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知られざる2本のオランダ映画

『エリーネ・フェーレ』Eline Vere(1991年)監督ハリー・クメール、原作ルイ・クペールス、出演マリアンヌ・バスレー他 『少女と死』Het Meisje en de Dood(2012年)監督ヨス・ステリング、出演シルヴィア・フークス他
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ロラン @malgre_nuit

『エリーネ・フェーレ』(1991年)は、19世紀のオランダを舞台に、上流階級の奔放な娘の愛の遍歴と彷徨の物語。監督のハリー・クメールは、デルフィーヌ・セイリグ主演の吸血鬼映画『赤い唇(闇の娘たち)』やオーソン・ウェルズが出演した『マルペルチュイ』などで知られるベルギーの映画作家。

2015-07-29 01:07:06
ロラン @malgre_nuit

ハリー・クメール『エリーネ・フェーレ』演出的には優れた出来はなく、3時間弱という重厚ゆえの評価だが、この映画の美しさには抗えない。19世紀を耽美に再現する美術と照明、『ベニスに死す』のように劇的な音楽。そして、一人の女性の人生。あまりにも私の好きなものが揃っている。運命の出会い。

2015-07-29 00:31:05
ロラン @malgre_nuit

『エリーネ・フェーレ』第2部のクライマックス、嵐の中を飛び出したヒロインに、無人の街は寄り添わない。第3部の終幕、自ら命を絶つことを決意したヒロインが訪れるオペラハウスでは、人々の視線が彼女に注がれる。彼女が薬を飲み干し、独り死にゆくまで、その歌は流れ続ける。レクイエムの如く。

2015-07-29 00:34:00
ロラン @malgre_nuit

『エリーネ・フェーレ』演出の出来とは相反する全体の崇高、そして、一人の人間の人生を描くという点において本作は、ヴィスコンティの『ベニスに死す』よりもむしろ『ルートヴィヒ』を想起させる。ただし、城に自らを幽閉する国王に対し、本作のヒロインは、人と場所を移ろい続ける。愛と彷徨の映画。

2015-07-29 00:36:40
ロラン @malgre_nuit

『エリーネ・フェーレ』Eline Vere(1991 / Netherlands, Belgium)directed by Harry Kümel. pic.twitter.com/7efXFyGZ07

2015-07-29 02:51:10
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ロラン @malgre_nuit

ヨス・ステリング『少女と死』ホテルで出会った少女に恋する青年。タイトルに定められた彼女の死(とホテルの死)に二人は引き離される。老いた青年が再び訪れたホテルで、彼女は少女の姿のまま独り生き続けていた。ピアノの旋律が際立つ静寂と淡いゴシック。あまりにも贅沢なボーイ・ミーツ・ガール。

2015-07-29 12:48:45
ロラン @malgre_nuit

『少女と死』The Girl and Death (2012 / Netherlands) directed by Jos Stelling. youtu.be/c6k7iXmctrM pic.twitter.com/3yy4aPLcmq

2015-07-29 12:51:33
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