ... 国家という存在を他に比類なき強力な権力へと仕立て上げるための、まさに近代特有の「宗教的ドグマ」”

2010-12-30 06:55:21
中田考 @HASSANKONAKATA

「政教分離」が、「宗教」の解体、国家に対する偶像崇拝を隠蔽するイデオロギーであるとの認識力が、イスラーム研究の外の世界にも少しずつでも広まりつつあるとすれば喜ばしい。現代の領域国民国家における政教関係は「政教分離」ではなく、「カエサロパピズム(皇帝教皇主義)」の鬼子。

2010-12-30 07:02:55
中田考 @HASSANKONAKATA

工業化によりヒトの限界を超えた物理的暴力の化身である「国家」が実体化され究極の権力となり、「祭政教」を代表する天皇さえもその歯車の一つに成り下がったことが「近代」における日本の政教関係の本質的変化では? → @Shimazono: 天皇が「祭政教」を代表する政治秩序、宗教体制

2010-12-30 07:18:01
中田考 @HASSANKONAKATA

その象徴が昭和天皇自身も共鳴したと伝えられる天皇機関説 @HASSANKONAKATA: 「国家」が実体化され究極の権力となり、「祭政教」を代表する天皇さえもその歯車の一つに成り下がったことが「近代」における日本の政教関係の本質的変化では?

2010-12-30 07:19:29
中田考 @HASSANKONAKATA

歴史的には西欧では直接には英国国教会とガリカニズムの系譜か。 “@HASSANKONAKATA: 現代の領域国民国家における政教関係は「政教分離」ではなく、「カエサロパピズム(皇帝教皇主義)」の鬼子。”

2010-12-30 11:32:57
島薗進 @Shimazono

皇帝祭祀が礼楽となって道徳=政治秩序に傾いたのが中国。律令に神祇官を掲げ根強い地域祭祀が残り神仏習合化したのが日本。「祭政一致」の「祭」は両者折衷。神仏習合の「祭」では頼りないと国家神道を築いて近代国家の精神的支柱を作ろうとしたのが近代日本。@HASSANKONAKATA

2010-12-30 08:34:47
島薗進 @Shimazono

@HASSANKONAKATA そもそも東アジアは神聖国家理念が強い。近代エリートもそちらに引っ張られた。救済を掲げるヨコの連帯よりも神聖国家共同体が優先する傾向が強く、それを抑制するのは容易でない。西洋理念批判の機能がイスラム圏とはズレますね。

2010-12-30 08:42:04